23/11/18 競馬場にATMはなかった

11月18日

府中競馬正門前の駅から既に遊園地の最寄駅のような無駄な広さがあり、降りる人もみんな浮き足立ってる感じが楽しい。兄妹と、初めて競馬場という場所にやって来た。

ららぽーとみたい。(行ったことないけど)ピザ屋でピザ1ピースと、餅入りけんちん汁。兄はカツサンド。妹はもつ煮込み・唐揚げ・ココアフロート。みんな好きなもの買ってて良いな。

レース中、それまで我々と同じようなテンションだった観客が、馬たちがゴールに近づくと我を忘れて人が変わったように叫び出す…その熱狂は凄かった。自分も馬券買ったら叫ぶ気がする。ボートレースになら行ったことはあるが、あのようにみんな狂っていなかったと思う。ボートを動かしているのは人間だけれど競馬はやっぱり、馬という生命そのものが走っているから違うんだと思う。

お茶でもしようとエクセルシオールに行ったが、席があんなにたくさんあるのにみんな既に馬券とか資料とかを広げて根を張られていて、ただのお茶をする3人が座る余地はなかった。残念だったがその光景もまた良かった。今日は見学的に見て、それだけでもだいぶ興奮があって、もう満足した。

府中駅周辺でお茶のできる場所を探す。コーヒー豆を売っていて、小さな横並びのイートインコーナーが一応備わった店を発見。とてもその、ゆっくりお茶をするイメージではないがもうここにしてしまおう。「モヤさまみたいな展開だ」と兄。そう思うと楽しい。

私…ココア
兄…ブレンド、あんバターサンド
妹…紅茶、クッキー

帰りの京王線から、また府中競馬場が見えた。早くもあの場所が恋しい。またそう遠くないうちに行こう!とみんなが思った。


馬って緊張するのかな…?そんな疑問を父に話した。自分が勝ったことは騎手の様子を見てわかるからそれはあるだろうと父。父の昔勤めていた店のマスターがずいぶん昔に馬を飼っていた。農家が馬や牛を飼う、その形で。老いた馬はそろそろだという頃に、業者に引き取ってもらう。その馬を業者に出す前、家の人たちはちょっといい食べ物を出したりなんだりするし普段と様子が変わる。馬はそれを察するから、落ち着きがなくなる。いざ業者に引き取ってもらうとき、荷台から動き出し、馬は涙を流した。マスターはそれをみて泣いたと話していた。だから競争馬は自分がなにをやってるかわかってるはずだよ、と父。想像するだけで泣いちゃう。

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