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謙虚でいるのは誰のため?


午後八時にぴたりと閉まる飲食店、二軒目の行き場をなくしたカップルが致し方なくラブホ街に消えていくのを見ていると、この疫病はいろんな事情をすっ飛ばして人の関係性を変えてしまいそうだなぁと思うTOKYO2021。外国語がほとんど聴こえてこない東京の街は、江戸と呼ぶのが相応しかろうという趣で、少し古い時代に来てしまったようにも感じます。

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新刊『小さな声の向こうに』を文藝春秋から4月9日に上梓します。noteには載せていない書き下ろしも沢山ありますので、ご興味があれば読んでいただけると、とても嬉しいです。