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「アセクシャル」という言葉

観劇メモみたいになっちゃってるnoteだけど。
最近思うことを。

「アセクシャル」という言葉の中に「恋愛感情を抱かない」という意味が含まれて語られることの多い現状に、一人モヤモヤしている。

Twitterなんか見てると、
アセクシャル=アロマンティック・アセクシャル
ノンセクシャル=ロマンティック・アセクシャル
って意味で使ってる人が多いように見受けられる。
これってたぶん日本独特の言い方だよね。
私も悩んだ時にいろいろ調べて、この二つの言葉に出会って、サイトによって違うことが書いてあったりして、結局私って何?ってなった。私はアセクシャルなの?でも好きな人いるし、これは恋愛感情だと思う。じゃあアセクシャルの中でも更にマイノリティなの??とも思ったり。
結局、本来は恋愛感情と性的欲求を分けて表現するところを、ひとまとめにした言い方が上記の表現なんですよね。

私はアセクシャルだけど恋愛感情はある。アセクシャルではあるけどアロマンティックではないから。

私は「アセクシャル」は「性的欲求がない」という意味で使ってて、この言葉だけで恋愛感情の有無や恋愛対象については言及してない。「恋愛感情がない」という意味を伝えたい時は「アロマンティック」と言う。

けど多くの人が「アセクシャル」という言葉の中に「恋愛感情がない」という意味を含んで捉えている。するとどうなるか。
私が自己紹介のときに「アセクシャルです」とだけ言うと、ああこの人は恋愛感情と性的欲求がない人なんだね、と解釈される可能性があるってことだ。
これって勘違いの種だと思う。相手は自分に恋愛感情を抱かない人なんだと思って接していたら、恋愛感情を向けられた!恋愛しない人ないんじゃなかったの!?ってことが起こり得るわけでしょ?

SNSで「アセクシャルだから恋愛感情ないんだよね」みたいな呟きを見ると、「アセクシャルでも恋愛感情あるよ…!恋愛感情がないのはアロマンティックだよ…!」と心の中で思ってる。わざわざ指摘メッセージを送ったりはしないけどさ。
「アセクシャル」という言葉が少しずつ広がって認知されつつあるのは嬉しい反面、ロマンティックアセクシャルの存在が透明化されてる感じがして、メンタル弱ってる時なんかに上みたいな呟きを見るとけっこうなダメージを受ける。
それに、恋愛感情は持たないけど性的欲求はあるよってアロマンティックセクシャルな人だっているので、やっぱり「恋愛感情も性的欲求もない」を「アセクシャル」だけに集約しちゃうのはよくないなって思う。

私は自分のことを紹介する時は「パンロマンティック・アセクシャルです」という風に恋愛的にも性的にも指向を示すようにしている。
もちろん私だって専門的に研究してるわけじゃないから間違って捉えてるところもあるかもしれないけど。
なんとなく引っかかるなーと思う今日この頃です。

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