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十和田辺りでレジャーなど

「あの辺、県境が複雑に入り組んでるのね~」
なんて記憶が思い浮かぶ十和田湖。そう、紅葉狩りです。
鉄道開業150周年きっぷ、なるものが売り出されており
新幹線に4回乗れるというお得なアイテムでして、折角ならと
青森へ…東北地方に観光に行くのは、数年ぶりじゃなかろうか。
いや5年以上は行ってないかも。
その間北海道には行ってるので、拡大解釈をすれば東北に
行ってる事になるのかもしれないけど…それはつまり
今年の高校野球における「白河の関」問題に通ずる所が
あるから、置いておこう。

八戸駅に着いたのは、ほぼトップの新幹線だったと思います。
宿を手配した後に始まった全国旅行支援の余波で、駅前の
レンタカーが配車40分待ち。
営業所が狭い上に急階段の2階にあるってのが影響してるんでしょうか、
いち早く観光したいのに出発できない人達の焦りと苛立ちが
感じられる不穏なスタートです。
いやね、行ったの平日だったんですよ。金曜日に。
翌土曜日に更なるカオスと化していた事は想像に難くなく、
走り回っていた店員さんの無事を願わずにはいられません…


十和田湖から眺める外輪山

はい、十和田湖の天気はこんな感じでした。
木々が色付いているのは肉眼では分かるけど、カメラでとらえるには
撮る前から「微妙な写真にしかならないんだろうなぁ」って想像
できてしまう曇天。
雨が降っていなかっただけマシとしましょうか。
自分が乗った後の便では降られていたようなので。


それでも岸に近付いてみれば、色が冴えてきます。
写真を撮ってみて感じたんですが、ここで見る紅葉で特徴的なのは
遠近感ではなかろうかと。
眼下に広がる一面の紅葉、というのはその辺のロープウェーで名所に
行けば見られる場所はあるけれど、地図で見れば分かるように
地形が入り組んでいるので、水辺で船が旋回すると、手前の紅葉と奥の
紅葉が違うスピードでグワーっと流れていくんです。
それでこの面積。スケールがでかい。
大田区や世田谷区と同じくらいの広さだそうで。って言われてもね。


船旅を楽しむ人達(自分含む)。
大自然はそのうち撮り飽きてしまうので、人がいると耐えず動き
回っているので華がありますね。
華を紅葉で満たせなかった苦し紛れですかね。そうですね。
最後の方は少しだけ薄日が差してました。
あとこの遊覧船、丸くて不格好で可愛い形をしています。
人を積載し過ぎて今にも沈んでしまいそうです。


水面はキレイだけど紅葉が暗黒面に落ちています


この後陸地に戻ってから、アップルパイ探しに行ったり
峠から湖を見下ろしてみたりしましたが、アップルパイは売り切れで
峠からのビューは振り始めた雨で視界不良。
湖畔にあった軽食屋さんで食べた「乙女もち」とホットコーヒーが
拾い物でした。
テーブルに置いてある双眼鏡で、波止場をテクテク歩くカラスを
観察しながら食べるオヤツは格別です。

1日目を総括すると、十和田湖よりも、十和田湖に至る道の紅葉が
印象的でした。一面の黄色い世界。
新郷村を突っ切っていく、国道454号線沿いですね。
道の駅の駐車場に生えていたナナカマドの木が、一番キレイに紅葉して
いた気がします。振り返ってみると。
あと、道すがら畑に黒マルチが敷いてある風景をよく見かけたので
何を作っているのか聞いた所「にんにく」という事が判明。
そうか、田子町も近いし、このあたりはニンニク所なんですね。
買って帰りたかったけど、袋詰めビニールのパッケージを貫通して
美味しそうな匂いを漂わせていたので、これを帰りの新幹線に
持ち込むのは忍びないと思い却下。




ご覧、あれが八甲田山


変わって2日目。
初日を上回る曇天という下馬評(天気予報)を覆して、青空が。
十和田湖の西岸をぐるっと回っている最中、昨日見ることが
できなかった陽の光が差してきまして、「おぉ…太陽じゃ…恵みの光じゃ」
とありがたく拝んでいたら、奥入瀬を通過する頃には紛れもない
晴天に変わっていました。
おそらくこの辺りは気象条件が複雑で予報が立てにくいのでしょう。
前日Googleマップであたりを付けていたロケーションが、バッチリ
嵌ってくれました。


いやーこんなの見せられたら、後から現れたオジサンじゃなくても
バシャバシャとシャッター切っちゃいますよね。
さっきのが八甲田山で、こちらは櫛ヶ峰。
ここは北海道か青森か、と思うようなワイドビューは、この場所を
発ってからも続き、六戸町辺りでは、広大なナガイモの畑を
見渡す事ができました。思わず農道なのに車を止めてしまう程の
見たことがない風景でした。
眺めてないで撮っときゃよかった。

というわけで、終わりよければ全てよしの青森観光でした。
今頃はもう終わってるかな、紅葉。

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