24/3/2- 燃えない燃える

3月2日
医者へ行く。家ではそこまで思わなかったけど、寒すぎん…?私だけ?と思ってしまう。耳冷たい。

薬局で薬剤師が症状聞いてきたり入念に確認するの、私は「ここでそれ話してどうする?」と意味のないものだ思ってた。けど、ある言葉を読んで改心。彼らは患者と取引をする最後の砦みたいなところ。医師にも万が一ミスがあった場合そこを省略したら、その後の患者の状態に関わるため重要なのだ。それを知ったら、薬剤師とのやり取りを積極的にできた。「頓服は3錠ですね。これは…月によってあったりなかったりしますね?」「はい、足りなくなりそうだなってときに」「持っておくと安心ですよね」「そうなんです(わかってる〜)」こんな会話ができてよかった。

寒さに対して私の格好は甘かったのか?とにかくなにか食べて体を温め、家に帰りたい。トッポギとか牛肉のスープ、ドーナツなどを買い、家で暖まりながら食べた。練習して、力尽きて寝た。

いまの自分の音楽活動に対する姿勢を言葉にするならば、何度着火させたとしても燃えないこと。燃え続けない。





3月3日
楽器を持ってビーガンの坦々麺の店。そこにいた赤たんかわいかった。お母さんは中国語で話しかけている。私と目が合ったので見つめ合い、お母さんは「こんにちはーって」と息子に促し、私は笑顔で挨拶するのだが息子は見つめたままだ。動く気配のない無表情。それは冷たささえ感じてしまう。ラーメンを食べ、再び目が合い私が笑顔から急に無表情になると、息子は私をさらに注視する。そこで無表情のまま目を見開くと、息子はついに顔を崩して笑い出した。無愛想だったのに急に可愛くなった。なにがおもろいんや!私がまた面白いことをしないかと、私を見ることにはまりだした。それから目があっては、その度私は姿勢を正して真顔になる。彼は笑う…私が笑うと彼は笑わないが、私が笑わないと笑い出すのだ。そういう笑わせ方もあるのか、と思う。あるいは、これが私にとって自然な笑わせ方かもしれない。赤子と目が合ったときの対応として、ひとつの正解を見つけた気がして嬉しかった。

9周年感謝祭中のひかりのうまに16時半過ぎに着くも、会場外にまで人がおり、楽器も置けずサンマルクへ一時退避。

ジンの出番が近くなった頃に行ってみた。ジンは「マンドリンひとつだと物足りないかな?」とか言ってたけど(いや今までそれでライブやってきたじゃん!)ジンの直前のアクトは楽器なしだったと聞いて、ひかりのうまはすげえ。

半年ぶりの20分のライブ。今日は自分の声よくわかんなかったのと、お客さんもだいぶ落ち着いてた感じしたけど、それでも普段のライブでは見てもらえないような層から見てもらえたと思うし、アメリカンをやらないライブも随分久しぶりだったな。新しい曲と、歌いたいものをとにかく選んだ。マルタさんが喜んでる様子で嬉しかった。もうこのイベントは、for マルタだ、これはみんなそうだ。

Ksayakaさんの歌久しぶりに聴いた。最初から良い…いくつかの人が啜り泣いていたけれど、私も涙を拭くほど流した。終わった後、映画を観た後みたいに放心したくなった。余韻に浸りたかった。無辺のデデ、マルタMCからスーパーロックスター!こんなバンマスにはついて行きたくなるよ。今日一番生命力に溢れている歌だった。終演後しばらくしてオブラディオブラダかかってるのよかった。





3月4日
9時ぐらいに朝食。米ぬき。昨日の疲れがまだ取れてないのと、興奮というか余韻が残っていた。本当によかったな。今後のなんだ、もう燃えないと思ってた音楽や表現に対する思いが、今は燃えている気がする。

