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粉塵


アウトロクイズをしている場合じゃなかった。やわらかい水たまりになるまで、春のバーゲンに粉をまぶしたかった。私だって。

相対性理論を持ち出す週末に、孤島の宴が取り残されても。眼鏡をなくしたクラスメートが、違うところだけ食べて生きても。

矢印をつける必要はない。

お腹の中に身を潜めて窓を待つ夜を、知っていたり知らなかったり。

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