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住宅メンテナンスガイド 湘南の屋根対策

屋根材によるメンテナンスの違いがあります。

防錆対処のない金属板類やカラーベストコロニアルなどの人工スレート材などは10~15年に一回、洗浄・補修・塗替え工事が発生します。最近ではコロニアルはメンテナンスありきなので標準仕様をガルバリウム鋼板にしております。ここで問題になるのがメンテナンスに必要な足場です。足場だけでもそれなりに費用がかかりますので外壁メンテナンスや樋の交換、寿命を迎えた太陽光パネルなど一緒にできることはやれるようにしましょう。また急勾配の屋根など危険箇所では足場にも追加費用がかかりますのでご注意ください。

沿岸部から500m以内の地域はどうするのか。

板金メーカーの板金サンプルには”沿岸部から500m以内の地域については保障対象外”と小さく書かれてあります。とはいえ、川沿いや谷が続いているところは海から離れていても塩害の影響はあります。湘南でいうと鎌倉山や柏尾川沿の大船の方まで塩の影響は出ています。ガルバリウム鋼板の耐久性はかなり高いですが、沿岸部から500m以内の地域ではメーカーも保証外で塩分による錆の発生の恐れがあります。昔はステンレス製屋根材を使ったこともありましたが、やはり値段も高いので比較的耐性のあるガルバリウム鋼板が主流でした。最近ではマグネシウムを使いガルバリウム鋼板の耐食性を数倍にあげたSGLタイプなどもありますので、海風の影響があるところは他で費用を落としてでも採用を検討した方が良いと思います。

怪しい屋根業者には注意しましょう!

屋根は下からは見えず、なかなか状況もわかりません。そんな状況にあやかって怪しい営業が回ってくることもあります。自分の住む鎌倉でも怪しい屋根業者が高齢者のお宅に回っては近隣に通報されると別の地域に移動するなんてことが数年に一度あります。大体は飛び込みの二人組でジャケットにスニーカーで職人らしからぬ姿で現れたりします。屋根をチェックした時に予め用意した錆びた鉄板を見せて必要のない工事を受けるようですので高齢者の方はご注意ください。

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