俺が2023年一番聴いたボカロ紹介したら聴いてくれます?
どうもこんにちは・こんばんは・おはようございますcanna(なんか)です。
標題の通りです。
本記事は例によってobscure.さんによる年末の風物詩、「#ボカロリスナーアドベントカレンダー2023 」参加記事となります。
今年でもう5年目!!早いね~
↑メイン会場
当アカウントが参加させていただいたのはこちら、「ゆるめの2枠目」になります。
前日担当はゴケ( @shiningview )さん、翌日担当は777(すりーせぶん)( @777vocaloid )さんです!
自分はというと、昨年は同じくこちらの「二次会場」で、こんな記事を書きました(宣伝)
ここでボカ老害なりの自分のスタンスだとか色々ぶちまけたりして、正直この記事の内容以上に語ること翌年以降ねぇな…()などと思ったりしていて、今年はこの「二次会場」への参加すら戸惑っていました…けど!あった、ありました!書いておきたいこと。
年末なんだから今年1年、一番よく聴いたボカロ紹介すればいいじゃんか。(単純明快)
思えば過去、アドカレで同じようにその年によく聴いた作品紹介してる記事がありました。(またもや宣伝)少しでも、ボカロを聴いているならボカロリスナー。という矜持をもって…ってのは建前で、普通にnote投稿するよりも、お祭りに乗じて投稿した方が多少なりともみんな見てくれるよね??という相変わらずの邪な動機で、今回はこちらの作品を紹介させていただきたいと思います。
ヤギイラオさん作、「アフィリオン/知声」。
えー、まずここまで長い前置きにお付き合いいただいた方は、ありがとうございます。
とりあえず曲を聴いてください。
聴きましたか?聴きましたね?(何)
こちらはボカロ楽曲一斉投稿祭「ボカコレ2023夏」にて投稿された作品になります。
12月に入ったばかりで年の瀬とはいえまだ日もある時分ですが、ほぼ言い切っちゃっていいでしょう。
これが当アカウントが2023年最もよく聴いたボカロであると。
とはいえ、そんな「2023年ボカロ1選」たりうる本作なんですが…
全く日の目を見てないんですよね(涙)。
同時投稿されている「セイカンユウギョ」は2023年12月現在でおよそ7300再生。対して、こちらの「アフィリオン」はおよそ900再生にとどまっています。
どちらが優れているか?という話ではもちろんなく、同時投稿作品にけして負けず劣らずの本作、聴かずにいる人が大勢いるというのならそんなもったいないことはない!
微力ながらもアドカレの場を借りて、少しでもこの良曲に気づいてくれる人がいれば…というのが、今回の主たる動機です。
曲を聴いてさえもらえれば本記事の目的は果たされたようなものですが、さすがにアドカレ枠一つ使ってこれで終わりじゃ怒られそうなんで(誰に?)、もう少し書きます。
「ミニマルなループ」の効用
当方、曲紹介の際に時折「ミニマルなループ」という形容を用います。
コード進行だったり、歌詞の語呂だったり…同じ、もしくは近似するフレーズが周期的に繰り返される展開。好きなんです。まとまりの良さ、っていうんでしょうか。
この「アフィリオン」は、そんな「ミニマルなループ」による効用が最大限もたらされた楽曲といえます。
その所以は、コード進行。
動画を流しながらお読みください。
この部分のフレーズを一区切りとして、なんとこの曲、このコード進行しかありません。
誇張なしに、最初から最後まで、ずーーーっとこのパターンの繰り返しで終わります。これって地味に、すごいことじゃね?
高速道路とか、変化の少ない道を延々走っていると、だんだん眠くなってきちゃいますよね(※長距離運転の際は適度な休憩を!)。例えるならこの曲はそんな感じ。ただし、退屈だという意味ではありません。いい意味で抑揚の限りなく少ない曲展開だからこそ、得られる安寧。当方の標榜する「ミニマルなループ」の効用は、これに尽きるんじゃないかと。
輪郭のぼやけた歌詞
一度聴いた人ならおそらく誰もが思うと思いますが、歌詞は聴き取れないです。
動画の歌詞表示を見てやっと識別できる、いや見ても部分部分でその通りに発声されているかどうか、脳内処理にラグを要するレベル。
だがそれがいい。それがいいんだ。
異論は認めますが当方、「歌詞は楽曲やメロディを引き立てるための副次的要素」という持論があります。
聴く者に痛烈なメッセージを訴える、それも歌詞の在り方だとは思いますが、自分にとって歌詞はメッセージ性よりも語感重視、耳当たりの良さに華を添えるインストゥルメント的役割であってほしい。
その点では今作のボーカルは、メロディは伸びやかで極上でありながらリリックは添え物であることに徹していて、ぼーっと曲を聴き、浸るには極めてうってつけ。
中盤の韻踏みパートなんて特に顕著で。歌詞聴き取れなくても耳は喜ぶ。
夢の中で、顔の見えない誰かに語りかけられているけど何て言ってるかはよくわからなくて、でもそれでいいかって、引き続きまどろんでいるような感じ。現実だと、相手が何を言ってるか、ちゃんと聴き取らないと!って意識しちゃいますよね。そういうのがない。伝わりますでしょうか。
無意識領域に語りかける懐かしさ
この曲のメロディライン、好きなのは言わずもがななのですが、どことなく初めて聴いたではないような、懐かしい感じで。。
こう書くと、パ○リ警察がお出まししかねないのでなんですが、どっかで聴いたことあるかな~くらいの、ほんのりとした既視感はところどころ顔を出します。だがそれがいいんだ(本日2回目)
「オマージュ」や「インスパイア」が、「普遍的」に変わる境目は、一体どこにあるのでしょう?
本作が前者のそれにあたるなどというつもりは当然微塵もなく、そんな既視感が懐かしくもあって、チルなオケともこの上なく親和性の高いメロディラインは、まるで胎内記憶のような無意識領域をゆったり揺り動かすかのごとき心地よさがあるように思います。
難しい言い回ししてるって?要は聴いてて気持ちがいいんじゃ!!(身も蓋もない)
以上、「アフィリオン」について書きました。
繰り返しになりますが、これが当方が2023年最もよく聴いたボカロ(合成音声音楽)になります!
むすびに
毎年、来年こそはちゃんとボカロ聴くぞ!と息巻いている自分ですが、今年も聴けませんでした!!(敗北)
ボカコレは一応春夏ともチェック済みとはいえ(無色透名祭Ⅱはまだチェック中)、定期開催となったこれら一斉投稿イベントに体力を持っていかれ過ぎて、その他の日常的ボカロ曲チェックがほぼほぼできていないのが現状です。
いやほんと、「毎日ボカロ聴く」という、昔できていたことが今になって中々できんとです…
それでも、これだけは言わせて。
2024年もボカロ聴くぞ…!という意欲だけは、潰えていないと。
これが灯でも残っている限り、自分はどんなに弱小ながらも"ボカロリスナー"を名乗ってもいいのかな、という思いでいます。
今後とも自分のペースでボカロ聴いていきます。対よろ。
※サムネイルは紹介曲「アフィリオン/知声」より拝借しました。問題あればご指摘ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?