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いいから真面目にふざけろ

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くだらない文章にこそ命を懸けたい。
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記事一覧

ビジネス用語を哲学する #立ったり寝たり死んだり

このシリーズ、日中に使ってた仕事モードの脳みそを解すのにちょうどよくて、帰り道の電車で思いつくままに書いてます。早くも3記事目になる今回は、何となくですます調でいきます。 仕事で「立ってられない」ってよく聞きます。し、よく言います。椅子に腰掛けたくなるじゃないですよ。辞書引いたら、「損なわれないで保たれる」とか「筋道がきちんと通る。また、しっかりと成立する」という意味があるようでした。これこれ。日常会話でも誰々の顔が立たないとか、理屈が立たないとか言いますね。 トラブルを

10年ぶりくらいに枕を買った日の日記

noteの友人もすなる日記といふものを、我もしてみむとてするなり。 日曜にしては早起きだった。ウォーキングをしたかった。着替えて意気揚々とカーテンを開けたら雨だった。慣性の法則でそのまま妻と二人で家を出る。朝市をやってる近くのコンビニ着く頃には雨は止んで、折り畳み傘がただのお荷物になる。行き場のない怒りが爆発しそうなところで安売りのニンジンを見つけ、この世のすべてを許せる気持ちになる。 隣の隣町まで早歩きで行ってみた。平日に電車を降りてからの速さ(通勤スピード)で4km近

ビジネス用語を哲学する #○○ベース

普段なにげなく使っているビジネス用語も、真剣に考察すれば深遠な世界が見えてくる。そんな思いで書く超適当ビジネス用語哲学の世界へようこそ。 仕事をしてると何かと「○○ベース」という表現を耳にする。ぱっと思いついた「本音ベース」について、まずは考えてみたい。 部下のモチベーションが上がらない理由に悩む上司が、「本音ベースで話し合おう」みたいなことを言う場面。「本音で話し合おう」と何が違うのかが不明である。おれの本音を聞きたいのか…?いや、あくまで本音をベースとした話し合い(何

ビジネス用語を哲学する #おしり

言葉について考えるのが好きで、毎日仕事ばかりしている。早晩、ビジネス用語を掘り下げたくなるのは当然だった。不思議な用語はたくさんあるが、めぼしいものから書いてみようと思う。 本日取り上げるのは「おしり」である。 おしりとは、四足歩行動物の胴の後方下部、すなわち臀部を意味する言葉である。別名は「尻」。桃にも似たその美しく神々しいフォルムに敬意を払い、丁寧語を添えて人々はおしりと呼ぶ。 ビジネスの場では、胴体の末尾という意味が転じて「締切」の意味で使用される。たとえば、書類

いい加減と適当は奥深い

ヘッダー画像の「イラスト」の検索結果に素敵な親子が出てきたので、以下、お母さんと女の子のやり取りでぼくの疑問を代弁してもらいます。 * ママ、学校の宿題が難しくてわからないの。お夕飯のお手伝いするから、その妥当な対価として手伝ってくれない? ー 普通に「手伝って」と言いなさい。 国語の宿題なんだけど、「適当なものを選びなさい」って書いてあるの。これどういう意味? ー あなたはどういう意味だと思う? 上司かよ。ええとね、適当って悪い意味でよく聞くから、「ふざけてるも

わたしは予測変換を許さない

会社のPCの予測変換に憤っています。怒りの矛先を向けるべきはIMEであって富士ストリートの端末ではないと承知していますが、とりあえず不満を述べさせてください。 「等」を打ちたいと何度言ったらわかるのですか。「当」を単独で使う場面が思いつきません。なぜこの字をいつも意気揚々と真っ先に提示してくるのか見当もつかない、みたいな熟語を書くときに使うんです「当」は。ソロデビューは諦めてください。 はいすみませんでしたと貴方が次に挙げた候補は「党」です。ブチギレそうです。いいですか。

稟議書と豆腐ひじきハンバーグ

重めの稟議書を書く仕事を抱えている。ある業務の向こう一年以上先までの方向性を上席に伺うもので、決裁された暁には、部署内外の多くの関係者が参照する文書だ。 詳細は別紙に譲りつつ、背景や根拠をバランスよく。各項目のトピックセンテンスは、わかりやすく短文で。冗長な詳細は要らない。現段階で明言できること。できないこと。全方位に向けて立っていられる文章と構成。それでいて、企画の魅力が伝わる内容。 そう考えを巡らせながら書く稟議書でいつも頭を悩ませるのが、冒頭の要旨である。稟議書の目