語学をちょっとだけやって、寝た。14時半ぐらいに日清ミニヌードルとブロッコリーを食べたが足りず、味噌汁の具も食べる。満腹にはなっていない。
国会で蓮舫が質疑してて、なんとか大臣はちゃんとムキになって反論してる。怒る分にはなにか正しい言い分があるのだと普通は思うものだが、その裏付けにちゃんと、国民に知られても恥じない事実はあるか?少し言い淀みがあった。法務大臣については意外とよくしゃべる変なおっちゃんで、もっとつつけばボロが出そうな感じもした。ていうか既に金集めと票田の支持団体があるんすよってことを平然と晒しててもうボロだった。

五反田駅にちょっと早く着いて、駅の花屋がぶら下げてる小さいドライフラワーみたいなのが量産型じゃないラインナップだと感じて見入る。そうしたらすぐに、待ち合わせしてたQさんが横から声をかけてくれた!

「クララさんは五反田はよく知ってる?来る?」
「これがほとんど行かない場所でして…わっあの郵便ポストとか!」
「そうカフェオレみたいな色なんだよ」
「美味しそう!!(写真を撮る)こんな風に写真撮っちゃうぐらいには、馴染みがないです」

Qさんは昨日の朝東京に到着し、今晩バスでまた帰る。え?それって私のライブのために東京まではるばるお越しになったということ…?
「今回はクララさんとしか会ってないよ!」
「えー!」
でもこれから行く、取り壊しになるところも行きたいっていうのもあると思うが…そのときQさんは目に涙を浮かべていた気がする。わかんない、風が強かったり、なんか楽しくて笑ったりすると涙が出ることもあるし、わかんない。私は気づかぬふりして話を続けた。これから行くその夕焼けスポットとやらはどこなのかわからぬまま歩き進んでいくと、大きなビルに着いた。TOCビルやん!!!知ってるかもしれないけど、とQさんが前置きしていた通り、TOCってあの取り壊されるビルですよねぐらいの認識はあった!だけど、もう閉館したんだっけ、これからだっけ、ぐらいの認識だった。一生行かないと思ってたから、まさかここに連れてきてもらえるとは。もう嬉しい。今月取り壊されるとは思えんほど、ベンチが置いてあるだだっ広いただの休憩エリア。そこにいる人たちもそんな感じ。普段使い。それがよかった。

日が暮れるまで待ってみた。東京タワーが見えるから、点灯する様子を2人で見つめた。するとポツポツとしたLEDが東京タワーの形を最低限あらわした。ちょっと、これじゃない感。

「東京タワーってやっぱ、赤く光った方が私は好きですね」
「ね。ちょっとあれだとね」

そんなふうに文句を言っていたら、急にLEDが消えて、東京タワーが全体的に赤く灯された。

「おお!!変わった!!」
「これこれ!」

私たちの苦情が伝わってしまったようだ。

「○○区は憧れるんですよ、あの役所にあるグッズコーナーとか良いじゃないですか、まあ、そんな小さいことなんですけど…」と力説。「いや、そういう小さいところにも良さがあって、小さなことにも良いものがある、そういうのを大事にしてるってことなんじゃない?その小さいのがこういっぱいあっての、街の良さなんじゃない?」とQさん。その視点すごく良かった。良さは細部に現れる。
タイ料理食べて帰った。

韓国の人で、翻訳機使って日本語で日本旅行について書いてるnote見つけて読んだらめっちゃ面白い。視点がすごく新鮮。動機がYouTuberのよく食べてる高千穂カフェオレとかコンビニスイーツが食べたいからだなんて…身近すぎて。それに胸を打たれる。六本木の宿に泊まり、銀座を歩いたり、ファッションが好きな彼の好みで原宿の店に連れて行かれるがまま付いて行ったり、店員さんがお洒落でこわいみたいな感想も日本人が感じる通りだし、もうとにかく、平凡だな、と思う感じのコースなんだけど楽しい。書いてくれてありがとう。という思い。

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