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【詩的感情表現】ヒカリ見えるまで。

ピンと張りつめた糸が、切れたように。

ボコリと湧いた湯に差した、水のように。

あっという間に高揚は冷めた。

力が入らない。

どうやって、あんなに。

どうやって、あそこまで。

理由さえ、消えてしまった。

失うことなど、ないはずの感情。

こんな気持ち、初めてと。

もう大丈夫。

戻ることはないと。

安心していた。

過信していた。

かもしれない。

わからない。

暗闇に、身をうずめている。

こわくて。

悲しくて。

孤独で。

溺れそう。

それでも。

何回でも。

目を閉じて。

深く息を吸いこんで。

ゆっくり、吐きだして。

繰り返して。

繰り返して。

まだまだ、繰り返して。

大丈夫。

そういって、心地よく、うずくまってみる。

すると。

少し、見える。

薄暗いけど、真っ暗じゃない。

動くのは、怖いけど。

道は、探せるかもしれない。

大丈夫。

見えてくる。

時間がかかっても。

何度、失敗しても。

かならず。

見えてくる。

だから、何度でも。

わかるまで。

大丈夫。

大丈夫。

大丈夫。

いまは、待つしかない。

ヒカリ、見えるまで。

闇に浮かぶ、道のむこう。

ヒカリ、わかるまで。

#詩的感情表現  #詩 #創作 #ヒカリ

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