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クラシックピアノを習っていた頃(12)〜 ピアノソナタ 編〜

またまたしばらくぶりです。

僕がどんな曲たちといっしょにどんな風にピアノを習っていたか、『クラシックピアノを習っていた頃(1)〜(11)』たくさんの方に読んで頂き、♡も多数頂き、感謝しています。

今回は文章だけです。

2年ほど前ですが、上の子がソナチネアルバム1に進んだ時、僕は内心「簡単〜」と思ってました。(彼は苦労してました。)彼の楽譜を借りて巻頭解説を読むと、ソナタ形式とは、ということが詳細に説明されていました。

衝撃を受けました。

僕はピアノを何年もやってきたのに、ソナタ形式を何一つ学んでこなかった事に気づいたのです。

ハ長調から主題が始まって、次にト長調に転ずるわけですが(あまり書くと理解の不十分さを露呈するのでこれくらいにしておきます)、なぜハ→ト(Ⅰ→Ⅴ)なのか、とか、すぐにはハ長調に戻ってこない理由とか、考えたこともなかったのです。

「なんでハ長調なのに、途中から♯がファだけについたり、♯がソだけについたりするのかなー。」そんな感じで、気分だけで長年弾いてました。

(それぞれハ長調の属調のト長調、並行調のイ短調に転調しただけですね。と今だから笑って言える。)

そもそも何調に調性が変わったのか、すら把握をしていなくて、それを譜読みの段階で理解するように努めている今は、それによる表現を考えるので、演奏は変わったのではないか、と思います。

ちょうど1年前から”ゼロからの復習”と思って新たに楽譜を買って取り組んでいるバッハのインヴェンションもその心掛けで弾いていますが、そういう目で見ると、バッハはすごい!全部計算ずくじゃないか、と思うことしきり。

“弾ける”っていうのは奥が深いんだな、と思っている今日この頃です。

それではまた。

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