クラシックピアノを習っていた頃(11)〜 ショパン ワルツ 編〜
またまたしばらく間が空きましたが、この連載、再開します。
僕がどんな曲たちといっしょにどんな風にピアノを習っていたか、『クラシックピアノを習っていた頃(1)〜(10)』たくさんの方に読んで頂き、♡も多数頂き、感謝しています。
さて、中学生にもなり、アイデンティティの確立と共に(?)、ピアノへの取り組みも”イヤイヤ弾かされている”、から「面白いなー」と思えるように変わって、小学生の時とはだいぶ弾き方が変わったように思います。曲の雰囲気や旋律から作曲者の事を意識するようになった気がします。そしてそれは今でもそうなのだと思います。
少し前の回に触れた、中学生のとき通っていた進学校ではピアノの上手い同級生が多く居て刺激を受けていた、というのももちろん大いにありました。
そんな中、今振り返っても一番たくさん弾いた曲はショパンのワルツだと思います。
その中でもこの9番は、切ない旋律、優雅な歌い回し、で、今でも最もよく弾く曲です。よろしければ僕の拙い動画をご覧下さい。
これ以外にも、ショパンのワルツでは、暗い曲、つまり単調の曲に非常に心惹かれ、中学生の僕の心の闇に寄り添ってくれるような気がしました。ピアノ弾くなら、音楽を奏でるなら明るく楽しくないと!と幼稚な動機で捉えてきた自分にとって、(たぶん)作曲者の内面の苦悩や葛藤を映し出した短調の曲は、この頃から急に自分の中心にあるようになった気がします。
例えば3番。
メランコリックな冒頭から、悲しさで息が詰まるような旋律、転調して明るさが見えたかと思っても底流を流れるものはなお暗い。。
(ここで”いい動画がなくてすみません”と昨日は書いていったんUPしたのですが、言葉では説明しきれないと思い直し、今日、冒頭だけ弾いて動画撮りました。)
他のお気に入りは14番。
これなんて、劇的な音楽ではあるんだけど、ロシア的(すみません、行ったことはないのでイメージです)で、冷たくて乾燥してて刺さるような音楽だと思います。こちらも僕の拙い動画を見て頂けると幸いです。
この後、子供時代のピアノレッスンではもっと難しい曲や、違った作曲家の曲もやりましたが、ショパンのワルツ(の暗い曲)は僕のピアノのベースにいつもある気がします。
それでは今日はここまで。お付き合い下さりありがとうございました。