スポンジボブのミュージカル観たよ

タイトルの通りでございます。

スポンジボブってアレです、黄色くて四角いアメリカンなアレ。突如としてTLに流れてきた文字「スポンジボブのミュージカル」ですが、いろいろ気になることはあったけど布教している人達の熱量がとにかくすごくて、ちょっと興味が湧いた。


結論から言うと、すっごい良かった!!! 観てよかった!!!!
ちなみに私はスポンジボブについて、ハンバーガーショップで働いてるって設定も知らなかったし、他のキャラクターも全く知りませんでした。そんな人間でも楽しめる構成・音楽で、内容も決して薄っぺらいものではなく、ちゃんとメッセージのある作品でした。
ちなみに、着ぐるみミュージカルではなく、アニメキャラクターのビジュアルを人間に落とし込んだ擬人化ミュージカルです。

平和なビキニタウンにある日地震が起こる。それは火山の噴火の前兆だった。噴火まであと一日。
スポンジボブは町を守るために立ち上がる。サンディとパトリックと共に、噴火を止めるために火山に挑む。

むちゃくちゃざっくりこんなお話。
強く思ったのは、突然の天災に直面したとき、人々(人ではない)はどんな行動を起こすのか、よく描かれているなということ。
混乱に乗じて悪だくみをする者。目先の物にとらわれて本当に大事なものに気づけない者。対立する政府とメディア。マイノリティを仲間外れにする住民。仲間と共に困難に立ち向かう者…。
一幕の終わりにみんなで歌う「Tomorrow Is」は、さながらレ・ミゼラブルのワンデイモアですよ。
ビキニタウンの住民はなんだかすごく人間味があるというか(人間じゃないけど)、そりゃ自分が可愛いし、自分が大事だし、自分を守るために他者を傷つけてしまうこともある。住民たちのいざこざ、まさしく今の世の中みたいだなと。
スポンジボブのように、明るく前向きで、他者のために頑張れる人間でありたいなと思いました。

みんなそれぞれキャラクターも魅力があって素敵。
まずスポンジボブ役の役者さんの身体能力がすごい~!スポンジボブ知らんけどスポンジボブっぽい~って思ったもんな…。
実はスポンジボブのソロナンバーは「(Just a)Simple sponge」一曲だけなんだけどこれがまたいい曲で。ポジティブな彼だけど、底抜けに明るいわけではなく、彼も彼なりに悩んでへこむこともあるんだな…という一面が見える曲でした。
スポンジボブとパトリックとの関係性がひたすら可愛い。BFF可愛い。パトリック可愛い。側転しないの可愛い。とってもおバカで短絡的に振り回されちゃうけど、最後にはスポンジボブの元へ戻ってくる。友情は素晴らしいね…。
サンディは賢くて根性があってかっこいい。冷静に分析して街を守る方法を考えてるのに、“余所者”と言われてしまうのめちゃくちゃ辛かったな。
イカルドさんはまずあの脚がすごい。ちゃんと脚に見える。あれでタップダンスしちゃうのもすごい。ちょっと調べたらメリー・ポピンズのバート役をやられた方なんですね。すらりと長い4本の!脚で踏むタップダンス、かっこよかった。
カーニさんとパールのカネカネパパパパソング楽しかった。娘の前でそんなカネカネ言うなパパよ…。
プランクトン&カレン夫婦、優勝です。プランクトンのビジュアルの破壊力やばい。憎めない悪役。火山の噴火に乗じて住民たちをエサバケツ亭のファンにしちゃおう!ってその発想可愛すぎるでしょ…。

1回観ただけなんですけどドはまりしてます。
本当に語り尽くせないぐらい魅力がたくさんたくさんつまったミュージカルでした。
なによりもとにかく音楽がサイコー!なので観劇直後からリピート再生しています~。麻薬。
最終配信日から一週間が経とうとしていますが、いまだに余韻が抜けません。各シーンが脳内めぐってる。
いや、ほんと、いいミュージカルに出会えました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?