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ごく小規模な、未曾有の事態の中で




為す術もなく、ひとり日本に帰ってきた。


いや、帰ってきたというよりも、ずっと前に帰ってきていたのだけれども。義務付けられている14日間の隔離を都内で終え、大阪の自宅に戻り、「平均的な潜伏時間」を過ぎても家族が元気なことを確認して、今やっとこれを書いている………という、公に向けた長い長い文章は先日、TwitterInstagramFacebookに掲載した。

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新刊『小さな声の向こうに』を文藝春秋から4月9日に上梓します。noteには載せていない書き下ろしも沢山ありますので、ご興味があれば読んでいただけると、とても嬉しいです。