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クラシックピアノを習っていた頃(10)〜 ブーニン 編〜

しばらく間が空きましたが、この連載、ボチボチ再開します。

僕がどんな曲たちといっしょにどんな風にピアノを習っていたか、『クラシックピアノを習っていた頃(1)〜(9)』たくさんの方に読んで頂き、♡も多数頂き、感謝しています。

さて、小学生の時のピークは多分小3から小4で、メンデルスゾーンの無言歌集を少し弾いて、”なんて美しいんだろう”と思っていたら、”ショパンはもっといいのよ”の旨、先生からお話あり、ショパンのワルツも少し弾いた気がします。

その後は鳴かず飛ばずでしたが、中学受験の勉強でもしてたことにしておきましょう。

中学に入って生活が安定し始めた頃、またショパンのワルツをちゃんと弾き始めたのは、さすがに記憶がかなりある頃なので、そうだったのでしょう。でも、この時代、CDがまだ世の中に出る前で、クラシック音楽の音源というとレコードが主で、そんなハイソなもの持ってなかったので、先生の弾いて下さる、ほんのさわりの演奏が唯一の音源でした。

そんな1985年のある日、珍しく居間のテレビが点きっぱなしになっていて、黙々とステージ上でピアノを弾く人が映っていた日がありました。そのうち、それはピアノコンチェルトに変わり、母が「この人の、すごいわよ」と言うので(基本的にテレビ視聴が禁止されていた私は)居心地悪い居間のテレビの前に座ったように思います。

それが、ショパンコンクールでのブーニンの初優勝の映像でした。

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これは今でも家宝のように持っている、ショパンコンクールのライヴ録音のカセットテープですが、まさに”衝撃”。

それまでの僕は、冒頭に書いたようにメンデルスゾーンの無言歌集を美しいと感じたり、前回(9)回の投稿で書いたようにツェルニーの中にイイ旋律を見つけたりはしても、ピアノが好きではありませんでした。続けていたのは、母からの強制力があったから、だけでした。

でも、ブーニンの演奏を見て聴いてしまって、本当に自分の方位磁針の針は180度反転しました。積極的にショパンを弾いてみたいと思うようになりました。

特にこのショパンのピアノコンチェルト1番はどの楽章も美しくダイナミックで、でも繊細に書かれていて、このカセットテープを繰り返し聴いたおかげで、他の録音を聴くと違和感が出て、聴けないくらいになってしまいました。

最近、自分の中で流行っているのは、この部分です。(私の演奏ですみません)

そんなわけで、しばらくショパン漬けになるのですが。。。

それでは、今日はここまで。お付き合い下さりありがとうございました。

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