衆院小選挙区アダムズ方式導入シミュレーション(神奈川県)
今回はリクエストにもあった神奈川県の区割り改定予測を紹介していきたいと思います。神奈川県は定数2増であり、複数選挙区が追加されるのは、東京(5増)と神奈川のみです。
現行区割り
1区 497,472人 1.816倍 立憲 篠原豪
2区 502,066人 1.833倍 自民 菅義偉
3区 526,038人 1.920倍 自民 中西健治
4区 378,428人 1.381倍 立憲 早稲田夕季
5区 550,875人 2.011倍 自民 坂井学
6区 445,315人 1.625倍 自民 古川直季
7区 540,289人 1.972倍 自民 鈴木馨祐
8区 508,250人 1.855倍 立憲 江田憲司
9区 403,850人 1.474倍 立憲 笠浩史
10区 554,702人 2.025倍 自民 田中和徳
11区 424,772人 1.550倍 自民 小泉進次郎
12区 479,198人 1.749倍 立憲 阿部知子
13区 553,310人 2.020倍 立憲 太栄志
14区 548,033人 2.000倍 自民 赤間二郎
15区 553,226人 2.019倍 自民 河野太郎
16区 543,160人 1.983倍 立憲 後藤祐一
17区 491,590人 1.794倍 自民 牧島かれん
18区 541,228人 1.975倍 自民 山際大志郎
横浜北部・川崎と横浜西部・県央・相模原のあたりに格差2倍地域が集まっているのがわかる。選挙区を新設するとしたら、このあたりになるだろうということが分かる。
区割り案
1区 497,472人 1.816倍 現行
2区 502,066人 1.833倍 現行
3区 526,038人 1.920倍 現行
4区 378,428人 1.381倍 現行
5区 429,957人 1.569倍
6区 445,315人 1.625倍 現行
7区 389,325人 1.421倍
8区 484,772人 1.769倍
9区 447,583人 1.634倍
10区 386,106人 1.409倍
11区 424,772人 1.550倍 現行
12区 479,198人 1.749倍 現行
13区 434,040人 1.584倍
14区 436,084人 1.592倍
15区 525,836人 1.919倍
16区 489,832人 1.788倍
17区 518,980人 1.894倍
18区 488,086人 1.782倍
19区 352,447人 1.286倍 新設
20区 405,465人 1.480倍 新設
5つあった分割行政区・自治体は全て解消される。
☄7~10・18~19区
単独行政区選挙区として港北区を新設した。1つの選挙区を構成するにはやや少なめだが、県内最多人口の選挙区となる3区が隣にあるため、今後3区の一票の格差が2倍を超えた際は、神奈川区西部地区を編入することで対応できる設計だ。
7区は元々、緑区・都筑区・港北区で構成されていたという繋がりがある。
8区の青葉区と麻生区はさほど強固な結びつきがあるわけではないが、神奈川県内唯一の飛び地選挙区が解消できる。
9・18・10区は川崎市の残部をそれぞれ組ませた。
☄5・13~14・16・20区
現行4・5区は横浜市内では珍しい元々、相模国であった地域だ(他は武蔵国)。そのため、現行4・5区を構成する行政区はいずれも、相模地域との結びつきが今でも強い。栄区が鎌倉市とともに4区を構成しているのもそのためだ。そのため、一票の格差2倍を超えている5区は再編先を他の横浜市内とせず、相模地域とした。
特に瀬谷区は相鉄本線などで、県央地域との結びつきが強い。
14区は緑区に編入された旧津久井郡域を選挙区上でも編入した。
16区は海老名市を編入した。小田急小田原線繋がりである。
新設20区は現行14区から南区・現行13区から座間市を編入した。一票の格差に対応するため、現行選挙区ではこのあたりの区割りは複雑となっている。小田急小田原線・相模線と複数路線で接続する。
☄15・17区
二宮町を15区から17区へ移した。今後、さらに15区の一票の格差が2倍を超えるころには、17区の人口は減少している可能性が高い。そのときは、大磯町も17区に移すことで対応できる。
付録
運輸支局
気象予報区
法務支局
簡易裁判所
税務署
第二次医療圏
小選挙区導入当時
横浜市18行政区の成り立ち
1939年7区時代
1948年10区時代
1969年14区時代
1994年18区時代 現行