第7回 対象に合わせたデザイン展開

こんにちは、TAの興津です!
今回は第7回目の授業、6月7日の発表に向けてポスター制作を進めていきましょう。5月も今日で終わりです、頑張っていきましょう!

お知らせ

6/21のプレゼンテーションの発表会はオンラインで授業を実施します。
14時からの授業には間に合うよう、移動を考慮し11時までを予定しています(授業の進行によっては11時半頃になってしまうかもしれませんが...)。


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前回の振り返り

来週はポスターの発表会です。先週の授業の課題「動きの仕組みを伝えるポスター」は発表会でまとめて講評しますので、今回はお休みです!

ポスター制作の課題説明

各⾃で選んだ動くおもちゃのポスターを制作する

制作条件

① 2種類のポスターを制作する
• 動きの仕組みを伝えるポスター
• おもちゃの魅⼒を伝えるポスター
② それぞれのポスターのコンセプトを明確にする
• 対象やターゲット、掲⽰場所などを明確にする(2つのポスターで異なることは可)
③ 商品名(オリジナルロゴ)とキャッチコピーを含める
④ イラストや図解、写真などを組み合わせ、伝える⼯夫をする(⾃分で描いたものを1つは含める)
⑤ ポスターのサイズ:A4(縦、横は⾃由)

*6⽉7⽇の発表会までに2種類のポスターを制作します。


2つのポスターでコンセプトは変えても構いません。それに伴い縦で作るか、横で作るかも変わってくるかもしれません。伝えたい事に対し何が適切な表現であるか考え制作していきましょう。

今回、「おもちゃの魅⼒を伝えるポスター」を作る上で「動きの仕組みを伝えるポスター」に手直しを加えたくなるかもしれません。6/7までは「動きの仕組みを伝えるポスター」の再提出は減点対象にはなりませんので、是非納得いくまで作りなおしてください!

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優先順位による見せ方の違い

同じ情報であっても伝えたい事から優先順位が決まってくると見せ方が変わってきます。ここでは優先順位に応じ見せ方を変化させた作品の事例を見ていきましょう(引用:なるほどデザイン,筒井美希)。

スクリーンショット 2021-05-31 21.26.18

左のポスターは機能にピックアップしたパターンです。一本の傘を大きく見せその機能性について解説をしています。
一方、右のポスターは傘のカラフルさにピックアップしたパターンです。豊富なラインナップが非常に強調されています。


スクリーンショット 2021-05-31 21.26.47

トレンチコートを紹介したポスターも同じ素材ですが、優先順位により見せ方が異なっています。
左のポスターはお手頃な値段である事を伝えるため、値段が大きく表示されています。一方、右のポスターは品質の高さを紙面全体の表現で表しています。


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5月31日の授業の流れ

おもちゃの魅力を伝えるポスターを制作する
①情報構造とコンセプトを確認する
② サムネイルを描きレイアウトを検討する
③ ポスター制作に必要な素材を制作する
④ 素材をレイアウトし、編集してポスターを制作する

本日のワーク

ワーク1. 情報構造とコンセプトを確認する
• おもちゃの特徴を書き出し、魅力を伝えるために検討した情報構造を
 見直す
• おもちゃの魅力を伝えるために設定したコンセプトを見直す
− 必要があれば情報構造やコンセプトを修正する

ワーク2. サムネイルを描きレイアウトを検討する
• サムネイル:中身の検討ができるように小さく描いたもの
− 複数の案を出して比較検討する
− 前回との対称の違いを意識して検討する
− サムネイルで案がまとまってきたら実寸で描いてみる

ワーク3. ポスター制作に必要な素材を制作する
− サムネイルから、ポスター制作に必要な要素をリストアップする
• 素材の加工
• 素材の撮影
• 素材の制作
*素材の制作にはInkscapeやGIMPのほか、各自で使用しやすいアプリケーションを用いてください
ワーク4. 素材をレイアウトし、編集してポスターを制作する
• おもちゃの魅力を伝えるポスターを制作する
− 制作条件を確認した上で、コンセプトに沿ったデザインを
 提案する
• ポスターの編集(レイアウト)には、Inkscapeまたは
*Illustratorなどのベクター形式のアプリケーションを用いてください


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データが大きくなりすぎないために...

授業の中で話がありましたが、提出データの容量が大きくなってしまい苦労している人もいるのではないでしょうか?
今回制作するポスターはA4サイズです。その中で使う素材の解像度は無駄に高くする必要はありません。
そこで適切な解像度について理解しておきましょう。

まず、授業でも説明がありましたが画像にはラスタ形式とベクタ形式があります。ラスタ形式は1ピクセルの点が縦横に敷き詰めたれることで画像を形成しており、ポスターで使う素材をpngやjpegで書き出すとこちらの形式となります。

この際、どれだけ細かくピクセルを敷き詰めているか表すのが解像度。dpi(dots per inch)という単位で表現します。dpiは1インチ(=2.54cm)にいくつのピクセルが含まれているかであり、20dpiであれば1インチあたりに20ピクセルが含まれるといった具合です。

20200827_解像度比較

【画像引用】メタルプリントブログ:解像度による写真の違いを比較!(https://www.metal-print.jp/blog/what-is-resolution/)

解像度が高ければ画像はより鮮明になりますが、データの容量がかさみます。必要以上の解像度はデータの転送に支障が出たり、いざ開こうとしても重くて開けないといった事態に繋がりかねません。
一般的に印刷物の場合、350dpiほどあれば綺麗に印刷ができるとされており、逆にそれより高くてもあまり人の目では違いに気づきづらいとされています。

もし必要以上の解像度にしていないけどデータのサイズが小さくならないという人は書き出しの設定を見直してみましょう。例えばIllustratorであれば以下の記事などを参考にPDFのデータサイズを抑えることができます。

【illustratorで作成したポートフォリオ[PDF]データを軽くする方法】
https://note.com/masakiishihara/n/na85cec3adf87

またPDFを圧縮するサービスなども活用してみるといいかもしれません。

【iLovePDF】
https://www.ilovepdf.com/ja


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課題について

おもちゃの魅⼒を伝えるポスターをmanabaに提出してください
・ファイル名は学⽣番号にしてください
・データは PDFに変換して提出してください

提出先:manaba レポート内「おもちゃの魅⼒を伝えるポスター」
提出期限:6⽉7⽇(⽉)9時まで
※遅延での提出も可能ですが、減点の対象となります


次週までに

振り返りシート

• 課題の提出が終わった⼈は、振り返りシートに記⼊してください
• 提出期⽇:6⽉7⽇(⽉)9時まで
※次回授業の開始時まで
※振り返りシートが出席確認になります
※授業内容を忘れないうちに、早めに提出することをお勧めします

次週までの準備

• おもちゃの魅力を伝えるポスターを制作する
• 課題を提出する
• 振り返りシートを記⼊する

次週の授業で使⽤するもの

•  制作した2種類のポスター 
(可能であればA4サイズで印刷して持参する)
• ポスターのコンセプト

次回の授業からは再度教室が入れ替わります。お間違いなく!


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