見出し画像

春夏もののゆくえ

こんばんは。
しいです。

目がかゆいです。
かゆみが出る時期が早いので、今年は花粉が多いのだろうなと体感しています(目がかゆくなるのはヒノキの時期)。
暖かくなるのはいいですが、コロナ禍の花粉症は気遣うことが多くなりますね。
私が住む関西では、緊急事態宣言が解除されましたが、解放感もあまりないですし、気張りレベルはあまり変わらないです。
特に今は、消毒していない手で、目をこすらないようにしなくてはと注意しています。


どんな状況でも、季節は移り変わっていくもので、製作内容は、秋冬ものから春夏ものになっています。

毎年、春夏ものは、帽子とバッグ、ビーズを使ったアクセサリー類と夏限定色(明るい色)を製作しています。

「材料手に入りにくい問題」は継続中ですので、材料の在庫と手に入ったもので、何ができるか考えながら進めていますが、春夏ものは毛糸以外の材料が必要ですので、今の状況は困ったものです。

インターネットでの購入は、安く買えたり、送ってもらったりと便利ですが、やはり初めて買う場合は思ったものと違うこともあります。
手ざわりだったり、大きさを含めた見た印象や、つくりたいものが浮かぶ場合もありますから、実際にお店で選んで買いたいのですが…。
また、お店でしか買えないものを、製作上でも「1点もの」として使っていますが、そういうものを仕入れに行くには遠く、今はハードルが高いです(今まで、用事と兼ねて仕入れをしていましたが、その用事を極力減らしています)。
地元の手芸屋さんは少なくなった上、品数も少なめですので、街の大型店や問屋さんに行けないことは困りますね。
それに加えて、イベントもどうなるかなという悩ましいとき。

材料問題も、イベントもどうなるかわからない状況なら、修業に通いたい。
わたしの望みやしたいことは、編み物上達しないとできないことばかりなので、それは外せません。
それがなかなか叶いそうにないなら、自主練や新作製作、他のことも試してみたい。
いつだって、どこにいたって、どんな状況でも、できることを見つけながら、これからの活動につながればと、うにゃうにゃ模索しています。


ただ、どうも、春夏の編み物は…。
編み欲も含め、どうしても秋冬よりパワーダウンしてしまいます。
どんな新作を作ろうか、毎年悩みます。
限界近いです(苦笑)。
編み物は冬のイメージが強いですし、夏も冬糸(毛糸)でしか編まないという編み物スキさんもいます。
作家活動のことでも「製作も、出展も、秋冬だけにするという手もある」というアドバイスを受けたこともあるくらいです。
いろんな意味で、春夏ものの製作は難しいです。

わたし自身が感じる春夏ものの製作の難しさは、大きく2つあります。


①夏糸は編むこと自体が難しく、完成度を高めることが難しい


春夏ものの編み物といえば、帽子やバッグが浮かぶと思いますので、そのことから。

まず、1目1目の編み目をキレイに編むこともコツが必要で、難しい。
編む最中もコツも必要ですし、わたしの場合、編みはじめる前の下準備もしているので、手間をかけています。
「ここはキレイじゃない」と編み直すことも多いですし、完成までの時間もかかり、編みコツをするうちに、手が痛くなってしまわないように、普段よりこまめに休憩しています。

それに、立体的に形を作る作業なので、形を整えることがとにかく難しい。
芯を入れながら編むと、難易度が上がります。
今ある材料で、カンカン帽を編んでいますが、5回以上編み直しました…。
1年ぶりとはいえ、ひどすぎです。
わかりやすく伝えると、陶芸で形を作っているようなイメージで、整えながら編んでいるという感じです。
これがほんと難しくて、うまくできたかは、バランスの問題もあるので、ある程度編めないとわからなくて。
「あーなんか違う」となると、1日かけた作業がムダになってしまいます。

あえてキレイに編まず、くしゃっと崩れてもおかしくない形の帽子もつくれたらと試作したりこともありますが、これもなかなか難しい。
少なくとも自分が納得できるもの、身につけたいものじゃないとダメですからね。
全体的なバランスもあるでしょうし、やはり完成図をある程度イメージしていて方がいいとわかってはいますが、ファッション、デザインなど、服飾系、美術系は憧れのみでスキルがないので、頭の中のものを絵や実際の形には表現できず、もやもやするだけになってしまっています。


また、手芸店では帽子やバッグのキットもあり、かぎ針編みができるなら、チャレンジしやすいし、キットがあるなら「自分でつくったものを持ちたい」と思うものです(わたしもです)。
そう考えると、短時間では難しいですが、ワークショップ向きなのかもしれません。
素材によっては洗えないという難点もあり、汗をかく真夏の着用は避けるから、使える時期が想像以上に短いのではと敬遠されることもよくわかります。
だからこそ、製作するものは、キレイに編むための工夫や、内布をつける、リボンやストラップなど作れるものは作って、スキなものを選び、つくり、組み合わせることで、わたしなりの作風を表現できたらと考えています。


②セーターなど着るものは、糸に注意しないと重くて、熱がこもりやすい


夏糸自体キレイに編むことも難しいですが、完成した着るものを着てみると、「あっ、重い」「えっ、暑い」ということがあります。

冬糸と比べ、種類も少なく、カラフルで段染めのものが多いので(わたしが選ぶのは単色がほとんど)、修業で製作するものですら、編みたい糸を探すことも大変です。
やっと見つけたもので編んでも、バッグなどで擦れてしまいやすいところを見ると「痛みやすいな」というものもあります。

もともと種類が少ない上に、好みの糸を選んでも、重かったり、透かし編みでも、暑いと感じることがあります。
それを避けられるものとなると、経験上は、在庫処分でお買い得価格で購入できた絹100%の糸で編んだサマーセーターくらいで、定価だと自分用でも買うのに勇気がいる、それなりのお値段だったり、帽子用の糸がたくさん並ぶ中では、なかなか見つけられないものかもしれないなと思っています。

それに質の良い糸を使うなら、シンプルデザインではもったいないと思いますし、重くなりがちなコットンの糸も、模様などの工夫ができるのかもしれません。
素材も含めて、まだまだ修業(勉強)が必要です。


そんなこんなで考え中


作家活動での春夏ものの小物は、ビーズを編み込んだヘアアクセ、イヤリングやピアス、ブレスレットを製作していて、季節が関係ないものですが、Tシャツなどシンプルな服装に合わせやすいもの、ワンポイントになるような明るい色味を選んでいただいています。

レースも編めたらと思いますが、「甘さ(かわいらしさ)控えめ」の作風にしたいわたしには、「かわいすぎる」「フェミニンすぎる」気がして、わたしなりの「甘さ控えめ」を模索中です。

また、定番ものの製作の合間に、身につけたいテクニックを練習しています。
ここ3年くらい、隙間時間にチャレンジしているのですが、上手くなれる気がしない…。
キレイに編めているってどういう状態…?
その判断すら、さっぱりわからないくらい、参考にできるものが少ないテクニックにチャレンジ中です。
ほんとどうなるやらですが、生み出せる世界は広がるはず。
うにゃうにゃ模索しながらでも、いつか、新たな作品も並べられますように。



では、このあたりで。