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終の棲家にしたいムーミン谷

ムーミン谷は私の憧れ。
理想郷とでもいうべきか。

狭すぎず、広すぎない自然豊かな谷。
青い壁に赤い屋根の立派なお屋敷には、冒険家で小説家のムーミンパパと、おおらかで何事も楽しむことを忘れないムーミンママ、そして優しくて素直なムーミンの姿。
お屋敷から少し離れた川に架かる橋の上では、孤独を愛するスナフキンが釣りをしていて、向こうの花畑からはスノークのおじょうさんとリトルミィの笑い声。
スティンキーにいじわるされたスニフが森のほうから駆けてくる…

そんな妄想で頭がいっぱいになるくらいにはムーミン谷のお話とそのキャラクターたちが好き。

もし、本当に住めるのなら。
ムーミン屋敷よりも少し海岸よりに平屋を建てたい。
いや、ムーミンパパに建ててほしいよね、欲を言えば。
庭には植物をたくさん植えたい。鉢植えも。ヘムレンさんに教えてもらおう。
食べられる野草とかもね。
ああ、大事なことを忘れてた。
ママから木苺ジャムと木苺のジュースの作り方を習わなきゃ。
でもな、ママが作るほうが絶対おいしいから、たくさん木苺摘んで持って行って、作ってもらって分けてもらおうかな。それがいいな。
スノークのおじょうさんとは海岸へ行って、素敵な貝殻拾ったり花摘みに行ったりしたいな。
スノークのおじょうさんといえば、私は「フローレン」派なんだけど。アニメ見てた時代で呼び名変わるよね。
移住したらどっちがいいか本人に聞かなきゃな。
スナフキンはあまり声かけられない気がするけど。夏の夜に一緒に焚火眺めたりしたい。何も考えない贅沢をしたいね。
スニフやミィはいたら騒がしいけど、いないと寂しいだろうな。

ちょっと変わったご近所さんたちだけど、お互い干渉しあわないというか。
個性を大切にしあえるというか。
近すぎず、遠すぎない表情豊かな谷の仲間たち。私もそんな素敵な場所に仲間入りしてみたいなぁ。

昔、何かで読んだのだけれど
「ムーミン台に住んでみたい。そう思った瞬間、もうあなたはムーミン谷の住人なのです。」
ってトーベヤンソンが言ったとか。
それを考えると私もムーミン谷の住人なのかも。

そろそろきっとムーミン谷にも春が来て、賑やかな笑い声が響くんだろうな。
そう思うと花粉で煩わしいこの時期も少しだけ愛しく思える。気がする。



#どこでも住めるとしたら

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