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選手はこの3タイプに分かれる

こんにちは。
サッカーコーチのコーチ倉本和昌です。

今日は、選手はこの3タイプに分かれる!と言うテーマでお話ししていきたいと思います。

心理学・脳科学との出会い

私は、19歳からスペインにコーチ留学し、その後Jリーグのクラブでコーチをしている中でこのような悩みを持っていました。

「なぜ選手は話を聞かないのか?」
「何回言っても出来ないのはなぜか?」
「やる気がないのはなぜか?」

ずっと解決策を考え続けてきましたが、サッカーの中では答えが出ませんでした。

そこで、サッカー以外の分野に悩みの解決策のヒントがあるかもしれない考えました。心理学、脳科学について学び始め、これをどうやってサッカーの指導に使うかを実践してきたことで、成果が変わり始めました。

サッカーコーチの一番の悩み

サッカーコーチの一番の悩みは何だと思いますか?

それは「自分の指導力が不安」なことです。

自分の立ち振る舞いを誰かに客観的に見てもらい、アドバイスをしてもらうことはほぼありません。その結果、「本当に自分がやっていることはこれでいいのだろうか?」と不安が付きまとっているのです。

これは、お父さんコーチからJクラブのプロコーチまでみな同じです。おまけにプライドもあるので、その不安を他の人に言えません。

私は、【コーチの成長=チームの勝利】だと考えます。だからこそ、人のタイプの見極めができることによって、個別へのアプローチが可能になり、指導力を3倍にすることできます。

私は、高校卒業後にプロサッカーコーチになるためにスペインに留学し、日本人最年少で上級ライセンスを取りました。この資格はスペインでもプロ監督ができるというものです。

そして、元選手ではないのに、湘南ベルマーレ、大宮アルディージャというJリーグのクラブでトータル8年間プロのコーチをやらせてもらいました。

プロ野球でも、よく「名選手、名監督にあらず」と言われますが、選手とコーチに必要なのは、別の資質です。

最初は、自分がいかにコーチとして高みに行くか、自分の指導力を上げるかを考え、色々な勉強をしました。

しかしある時、自分のタイプを知り、私自身が自分の能力をより活かすには、学んだことを他のコーチにアドバイスする方が良いのではないかと気付きました。

私が一人で教えるのは20人の選手が限界ですが、20人のコーチに教えれば400人の選手が変わる!その方が日本サッカー界に貢献できるのではないかと思い、最終的に起業を決断しました。

そして今は、日本初のサッカーコーチのコーチになり、活動を続けています。

選手へのアプローチを分ける3つのタイプ

では、指導力を上げるとは何なのか?そもそも、指導力とは何でしょうか?

指導力とは「何かしらの働きがけによって、他人に行動を起こしてもらうこと」です。

その方法は色々あります。自分にあったやり方がありますが、それが選手にとって理解しやすいかどうかはまた別物ということです。

それを明確にするために、私はNLPという脳科学を活用した心理学を学びました。そして、VAKのタイプ分けをサッカー選手に適応しました。

VAKのタイプ分けとは、以下の考え方です。
・V(ビジュアル)つまり視覚から脳に情報を送る人
・A(オーディトリイ)つまり聴覚から脳に情報を送る人
・K(キネステテック)触覚・嗅覚・味覚を合わせた体感覚の3つを使って脳に情報を送っている人

人によってどの感覚が優位か、その優位さによってアプローチ方法が変わります。

視覚タイプは、「見たらわかる」ということです。情報処理スピードも早いので、能力も高いです。ただし、全く話を聞いていない、すぐ飽きるという短所もあります。この視覚タイプは、フォワード に多いです。だから守備をサボってしまうということが起きるのです。

聴覚タイプは、「文字で記憶している」ということです。論理的に考えるのが好きで、人の話もよく聞いています。「なんで?」と連発するので面倒な一面もありますし、理解してからじゃないと行動を起こさないという短所があります。この聴覚タイプは、中盤の選手に多いです。戦略的に「相手がこうしてきたら、こうする」と考えながらプレーしているのです。

体感覚タイプは、「体で感じている」ということです。このタイプは、言葉にするのが得意ではありません。その代わり、人に優しい、コツコツ努力し続けることができる、という素晴らしい長所があります。この能力がないとディフェンダーはできません。相手の攻撃を耐えることができないからです。

選手のタイプの見分け方

このタイプを簡単に見極める方法があります。

・選手の私服を見る
・スパイクの色を見る
・家までの道順を聞く

私服は自分で選んでいない場合がありますが、スパイクは必ず自分で選んでいます。

視覚タイプは、どピンクや蛍光のイエローなど派手な色を選びます。しかも、その人自信にとても似合っています。聴覚タイプは、あまり派手な色を好まず、白や青、黒を選びます。体感覚タイプは、そのユニフォームの色でなぜその色を選んだ??と疑問がわくような色を選びます。

さらに、道を聞くとよりわかります。

視覚タイプは、「あのでかい道をブァーって行って、赤い看板を左にガーって行って」というように、何を言っているかわかりません。聴覚タイプは、「〇〇大通り100mぐらい直進して、右手側にたばこ屋が見えたら、そこを右折、道なりに、、、」と具体的に説明してくれます。体感覚タイプは、黙りこくってしまうか、「わからないんで一緒に行きましょう」となります。

タイプ別アプローチ方法

タイプを見極めたら、次はタイプ別にアプローチです。

視覚タイプには、試合中「決定的仕事して!」と言えば燃えます。

これを聴覚タイプに言うと「決定的仕事をするとは具体的に何をすることですか?」と聞かれます。その時に「いいからやれ!」と言ったらもう終わりです。聴覚タイプは「このコーチはわかってくれない」と心を閉ざしてしまいます。

体感覚タイプには、マジカルワードがあります。それは「大丈夫だから」です。周りの空気、雰囲気にとても敏感なので、自分がミスした時に必ずコーチを見ます。その時に明らかにコーチが怒っている様子だと余計萎縮してさらにミスが増えます。ここで体感覚タイプには「大丈夫だから」と連呼です。そうすると、安心して、次のプレーも続けてくれます。体感覚タイプは、人に優しいので、「チームのために!」と体を張ってくれるのです。

聴覚タイプに「大丈夫だから!」と言ったら「何がですか?」と聞き返されます。聴覚タイプには。丁寧に順序立てて説明をしていかないといけません。


まとめ

このタイプは先天的に決まっており、かつ、親の遺伝的影響を受け継がないと言われています。

あなたはどのタイプだったでしょうか?ぜひ探ってみてくださいね。

この3つのタイプについてもより深くお伝えしている倉本和昌のワールドサッカーラボ。気になる方はこちらの記事をお読みください。



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