雄大

20代 曹洞宗の僧侶 / 大本山永平寺、洞松寺専門僧堂で修行

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20代 曹洞宗の僧侶 / 大本山永平寺、洞松寺専門僧堂で修行

最近の記事

パレスチナで見た「壁」

はじめに  筆者は20代の曹洞宗僧侶で、この春から、アメリカ カリフォルニア州にある禅道場、タサハラ禅マウンテンセンター(禅心寺)にて、1年ほど修行させていただくことになりました。  この noteでは、留学に際して執筆した文章の一部と、その内容に関連して、今から約5年前、イスラエルとパレスチナ自治区ヨルダン川西岸区域を訪れた際に目にしたものや、ガザでの戦闘が続く今日、改めて思うことを記しておきたいと思います。  「アメリカで仏教って、どういうこと?」と、アメリカの

    • 「自分ごと」の宗教

      はじめに 道場を出てから、1年が経ちました。 以前の自己紹介を兼ねたnote(はじめまして、僧侶です。)で、機会があればまた書いてみたいと言ってはいたものの、全く更新できずに月日は流れ、、、。 その間、昨年の夏に起きた安倍元首相の銃撃事件をきっかけに、某宗教団体の霊感商法被害や政治家との関係、宗教2世をめぐる問題などが明らかになり、宗教の話題が世間で大きく取り上げられるようになりました。 「宗教2世」という言葉は報道などでは、宗教に起因する何らかの被害を受けた2世信

      • はじめまして、僧侶です。

        自己紹介はじめまして。僧侶の 雄大(ゆうだい) です。 私は、鳥取県のお寺で生まれ育ちました。 ですから、幼いころから宗教・仏教は、確かに身近な存在でした。 しかし ただ身近であっただけで、私は自分の意思で何かを「信じて」いたわけではありません。 私にとって、宗教はずっと何だかよくわからない、近くて遠い存在でした。 ですが 紆余曲折を経て、宗教としっかり向き合ってみようと思うようになり、 イタリア、イスラエル、エジプト、インド…といった 世界の宗教国をひとりで歩き回り、

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