屋根の下で傘をさす

雨が降る 一本一本別のタイミングで

地に跳ねる 一本一本別の方向に

少し経つ できた水面に波紋をつくる

も少し経って うまれる波紋が少なくなって

勢いが 増したか 減ったか 水面だけでは
分からなくなる

跳ねる雨も少なくなって 水はあるのに静かになる

いつの間に 誰かが傘をさし始めると 水面が少し落ちついて 跳ねる雨がよく見える

再び

屋根の下で 誰かが傘をさし続けると 新たな所に雨が跳ねて 小さな小さな水面ができる

偶然?

ぼーっと傘をさし続けること

これは変わったこと?

          『屋根の下で傘をさす』
                詞 : 林 荘太

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