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文化的活動その2/斎藤誠ライブ

先日のGWに参加してきた文化的活動のまとめです。
長くなったので2部構成にしました。


前もって開催情報を得て、行きたかったイベントが2つ。
双方、GW後半に開催予定ながら、ありがたい事に日程が被らなかったため、どちらも余裕を持って参加する事ができました。

2.斎藤誠40周年ライブVol.25「横浜のBIG LOVEな三人」

実は1年半前に見に行っているはずだったライブ。
色々あって、今回ようやく斎藤誠さんの歌う姿を生で体感する事ができまして、それだけでも達成感があるんですが、それだけでは済みませんでした。


会場は以前と同じ、横浜駅近くのライブハウス、THUMBS UP。
事前に予約してあったのが功を奏したのか、ステージ横の若干上から見渡せる席に通してもらいました。
ここに来る前に球磨焼酎の飲み比べをしてきたため、空腹とは程遠い状態でしたが、何も注文しないのもアレなので、スイーツを注文。
それなりの値段はしますが、予想外の大ボリュームで、あっという間に甘味欲は満たされ、いざ本番へ。


斎藤誠さんは2種類のアコースティックギターを担当し、バンドメンバーは、同じくアコースティックギターの柳沢二三男さん、そしてパーカッションの高橋結子さん。
生演奏を見た事があるのは、けっちゃん(高橋結子さん)のみ。
(RHYMESTERのMTV Unplugged・BlueNoteTokyoでのライブで共演)
アタックの強い楽器が不在のトリオが奏でる音は、100人規模のキャパシテにマッチしたちょうどいい柔らかさ。
ステージまでの距離は、遠くても数十メートルなので、場合によってはマイクを通さない音が聞こえるくらいに抑えられたボリューム。

最新アルバム「BIG LOVE」の収録曲のみを聴き込んで参加したので、ほぼ徒手空拳のようなもので、知らない曲の方が多い状態でしたが、限られた曲から得られた心地よさがドンピシャで感じられたので、あとはアットホームな会場の空気に身を任せるのみ。


初めて生で聞いた誠さんの歌声…
しゃがれた破裂音の少ない、中音域の声で、ブルースが似合う感じ。
3曲目くらい(セットリストが欲しい)に演奏された、ボサノヴァ調のミドルテンポな曲を歌った時の切ない声色にゾゾゾ…と鳥肌が立ちます。
また、ステージ上の存在感は全員が同じ比率のように思える一体感があり、誠さんが仕掛けたアドリブに、2人が目配せして笑いながら合わせる様子は、音を楽しんでいるという表現がしっくり来て、見てる方も自然と笑みがこぼれます。
柳沢さんもけっちゃんも、コーラスでバンバン歌うので、プレイヤー3人とボーカル3人の計6人がいるような音の厚さ。


客席は、9割方ずっと誠さんと共に歩んできた筋金入りのファンが多く見受けられ、定番曲と思しき演奏が始まると、一糸乱れぬ合いの手が入ります。
「BIG LOVE(純愛模様)」では、誠さんが「もういいよ」と言うまで、裏打ちの手拍子を続けるという熟練ぶり。痺れますね。
日本にありがちな「曲が終わってから拍手する」という空気が無く、イイ演奏があれば曲中でも拍手喝采なのは、海外のノリっぽくて面白く。
このような部分にも、アットホームな空気を感じます。

私のテンションが一番上ったのは、アンコール前のラスト1曲「荒野のダンステリア」
ダンスミュージックに寄ったサウンドを3人で再現できるのかな?と思ってましたが、原曲の疾走感を損なわずにアコースティックな響きに落とし込んでいて、唸ってしまいました。


薄暗いライブハウスの中、終始暖かい雰囲気が流れている時間を楽しむことができました。
いかんせん知っている曲が少なく、どうやら80年代後半~90年代にリリースされた曲が多く演奏されたようなので、次に行く時には予習をしておきたいと思います。
今度はどんな編成になっているのやら。楽しみです。

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