パナソニック未来創造研究所のデザインコンサルティング部門と世代研究について

パナソニックのデザイン本部には未来創造研究所というグループ内のデザインコンサルティング部門があります。この部門は、特定の事業領域や商品ではなく、さまざまな部門からのリクエストや相談に応えることができるように設立されました。新規事業や成長戦略プロジェクトを対象とし、研究開発やプロジェクト推進、ナレッジ蓄積などを担当しています。

この部門のユニークな点は、業務の10%を自主研究に費やしていることです。依頼を受けた段階で一から研究を始めることは遅いため、独自テーマを設け、先行研究にも自主的に取り組んでいます。


世代研究について

未来創造研究所が行っている世代研究は、1980年代から始まっています。その中でも、2004年に始めた「人生80年時代のライフスケープ研究」や、17年に行われた「人生100年時代のライフスケープ研究」などが知られています。

一方で、特定の世代にフォーカスした研究も行われています。例えば、2011年にはミレニアル世代を対象とした「日本の若者 グローバルの若者 ライフスタイル研究」が行われ、2021年には90年代半ば以降に生まれたZ世代を対象とした「Z世代調査 センシティブZ 微アクティブZ」が行われました。

また、未来創造研究所では、社内の事業におけるニーズと合致するテーマを選び、共働き世帯向けの家電などについて調査する共働き研究なども行われています。


α世代研究について

2021年には、新たな自主研究として、未来創造研究所のビジネスデザインアナリスト ライフ/マーケティングリサーチ エクスペリエンスデザインが、α世代研究を開始しました。α世代は、2010年代以降に生まれた子どもたちを指し、将来的にはビジネスの顧客層となることが予想されます。研究では、子どもたちが生まれ育つ環境や価値観の変化に着目し、将来的な商品・サービスについて考えていく予定です。

未来創造研究所は、パナソニックのビジネスの成長を支援するために、様々な視点から社会や市場の変化を見据え、独自の研究や調査を行っています。


まとめ

パナソニックの未来創造研究所にはデザインコンサルティング部門があり、新規事業や成長戦略プロジェクトに対して研究開発やプロジェクト推進、ナレッジ蓄積などを担当しています。部門のユニークな点は、業務の10%を自主研究に費やしていることであり、独自テーマを設定し先行研究にも自主的に取り組んでいます。

未来創造研究所では世代研究を行っており、人生80年時代のライフスケープ研究や人生100年時代のライフスケープ研究などが知られています。特定の世代にフォーカスした研究も行われており、ミレニアル世代を対象とした研究やZ世代を対象とした研究などがあります。

また、未来創造研究所では社内の事業におけるニーズと合致するテーマを選び、共働き世帯向けの家電などについて調査する共働き研究なども行われています。

2021年には新たな自主研究として、未来創造研究所のビジネスデザインアナリストによって、α世代研究が行われました。これは、2025年には日本の就労人口の約20%を占めることが予想される世代を対象としたものであり、彼らのライフスタイルや価値観、将来のキャリアプランなどを調査し、ビジネスに活かすことを目的としています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?