「成果を出さない良い人 」と「成果を出す愛想の良くない人」

今日も木下さんのnoteから。

100点を取る嫌われ者20点を取る人気者のどっちが良いでしょう。

いろいろな場面によって変わってくるのは百も承知で、自分が行政マン、自治体職員だとして、どちらを目指すのが良いか、という問題です。

そりゃ100点を取る人気者ですよ

それはそうなんですが、人は誰しもスーパーマンではありません。
「誰からも嫌われず、親しまれ、嫌な思いをさせず、数値目標を達成し、全てが順風満帆」を目指すには、言葉では言い表せないほどの才能や努力や運が必要でしょう。

少なくとも花岡は「それが出来る」「出来るかもしれない」と思うほど自分を高く評価していません。というか無理。

なので、イチ行政マンとして何を目指すべきか、というタイトルの問いに戻ります。


ここで話がいきなり変わりますが、
行政はとても強い権限を持っています。
徴税という強制的に金銭をまきあげ収めてもらう権限です。

僕は日々の業務の中でこれをとても強く意識していて、
「人様の財布に手を突っ込んで無理やりお金を取ることができるんだから、当然それに報いる働きをしないとな」
とか考えたりします。
※お断り:だから公務員は「おれの税金で飯食いやがって」とか言われても我慢しろ、ということではありません。あくまでも公金の使い方には謙虚であれ、という意味です。

話は戻り、
「成果を出さない良い人 」と「成果を出す愛想良くない人」だとどちらが望ましいでしょうか。

「愛想良くない」ってなんだよ、というツッコミを受けそうですが、まぁ人当たりが良くないとか、態度が気に食わないとか、なんか寄り添ってくれない感じとか、そんなんですよ。
どうでしょう。地域のおじいちゃんとか会合だと、「成果を出すかどうか」より「愛想が良いかどうか」の方が重視されることがあるかもしれないですね。
確かにコミュニティの雰囲気を保つ、とか、和ませるという役割として、数値的な成果より、愛想の良さ、人当たりの良さが重視されることもあるでしょう。

ただ、こと行政マンとしてどちらが望ましいか、自分が目指すならどちらかといえば必ず後者だと言い切ります。

愛想では自治体の将来に貢献できない
と思っているからです。

もちろん、クレーム対応とかね。ありますよ。
”傾聴が大事”って口すっぱく研修で言われます。
そういう場面もまぁあるでしょう。

ただ、ずーっと話を聞いて、「うんうん、そうだね。大変だね。分かるー」というだけが行政の役割かというと全く違うでしょう。
それで人口が増えて税収が伸びたり、地域の福祉環境が向上したり、事故が減ったりするかといえばしないんです。
ちゃんと目的を持って、試行錯誤して、失敗しながらでも成果を求めて動き続けるしかないじゃないですか。

僕自身は、リソース管理とかワークライフバランスとか、色々考えてスマートに動けるような、超高速頭切り替えマンではないです。

ただ、だからこそ、最低限

「何を成果として、そのために何が必要か」

ということをただただ純粋に考えて、動き続けられるような公務員でありたいです。
※愛想は二の次ですが、せめて最低限の愛想は持ちたいとは思ってます。

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