続き③

離婚届けを手にして家に帰った。自分の名前などはもう車で書いていた。

ただいまと帰ると普通におかえりって
うずうずしてても仕方ないから、これ書いて欲しいって前嫁に離婚届けを渡した。
すると、

“やっぱり私と子供置いて違う女のとこ行くんだね”

相変わらずこんな調子で言われた。もうそういう言葉に慣れている自分もいた。
泣きじゃくりながら大きい声で

“行かないで好きだから”

でもその好きはもう嬉しくない。散々なことしてそれはないだろ。
子供のことは好きだけど前嫁にはもう好きとかそんなんじゃなくて、早く離れたいの一心だった。
自分は今までのことを全部話した。
ちなみに、前嫁は家事などはほとんどしないしご飯も惣菜ばっかだった。これじゃあ将来、子供の為によくないと思い自分が家事をほとんどやっていた。感謝するのはそのおかげで家事とご飯が作れるようになったことだけだ。
30分くらい話をして自分は軽く荷物をまとめて出で行った。

それから1週間連絡もなく、離婚届けはどうなったのか？と思い連絡をした。
するとまさかのお義母さんが電話に出た。

“ほんとに情けない旦那ね、浮気までして終いには離婚だなんて、ほんと呆れるわ”

もうなにを言われてもなんとも思わなかった。
自分は今まで辛かったこと、もうこの先は夫婦としてやっていけないこと全てを話した。
すると

“だったら早く別れてください。でも慰謝料はしっかり取りますからね”

これも覚悟はしていた。浮気はもちろんしていないし、でも離婚＝お金が絡むことはしょうがない。ましてや自分は男の立場だし。

次の日、前嫁からLINEが来た。
離婚届けを書いたから会いたいとの連絡だった。
その日の午後会うことになった。
前嫁は開き直った感じだった。離婚届けには名前などと印鑑が押してあった。
これは自分が出しておくと伝えた。
そこから引越しのことなどを話していると慰謝料の話が出できた。

“弁護士にお願いして、慰謝料100万と養育費月3万ね”

そう言い契約書を出された。
契約書には、今までの生活費などと書かれていた。これはおかしくないか？と思い、生活費？って前嫁に聞いた。

“生活費とかいろいろ私払ったから返してね”

最後の最後までとんでもない奴だった。いろんな人の意見があると思うけど生活費って夫婦でいる間はお互い出し合ったりする物じゃないのかな？
納得いかないけどもうこれで終わるならと全て受け止めた。
ただ、2人で決めてもこの先いざこざがあっても嫌だから公証役場でしっかり書類を作ろうと自分は決めていた。そのことを伝えると前嫁も素直に応じた。

数日後、公証役場で2人で決め事をした。
慰謝料100万（分割可）
養育費　毎月3万　成人するまで　
もし大学などに進学する場合は延長
住所や勤務先が変更の場合は連絡する
こんな感じで決め事をした。

公証役場で書類を作るのにも結構なお金がかかったが、もうその時はお金のことなんて気にもならなかった。これが終わればすっきりするしもういろいろ考えずに生活できるから。

とこんな感じで前嫁と離婚をしました。
でもまだこれで終わりではなかった。

続く。

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