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『アイデアの力』 Made to stick

『アイデアの力』
チップ・ハース+ダン・ハース

ハース兄弟、期待に違わず、いえいえ、期待以上でした。今年読んだ本の中で、上位に入る印象深い本。

Made to stick 人を動かす、つまり、情報を伝えるだけではなく、人の行動までも変えてしまう効果的な伝え方は何か?それは、SUCCESに集約される。
Simple,Unexpected,Concrete,Credible,Emotional,Story
この本自体が、SUCCESの具体的実践例で、6つの条件を全て満たしている。

特に印象に残ったのは、
・3つ言うのは、何も言わないのに等しい。
・コミュニケーションの効果を高めるには、相手にどんな情報を伝えるかではなくて、どんな疑問を抱かせたいか。隙間に情報は入っていくのだ。

ということで、これ以上、欲張ると何も残らないので、印象に残ったのは2つまで。

常々、長い話を聞いているうちに飽きてしまって、結局何を言いたかったのか分からないなあ〜と思っている。言葉数が多いこと、よく喋る人がコミュニケーションが得意みたいな雰囲気に囲まれている中で、う〜んそうなのかなあという違和感を持っていた。言葉数が多ければ多いほど、ひとつの言葉の重みが減って、軽くなっていくような感じを受けていたけれど、それもあっさり解決。

職場でも、1度経験した人の方が、長年経験した人よりも自信を持って語るな〜なんでそんなに自信満々に語れるのかなあ〜と思っていた理由が全部すっきりした。理由はこうで、人は情報を得れば得るほど、自分の知らないことに目を向けがちで、情報が少ないほど知らないことを知らないということ。なるほど、だから、経験の少ない人は口数が多く、経験豊かな方はあまり語らないのかもしれない。

例として挙げられていたのが、全米50州の州都のうち17州の州都を知っているのは、自分の知識を得意がるけれども、47州の州都を知っている人は3つの州都を知らないと思ってしまうということ。あ〜ありがちだなと納得。もうありありと目に浮かぶ。

何かを伝えたいと思った時に、特に仕事の場面で、頭の片隅にSUCCESを。多すぎるのは何もないのと同じ、むしろマイナスかもしれない。話は短く、簡潔に、具体的に。


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