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目下、生活を立て直している。 まずやるべきことは、苗字が変わってしまった故の身分証明書の再発行。無免許かつ無所属な私の持てる数少ない身分証としてパスポートの再発行を急ぎたいのだけれど、これをするためには「苗字が変わりましたんで」と証明するための戸籍謄本が必要だ。 けれども離婚後の本籍地は「やっぱ故郷にしよかな〜」とかいう軽い理由で大阪にしてしまったので、収入印紙やらなんやらを同封して郵送申請をしなきゃいけない。と思って調べていたら、郵送申請するためにも身分証明書のコピーが
縁というのは、誰かしらの強い意思によって運ばれてきたりもする。 まだ私たちが疫病なんて知らなかった2019年8月のこと。「塩谷さんの書かれる文章を読み、この方なら自分が担当した本をどのように読んでくださるのだろうと無性に知りたくなって、献本させていただけないかとお尋ねするメールです。」と書かれているメールが届いた。新潮社の堀口さん、という方からだった。 その後送られてきた彼の担当作『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』を読んでみたところ、あまりの面白さにひっくり返っ
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