23/12/28- それしかできない

12月28日

早い電車に乗れて、修行前にドトールのココア。嬉しいぜ!
大掃除。後半は時間持て余し、完全に地図ビュータイム。午後の会議は後半やたら眠くなり完全に船漕いだけど、ほかのみなさんもそうだったのではないでしょうか。

納会でXさんに「香港はどこに泊まったの?」と聞かれた。深水埗と言ったら、ああ深水埗ね、と。家族の仕事の都合上、子どもと3人で数年間滞在していたらしい。日常的に必要だからXさんは広東語を学び、夫は北京語を、子どもは将来のために英語を学んでいた。すごい話だ。Xさんは必要を感じて学んでいたわけだけど、私もね、こんなに香港が好きならやっぱり広東語を理解したい、話したいって思った。

はやる気持ちで、現像に出した写真を受け取りにカメラ屋さんへ。お迎えに行くような気持ち。こちらでよろしいですか?と確認のサムネイルを見せられ、ちゃんと撮れてるのがわかって嬉しい。ポジフィルムは思ったより一見暗く見えるけど、白い背景に透かすとその色が見える。とても良い。噂にあった露出設定のシビアさはなんとなくわかった。大澳のゆったりした感じは、そのタイム感がありありと。彩虹で見た団地の風景も、あのときののびのびとした気持ちよさが思い出される。なんて美しい景色の中にいたんだろう、手が届きそうだけど戻れない。胸がじんわりとした。




12月29日

妹が”年末調整旅”と称してビジホに泊まって街の寿司食っている。自分のバイブス高めたり、ニュートラルにする方法をいくつか見つけるといいな。




12月30日

ダウンなどを拭いたり干したり、埃払いおそうじ。フィルムデータをダウンロード。日中はずーっと報道の日で今年のできごとが振り返られてた。日本が戦争ビジネスにまっすぐ向かってることは確か。

香港の文房具屋で買ったカレンダーを飾った。向こうの祝日がわかるのはいいなあ。

中華丼とかで満腹になり変な時間に寝てもうた。24時近くに手鍋ココア生成して夜更かし。




12月31日

13時すぎ吉祥寺に着き、ガザを侵略するイスラエルへの抗議としてのサイレントデモに参加。既に何十人かの人が立っていた。その中から友人Pを見つけ後ろから声をかけると、嬉しそうに振り返ってくれたのと、隣にBさんもいた。あー、友達に会えて嬉しい。「会うと嬉しいですね。ほかにみんな来ないかな」そうなんよ!なにかに一人で参加して、誰かいないかな〜っていつも思ってた。それに、年の瀬に親しい人と会えて嬉しかった。
PもBさんも、カードやダンボールを持っていた。近くの方が「よかったら」と数種類あるA3の、メッセージが書いてある紙を選ばせて貸してくれた。別の方も、それを入れるプラケースを貸してくれた。みなさん優しい。スイカのイラストが載った"Don't stop talking about palestine"というのを選んだ。道ゆく人は、私たちを見ながら歩く。みんなを嫌な気分にさせないため言わなかったが、私たちの近くを自転車で曲がろうとして「なんだよこれ」とぼやいた者もいた。子どもはこの光景が何だか本当にわからないのでしっかり視線を注ぐ子が多く、あれなに?と親に聞いて、ちゃんと説明してくれる人もいた。通りかかった近隣アジアから来たと思われる観光の人たちが注目すると、デモ参加者の一人が彼らに説明し、賛同したのか彼らは写真を撮ったり、遠くの誰かにビデオ通話をつないで様子を見せていた。また「読めねえ!」「ダメだこりゃ」とひとりごちるジイサンも。英語だからかと思ったが、字が小さくて読めなかったのかもしれない。また我々に近づいて「これはデモですか?」と尋ねる青年。「ええそうです」とBさん。「いつか参加したいと思ってます」と言って青年は颯爽と立ち去った。ぜひ。しばらくするとQさんが通りかかった。ブックオフに不要なDVDや漫画を売ってきたとのことだ。(年の瀬…!)その流れで参加。デモが終わる直前だが私はひと足先にお疲れ様でした、よいお年を!と去った。

吉祥寺駅ホームで東京駅方面の中央線を待つ。本当はカフェにも行きたかったけど、なんだかんだ居られる限りそこに立っていた。人に会えたことと、このスタンディングに参加できてよかった。来年もまじでやばいと思うので、やっときゃよかったと後悔がないように、いやわかんないけど、自分のできることはできた、という気持ち。

東京駅。空気が春の匂いで戸惑う。妹・兄と合流してニュートーキョーへ。毎年恒例になってきてる大晦日の食事会。妹は年末調整旅帰りで生き生きしてる。おいしい炭酸、煮卵ピクルス、ワンタン、エビチリ、ソーセージなど。18時になると並ぶ人が増えてきて、入り口付近には旅行客が預けたスーツケースがいっぱい。空港かいな!

東京駅舎を眺めに丸の内側へ行く。全然寒くなくて、向こう側が霞んでる。シャンゼリゼ通りだっけな、行ったら車道なのに車の通りが少ないのと電飾がきれいだから自然発生的にホコ天になってて、特にほとんどは海外からの観光客による撮影だった。なんかテラスのある高そうなレストランがジェラートまで売ってて、買ってしまった。カップもかわいい。ソルトキャラメルが濃厚で美味しいのと、大晦日に外でアイスという行為が信じられなくてそれを楽しんだ。ちゃんと震えるほど寒くなり、室内に入ろうつーことでKITTEへ入館。メリーズだったとこがタリーズになっていて入店しちゃう。ラテをデカフェにできて嬉しい。

途中でトイレに行くと、近くのベンチに粛々と座っている男性。トイレの帰りにふと見たら男性は年賀状を書きまくっていた…〆切に終われるように、仕事帰りなのかなんなのか大晦日の夜まで郵便局の近くでしたためているところが微笑ましかった。その後お茶を続けているとニュー客。早口でまくしたて続ける大人の声が聞こえた。振り返るとその相手は子ども2人の姿。ちょこんと良い子に座っていて胸が痛い。なにをどうしてそんなに大人に責められているのやら、帰る頃に支度をしながら様子を見ると、3人で年賀状書く内職をしていた。きみたちも年賀状か!何枚あるねん!人の事情になにか言うのもあれだけれど、大人がずっと同じ調子で子を責めていたので可哀想だった。彼ら(子)が独立できるまではあと何年だろうか。彼らに選択肢がありますようにと、健康を願った。

帰ってシルベスターの演奏を見て年越し。チャイコフスキー。


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