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速ければ良いってものじゃない!?

 YouTubeで動画を視聴してると、見ている動画の傾向から関連動画が表示されますよね。最近はガンダムの考察動画を見ているうちに、岡田斗司夫さんの動画が関連動画に挙がるようになりました。
 本来の動画だと30分以上のモノが多いのですが、幸いにも切り抜き動画が多数あるので幾つか見ていたら気になった動画を見掛けました。
 その名も【戦闘思考力】。
 本来はHUNTER×HUNTERの劇中で戦いの最中に考える能力の事らしいのですが、動画内では頭の回転の速さに関して述べているイメージです。

 動画を見る前は「頭の回転が速い=機転が利く=頭が良い(賢い)!」という認識をしていました。
 私は小説投稿サイトで投稿作品を読んでいますが、高い頻度で(それこそ毎日)投稿している方も見掛けます。それに触発されて作品を書いた事もありますが、4000文字以上を目標にすると(書く事に専念しても)仕上げるのに4~5日間かかりました。
 そんな体験から私は自分のことを「頭の回転が遅い=頭が良くない」という劣等感を抱いてます。つまり私は、頭の回転は速ければ速いほど良い事だという認識をしていたのです。

 そこで話を前述の動画に戻します。
 この時点で興味を抱いた方は、YouTubeで『岡田斗司夫 思考のギア』で検索すれば切り抜き動画がヒットするので、実際に見て頂けると後の文章が分かり易くなると思います。
 この動画で面白いのは、頭の回転を車のギアに例えていることです。つまり回転を速くするとスピードは出るけどパワーが落ちる、回転を遅くするとスピードは落ちるけどパワーが出る、ということ。
 頭の回転の場合だと、パワーが落ちる=言葉が軽い(共感を得る力が弱い)、パワーが出る=言葉が重い(共感を得る力が強い)、と回転を速くする事は“即断”で、回転を遅くする事は“熟考”と解釈しています。
 私にとって重要なのは、頭の回転が速いという事には疲労が大きくなる以外にもデメリットが存在することです。

 そこで自分を振り返る。
 仕事やプライベートでは周囲からよく喋る人間と言われているので、話す時は頭の回転が遅い=熟考している訳ではない。逆に(頭の良し悪しではなく)回転を速く=即断していると言えるかもしれません。
 では文章を書いたり本を読むのに時間が掛かるのは?
 それこそ熟考=頭の回転を遅くしているということなのでしょう。私の場合、会話の時には頭の回転を速くして、読み書きの時には頭の回転を遅くするのを、無意識のうちに行っている可能性が高い気がします。
 少し前から(私の気が短いので)時間が掛かるという理由から本を読むのに苦手意識を抱いてますが、岡田斗司夫さんが動画で言っている“思考のギア”を自分の意思で切り替えることが出来れば、読書の時は思考のギアを速くして飽きる前に本を読み進めることで、読書に対する苦手意識を改善できるかもしれない。
 また会話の時は逆に思考のギアを遅くすることで、上手く物事を説明したり自分の意見を相手に聞き入れてもらい易くすることも可能かもしれない。
 そう考えると買ったけど積んだままな積読状態の本を読める日が来るかもしれない。まぁ思考のギアを切り替えることが出来るか否かは、また別の話なんだけど。

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