重慶小面

1月11日

赤羽に降り立ち腹が減る。麺が食べたい。
駅前ロータリーで立ち止まって考えた。
赤羽のよく行く店・池袋の豚骨BASE、どちらで麺を啜るか。

緊急事態宣言で飲食店がとても厳しい状況を迎えてから、自分の好きな飲食店がなくならないように少しでも力になりたいという思いが俄然強くなった。どっちの店も好きだけど、赤羽の重慶小麺の店に行くことにした。

地下に降りて入店早々、お店の人に勢いで「你好」と言われる。
あんまり言われたことがなかったから対応できず、「あ、一人です」と返す。

注文してから待っている間、「你好って返せば良かった」などずるずる考えた。

この店は日中もほとんどガラガラで、ウーバーイーツの注文はよく来てる。
小さい店だからときどき他に先客がいると、それだけで少し賑やかな雰囲気になる。今日は3人組ぐらいのおじさんたちが召し上がっており、そのうち一人の炒飯みたいなのが気になった。

注文したいつもの重慶小面がやってくると、いろんなスパイスが効いた絶妙な香りに食欲が最高潮に上がる。空腹で迎える、この瞬間が幸せだ。
一口啜って、やっぱりうまいなあと思うのだがすぐに辛さと痺れとの闘いになる。水を飲み、鼻を拭き、ゆっくり食べる。もう後半なんて全然熱くないのに、熱く感じるから思わずフーフーしてしまう。
食べ終えて辛さや痺れが落ち着くと、またスープを飲みたくなって蓮華で掬って味わう。重慶小面はとてもうまい…

土曜はいつもお母さんらしき人と息子みたいな人が、中国語でよくなにか話している。中国語の勉強を少しした私にはほんの一粒しかわからない。
重慶小面、一个!(重慶小面、一つ!)ぐらい。
今後も勉強は続け、赤羽に降りるたびにできれば立ち寄っていきたい。

重慶小面そのもの非常におすすめなのだが、ニンニクをふんだんに使っているため、後に人と会う予定がない方がいい。わかっちゃいるけどやめられないタイプのスープだから。

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