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暮らしや営みの中で零れ落ちそうなことを掬い上げたり、心や脳に浮かんだ閃きを忘れないよう書き留めたりする、思考や思想の直売所のようなものです。
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#海外移住

大統領選、その青と赤のあわいにある、さまざまな色たち

ここしばらくのニューヨークは寒空が続いていたけれど、11月7日は久々に夏を取り戻したような日だった。真っ青な空の土曜日、家事も捗る。 洗濯物を畳んでいると、外からキャァッと劈くような叫び声が聞こえてきた。なにごと? と気になってバルコニーに出てみれば、ハドソン川沿いを歩く何人もがスマホ片手に歓声をあげている。 その場で私もTwitterを開いてみればやっぱり、飛び込んできた文字は、"JOE BIDEN WINS" 。あぁ、やっと決着が。バイデンとハリスが勝ったのだ。たちま

続・ニューヨークで暮らすということ

ちょうど3年前の今頃、木枯らし吹くニューヨークに片足を突っ込んだのだった。そして即、出発前まで舞い上がっていた気持ちを床に投げつけるような、最悪な日々が始まった。 金もなく、土地勘もなく、人脈もない。最安値の宿をめがけて突進した我々がまず泊まることになった部屋は、口を開けてられないほどに悪臭が漂い、バスルームは見知らぬ人と共用なのに鍵がかからない。Uberなんて使ったこともなかった当初は、移動だけでも恐ろしかった。どこかに連れて行こうとする違法ドライバー、地下鉄の通路で放尿

Finally, 餅は餅屋

今月半ば、ニューヨークに戻ってきた。 2ヶ月半ぶりに自宅に入ると、3ヶ月前に買ったサツマイモから芽が伸び、随分と育っている。このまま土に埋めれば秋にはさぞかし豊作だろうと思いつつ、残念ながらベランダすら持たないマンション暮らし。なぜここまで育ててしまったのと夫に小言を言いながら、芋を捨てた。たくましい生命力だったのに。 さて。今回は、みなさまの良心を信じてお願いさせていただくのだけれども、ここから書くことは、SNSにシェアしないでいただきたい。SNSでの感想も、極力控えて