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edbl live@Blue Note Tokyo 2024.03.23

Guiter:edbl
Vocal:Jay Alexzander
Keyboard:Jim Baldock
Bass:John Wright
Drums:Andrew Finney

いやー超楽しかった!!!

運任せアリーナ席、今回は過去最高にステージに近い席に通されまして、常にアーティスト達を見上げるようなポジション。
そのせいもあってか、終始楽しい空気(ハッピーバイヴス)に包まれるという、あっという間の1時間半でした。
周囲のお客さんがテンション高いと一緒に引き上げられますね。

ステージ上の配置は、下手から順にキーボード・ギター・ドラム・ボーカル・ベースの構成。
ボーカルとベースの間に意味深なギターが置いてあるのが気になります。
その謎は、結構早い段階で解けます。
実質、edblとJayのツーフロント構成のように見えます。

edblの曲は、HIPHOPをベースにしながら、様々なボーカリストをフィーチャーした作品が多く、メロディーがしっかりしてるのでとっつきやすいのが特徴。
実際、生演奏でも原曲のイメージを損なわないアレンジでプレイをしていたので、会場のボルテージも上がりやすかったように感じます。

今回のサプライズは、edblとコラボしたアルバムをリリースした日本人ギタリスト、磯貝一樹さんがゲスト出演した事でしょうか。
意味深なギターは、磯貝さんのモノでした。
初っ端に「Worldwide」を演奏した後、何曲かセッションして、歓声に見送られながら役目を終えて舞台から去っていきました。
磯貝さんのプレイを生で見て、顔でギターを弾く人だという事が判明。
つまり歌うようにギターを弾いているんです。パット・メセニーのように。
同じ曲でも、音だけ聞くよりメロディアスに感じます。

さて、主にボーカル曲を中心とした構成は、昨年リリースされた「Pizza Express Live in London」に準じたセットリストで、他にゲストボーカルの出演がない為に、ほぼ全ての曲をJayが歌う事になります。
しかし全ての曲を違和感なく歌いこなしていて、Jayが一人いればすべての曲を再現可能なのではないかと思える程のクオリティの高さ。
ラップパートから女性ボーカル曲まで、何でもござれ。
バンドの顔として、曲を引っ張っていってる印象です。

また、ドラムとキーボードの前にもマイクが設置してあり、高まっていた期待通り、JimとAndrewもしばしばコーラスでボーカルに華を添えます。
で、Jayが歌っていなかったので、このメンバーでは絶対に演奏しないと思っていた「Cigars」が、ドラムのAndrewがメインボーカルを務める形で始まった時、思わず叫んでしまいました。
ドラムを叩きながら、あのハイトーンボイスを違和感なく再現。すげー。
歌ってない時も含め、若干つんのめったHIPHOPのグルーヴを、ドンピシャで叩いてます。安定感バッチリ。
ステージに近いから、スネアの音が気持ちいい事。

edblのプレイは、フロントに立つというよりも、曲全体のイメージをまろやかに整えているような場面が多い印象でした。
ソロプレイでは、ウェイビーな長髪を振り乱しながら、直立不動に近い体勢で小刻みにリズムを取るような独特なアクション。
ただ、こんな近距離で見る事ができると、一挙手一投足がカッコイイ。
ボーカルのJayと、ギターやコーラスで掛け合いをする場面も多く、少しコミカルに見える所も客席を笑顔にしてくれます。
「Never Met」では、サビの部分でメインボーカルを務めます。Pizza Expressのライブで見たシーンが再現されていて満足です。

というかですね、バンドメンバーがPizza Express Liveの時のまんまなんですよ…そりゃあ耳福になるわけです。
把握している限りでは、James Berkeleyをフィーチャーしたアルバムから「Just The Same」、Jackson Mathodをフィーチャーしたアルバムから「Temperture High」を演奏してまして、ライブでは聞いたことのない曲にテンションが上りました。
1時間半じゃ物足りない、もっともっと聞いていたいライブでした。
というか、立って聞きたかった。次にバンドセットで来日する時は、是非ライブハウスでやって欲しいですね。

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