【OW2β】OWLメタリポート~week8~MidseasonMadness
こんにちは、AkihabaraEncountのclankです。
普段はOWチームの出張コーチをしながらOWLのリプレイ解説配信やOWの攻略?記事を作成しています。
この記事ではOWLメタリポートと題してOverwatchの最高峰、OverwatchLeagueにおける戦術的なトレンドを記事にしていきます。
week8からはイーストグループ(アジアグループ)の試合も開始され、東西のグループでのメタ環境の違いも見て取れるようになりましたので、本記事ではその点についても考察していきたいと思います。
ウェストグループ
まずは先週との比較が可能なウェストグループのピック率からみていきましょう。
いつも通りピック回数のみの集計のため公式データのような時間を含めたデータとはなっておらず、一部のヒーローは実際の活躍と大きく食い違う部分があることはご了承ください。
データ上ではウェストグループのメタには大きな変化があったように見られます。
大きなところではドゥーム、ソジョーン、アナの大幅な増加と、それに伴うシグマ、バティストの減少です。
これらは環境がポーク構成主体のものから、ダイブ構成主体に変化したことを示していると言えます。
ウィンストンに比べてドゥームフィストは一撃離脱に優れ、体も小さいためポーク構成の火力にくっすることなく立ち回ることができ、パンチによる強力なノックバックでイモータリティフィールドの外に敵を強引に押し出してキルを取ることも可能なほか、シグマの各種スキルをキャンセルさせやすく総じてシグマポーク構成には有利に立ち回れると言えます。
また、ポーク構成という火力に優れた構成に対してパワーブロックによってスーパーパンチを貯めやすいというのもポイントでしょう。
そういった理由からドゥームフィスト構成にメタが移り変わっていったと思われます。
また、それに伴ってドゥームフィストと相性のいいアナと、ダイブとポーク双方に適性のあるソジョーンがピック率を伸ばしました。
また、全体的な傾向としてピック率を伸ばしたヒーローが少数にとどまったのに比べて、ピック率を下げたヒーローは多岐にわたっています。
このことから、先週に比べweek8は環境の幅が狭まったと言えるでしょう。
イーストグループ
続いて今週から始まったイーストグループのピック率を見ていきましょう。
イーストグループは先週分のデータがありませんので、参考として今週のウェストグループとの比較となっています。
イーストグループでは、シグマ採用の傾向がいまだ強くドゥームフィストの採用はウェストグループに比べ小さく収まっているものの、その代わりレッキングボールの採用が目立ちます。
それに伴ってか、ブリギッテ、ゼニヤッタの採用も目立ち、OW1で見たようなスプリット構成に近い形の戦術をとっているチームも見受けられました。
レッキングボールはドゥームフィストに比べ直接的なキル性能こそ劣るものの、機動力とセットアップを崩す性能、ポイントコントロール力では優れています。
ディティールは違えど、「機動力で火力をいなしてCCで崩してキルを取る」という共通のアプローチでシグマ構成を崩そうとしていると言えます。
とはいえ、両グループにおいてこれだけ攻略の意思が見え隠れしているシグマ構成が未だにエスコート、ハイブリッドのようなマップでは存在感があるので、シグマ構成のパワーはこのパッチではトップクラスであるのは間違いないでしょう。
MM環境の中心?ゼニヤッタ
さて、MidseasonMadness(以後MM)環境2週目にして構成が大きく移り変わったわけですが、変わらず高いピック率を維持し続けているのがゼニヤッタです。
ゼニヤッタはシグマポーク構成の軸の一つでもありましたが、ダイブ構成に環境が移り変わりつつある中でもアナとコンビを組んでダイブ構成に出張するなど、OW1の大会の環境を見慣れた人ならば歪とも思ってしまうような構成でも採用がみられるほどです。
KickoffClashではゼニヤッタの採用は一部にとどまっていたのですが、その原因はダイブ環境におけるゼニヤッタの脆さにありました。
とはいえ、OW2におけるゼニヤッタはタンクが一体になったことによって相対的な強化を受けたはずの一人でした。
OW1ですら第3のDPSと言われるほどの火力がタンクがさらに通りやすくなっていたり、回復力の低さも相対的に緩和されたほか、シールドと相性のいい自動回復パッシブも追い風でした。
唯一の弱点がその運用上の脆さではあったのですが、それがキックバフによるノックバックの取得、25の体力バフだけでなく、前回の記事でも述べたようにバティストバフなどの要因が掛け算的にかみ合った結果、その弱点すら克服したことで、一気に環境の中心にまでたどり着いたと言えます。
現在では第3のDPSどころか、ダイブ構成、ポーク構成双方でメイン火力レベルの活躍を見せるゼニヤッタの今後の展開には期待したいところです。
あとがき
以上week8MMのメタリポートでした。
今週はイースト、ウェストともにメタ環境が似通った方向性に動くという面白い週でしたが、細かいピック部分でかなり多くの違いがあるので、今後また違う方向性にメタが変化していきそうな予感がします。
今回、ワクチン接種の副反応でダウンして投稿が遅れてしまっていたので来週以降はまた水~木曜日の投稿を目指していきたいと思っています。
OWLが配信しているときは裏で観戦&解説配信をしていますので興味ある方は見に来ていただけると嬉しいです。
それでは。
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