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ビジネスだけじゃない交渉術。交渉アナリスト2級 取得体験記

【交渉】とは、
相手と話し合いをして取り決めをしようとすること、かけあうこと。

ということですが、お互いの主張がぶつかったり、落とし所をさぐったりでなかなか骨の折れるアクションであることはみなさんが身を持って感じていらっしゃるのではないでしょうか。私もビジネスにとどまらない多くの交渉シーンを乗り切るために交渉アナリストについて勉強しました。

交渉において大事なのは統合型交渉であるか

交渉において、
・自分が正しいものとして相手にそれを納得させる
・反論できずに服従するだけ
・結論を先送りにして正面から対処しない
・ほどほどのところで妥協点を見つける
などの状況はよく見受けられるものですが、これらは統合型と言われる、あるべき交渉になっていない可能性が高いです。

統合型交渉では、勝ち負けではなく両者の利益の総和を大きくするために創造的な解決策を探し出すことが必要です。

みかんを分ける統合型交渉の例

3本の缶ジュースを姉妹2人で分けるときに、どうやって分けるかという交渉を事例に見ていきます。まず考えられるのは缶ジュースを2本と1本に分けてどちらかを選ぶという方法です。どちらが2本取るかについて問題になることも考えられます。
ここで姉妹が缶ジュースを欲しい理由について確認してみます。妹は缶ジュースを飲みたいと考えていて、姉は缶ジュースの缶を宿題の工作に使いたいと考えていたとします。妹がジュースを飲み姉が缶をもらう、というのがもっともよい解決策だということがわかります。

姉妹それぞれが欲しいものを獲得した本数は

前者の2本と1本に分ける方法では欲しいものをどちらかが2本、どちらかが1本手に入れることができます。

2+1=3

後者のジュースと缶を分ける方法では欲しいものを3本分ずつ手に入れることができます。

3+3=6

後者の方法が両者の利益の総和が大きくなっています。

統合型交渉に必要な考え方

・勝ち負けではなくWin-Winである
・お互いに情報交換をする
・複合的な条件を検討する
・人と問題を切り離す
・複数の案を用意する
・客観的な基準を決める
などがあげられます。言うまでもなく交渉相手と良い関係を築くことも必要になってきそうです。


ここからは資格取得について書きます。

交渉アナリスト2級 オンデマンド講座

「交渉アナリスト」とは民間資格で、MBAレベルの交渉知識と交渉技術を身につけた実践者の育成を目的としているものです。
交渉アナリスト2級は「通信講座」「オンデマンド講座」「通学ゼミ 土日集中講座」の3種類の取得方法があるようです。
詳しくはオフィシャルサイトを確認ください。

私は「オンデマンド講座」を選択しました。
ギガスタ!というオンライン講習サイトで該当のコースに申し込みをすると、登録した住所にワークブックとテキストが届きます。

講座は第1回〜第10回まであり、それぞれ30分程度になっています。動画を見てワークブックに回答を記入するという流れを繰り返し、テキストも補助的に確認します。

オンデマンド講座を選んでよかったこと

動画講習の内容としてはわかりやすく、オンライン動画なので自分の好きな時間で少しずつ学習を進めていくことができます。

オンデマンド講座を選んでよくなかったこと

動画の再生環境はいまいちでした。オンライン講習サイトでの動画の規格がFlashでサイトのFlash動画プレイヤーもやや使いにくいです。ブラウザ上でFlash再生の許可が必要になりますし、読み込みがやや遅く、再生スピード調整やスペースキーで一時停止などできないのが微妙でした。ただ再生するだけなら問題ありません。

終わりに

学習した内容には交渉においてこれまで無意識にできていたことと、意識できていなかったことがありましたが、この資格の体系的な学習を通して交渉における用語や考え方を整理して理解することで、自分の交渉を振り返ることができるようになったことが一番のメリットだと思います。

今後の交渉では、統合型交渉で創造的な解決策を探し出せるように意識していきます。


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