嵐の中

9月17日

昨日取り替えた白い歯の高さが少々高い。顔が普段と違うところに力を入れるからか昨日から頭が痛い。

日本は人権後進国である、という問題をテレビ番組でやってる。性虐待、入管法など。人権意識は国際社会から指摘されて初めて日本は動く。動かない事案もあるけど………被害者が声をあげにくい雰囲気がここにはある。

私の通っていた高校は人権推進校という役割のようなコピーのようなものがついていてそれを特に意識していたのはB先生だったように思う、直接話してると。先生が生徒に教えるという立場を取り払い、私たちを一人の人間として、話題の一つとして、伝えたいことの一つとして色々話してくれた。なんとなく印象に残ってるのはその積み重ねだった。ほかに、授業でそこに力を入れている点はあっただろうか？あったはずだ。でも覚えていない…
東京大空襲直後に朝鮮人虐殺があったことを知ったのも、わりと最近になってからだった。どうしてそのことを教えてくれなかったのか、と怒りのようなものすら覚えた。いや授業などで触れていたかもしれない。私は寝ていたかもしれない…その可能性もあるけど、もっと時間を割いて、試験内容に関わらず知ってほしいという感じで取り扱ってほしかった。限られた時間の中でカリキュラムを全部網羅するには難しいことなんだろう…そのへんの葛藤は人権問題を重要視する先生たちにはあったかもしれない。

夕方、2時間寝てた。まだ寝たかった。無理もない。だけど後悔の方が強いかも。なんか物寂しい。今晩は、フィリピンから日本へ入国の困難を乗り越えてやってきたhourglassの公演がある。観たかったすごぐ…だけど家にいる。このライブを見なかったことを悔やむだろうなと思う。こんな嵐のような時間は、自分が今取り組みたい目の前のものに取り組む。それがあることが今、私にとっての幸福だ。そう、幸福。大事に抱きしめて！

9月18日

喫茶店。開店早々のお客さん第2号にクララさん？と声をかける方、シンガーソングライターXさんだった！その前々日に、東京でライブがあった。観に行けなかったけど。「ここで働いてるんですか？」「はい、バイトしてるんです週一で」喫茶店のイメージがあまりに強い方。自分のいるタイミングにさらりと来店されたことが嬉しかった。

若き青年二人が席につき、ケーキは単品500円ですか？と聞いた。はい。レアチーズケーキひとつ。はい。以上です。…おひとりさま一品ご注文頂いてますというと、もう一人もレアチーズケーキ注文。彼らは短くもなくじっくり過ごした。ケーキだけ注文は全然ありだけど、店の売り上げとか関係なく飲み物も美味しいから飲んでほしいなあと思ったのであった。コーヒー紅茶に全く関心がなかっただけかもしれんが………

9月19日

寝不足。修行８時間よく頑張った！

来月から語学を学ぼうか本気で考えている。広東語だ。教材費が別途かかると書いてあり、いくらなのか問い合わせメールで尋ねたら、2000円未満で思った以上に安く思って拍子抜けした。それならやろかな…という気になった。語学教室の選び方はわからない。自分が目星をつけている教室が、相場の基準なのか、高い方なのか。広東語となると、どこでも教えているとは限らないから情報は少ないが、少ない分、比較がしやすいかもしれない。

カレンダーは自分の誕生日が書いてある以外は空欄なのに、忙しくなりそうな気がする。

9月20日

まあまあ寝た。本当はもっと寝た方がよい。

世の中的にこんなに大混乱してる状況で、それは嵐みたいなもんだよな、と知り合いから聞いた話が地味に私の中でお守りというか、安心するものになってて、自分の心だか頭に掛軸かけてる。そんな状況だから自分のモードが変わっていることに慌てなくて良い、みたいな。

新コロナが流行して以降、それから私はなぜかノンフィクションの本ばかり買うようになって、それは現在でも続いている。興味を持てる時期のうちに買うのが一番いい。たとえそのとき積読になっても、それを買うまでに至る自分のうちに買わないと大概買わないからこれで良いと思う。切実で良いと思う。

私の両親のうちAは政治とか社会のことに疎く見える。Bはその逆で、政治や社会を見ていて、そのことについてよく話せる。だけど、Bには昔の社会からの刷り込みなのか、日本近隣アジア諸国の人への差別心が少なからずある。節々で垣間見えることがある。一方でAについて考えたとき、Aにはそういった嫌なものがない。差別心が全くないわけではないかもだけど、変な人でない限りいつも他人に優しく、なるべく傷つけぬよう接している。私はふと考え事をしながらそれに今日初めて気がついた。そんなAの姿を意識せずとも見てこれたことをよかったと思う。