推して「推し」を知るべし

「推し」について考えていたらぐるぐるしてきて、ヘッダー画像の人みたいになってた。 今や市民権を得て久しい「推し」という表現。この字が、なぜ「推し量る」なんて表現にも使われるのかが気になった。このnoteが好きなアイドルや歌手、コンテンツについて語るものだと思って開かれた方にまずは平謝りしたい。 「推し」は便利な表現なのだと耳にしたことがある。(今も使われているが)かつては「オタク」とか「マニア」といった言葉の一部であった概念が独立したもので、自分の偏愛を公言するのにちょう

魚醤、最強

いしるにより、我が家のQOLが爆上がりする気配を見せている。 「いしる(いしり)」は、いわしやイカの内蔵を塩漬けにして発酵させた調味料。いわゆる魚醤の一つで、能登半島に代々伝わる名産品である。よく知らなかったのだが、しょっつるとは別物らしい。 YouTubeとかで調べていると、これを使ったレシピに一定頻度でお目にかかる。そのたびに「ねーよんなもん」とそっぽを向いていたのだが、違う。買わないから、無いのだ。当たり前である。というわけで買った。150mlのちっこいやつを。

拝啓、キャベツ様

お店で見かけたまん丸の貴方が、百円の値札を提げているのを見かけました。朝晩の秋風が心地よい時節、お変わりなくお過ごしでしょうか。 我が家の台所で貴方は、お変わりになりました。塩漬けにされ、水分をしぼり出されたかと思えば、瓶の中にぎゅうぎゅう詰め。ドイツ料理でソーセージの脇に添えられる主役級の副菜、ザワークラウトになるべく、常温で三日間放置されました。 ところが久しぶりに会った貴方は、確かにまとった乳酸菌の香りと一緒に、どこか不思議な匂いを連れていました。瓶詰めのときの殺菌

華麗なガーリックライン

酔ってるので適当に書きます。 昨日、久しぶりの在宅勤務でした。通勤時間がない分、余裕があるわけです。だから久しぶりに平日に夕飯を作りました。普段は週末の作り置きくらいしかできないので。 ナスが余ってたんです。豚バラも。ポン酢とおろし大根でおいしいの作りたいなあと思うじゃないですか。思いますよね?思え。 ナスは油と相性がよきです。油ときたら生姜かにんにくを入れたくなります。オリーブオイルにベーコンとにんにくを入れたときの香りったら最高です。ぼくの名前は薫です。 にんにく

犬がワンちゃんなら猫はニャンちゃんではないのか

真理へ辿り着いた平日を700字で締めくくる。 犬を「ワンちゃん」と呼ぶなら、猫を「ニャンちゃん」と呼んでも構わないはずである。しかるに呼ばない。世は不公平である。どちらかといえば猫は「猫ちゃん」と呼ばれる機会の方が多い。 ちなみにぼくは道端で猫を見かければ脊髄反射的にチチチ…と呼ぶほどの猫派であるが、対等な関係を築きたいから猫と呼ぶ。猫さんでもよい。早くも「猫」の字がゲシュタルト崩壊してきた。 ニャンちゃんでは「ニャンちゅう」と個人名のように聞こえる。それゆえに採用され

SAGAMIHARA-SHI

謎が解けないのでサクッとnoteを書きます。 神奈川県の相模原市に住んでいる伯母がいる。妻も会ったことがある。何がきっかけか忘れたが、ぼくが「伯母さんがね」と話し始めたら、妻が「さがみはらしの?」と返してきた。「北アフリカ(↑↑↓↓↓↓)の?」のアクセントで。 断言する。それだと誰が耳にしても戦国武将「相模原氏」である。神奈川県の丹澤山を防御の拠点とし、相模原の地に城を築いた安土桃山時代の領主である。叔母はその末裔ではない。ここまで書いておいてなんだが、そんな武将は存在し

新年度の悩み

深刻なタイトルをつけましたが、さして悩んでいません。少なくともヘッダー画像の人ほど悩んではいません。ちょっとだけ悩んでます。2mmくらい。 会社の同じ部署に、ぼくと同じ名字の女性がいます。とても快活で仕事のできる方なのですが、一緒に働いていると、他の部署の方からたまに間違われることもしばしば。ぼくの名前が「薫」だからか余計に。でも役職が違うので、メールやチャットの宛先誤りも数えられる程度でした。 ところが、この春から彼女とぼくが同じ役職になりました。「名字+役職」で呼ぶと