平成

6月2日

大雨。電車に乗ったら、寝てるおじさんの抱えている古そうな紙袋にMIKA NINAGAWAと書いてある。なんだ?ニベアよりも若干明るめの青がベースで、中央には黄色い背景に、水色のアイラインが印象的な女性の写真。その上に蜷川実花の名前があった。この袋の女性のメイク、あと女性の持ち物がなんと"Gokuri"であることから、天然の平成の遺産であることがすぐにわかった。
※Gokuri…2002年だかにサントリーから発売されたフルーツ系飲料

平成の遺産なんてのは世の中にまだいっぱいあるけれど…目の前の紙袋は、私が蜷川実花を知る前の蜷川実花ワークス。Gokuriの宣伝品なのか蜷川実花の作品関連なのかコラボかわからないが。
雨の日で同じ袋が3重ぐらいに重ねてあって、フチにたくさんのシワがついていることから、持ち主が好んで選択したのではなく、家か会社で余った濡れてもいい重要度の低い紙袋なのだろう。こんな袋、どうすればそんななくさん余るんだ。


病み上がりから5日間のフルタイム修行よくぞ乗り切った!さすがにスイーツ買おうということでニューヨークグラマシーにてチョコレートストロベリーのケーキ購入。それにしてもデパ地下の一つのケーキ屋なのにスペースがめちゃくちゃ広くて余裕がある。働いてる人が気持ちよさそうな空間が、見ていて良かった。

最寄り駅に着いたら雨がスコールみたいな強さで地面を叩きつけていて、過ぎるのを少し待った。それでもズボンが濡れた。自分の横を流れる車が、四つ打ちの音楽を爆音で流していて、あの手の車に一瞬「かっけー」と思ったのは初めてだった。少しだけ違う時間が流れた。

妹がうちに帰ってきてる。なんか私疲れてたのか、チクチクした冗談でいちいち返してしまったけど、そのたび妹は、ささくれに引っかかることもなく、それより帰省できたことが嬉しいのか全部笑顔で返してくれた。
雨、ずっと強いなあ…

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