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暮らしや営みの中で零れ落ちそうなことを掬い上げたり、心や脳に浮かんだ閃きを忘れないよう書き留めたりする、思考や思想の直売所のようなものです。
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2019年11月の記事一覧

競争社会で闘わない。私のルールで生きる

20代前半の頃。 私にとって、はじめたばかりの「仕事」というものは、キャパオーバーを繰り返して頑張るもの、という認識だった。 ちなみに、世の中で広告業界の過労死が報じられ、働き方改革が掲げられるよりも少し前のことだ。土日祝日も関係なく技術を磨いて研鑽しよう! という気持ちになんの疑いもなく、とにかく欲張り、力の限り頑張っていた。チームメンバーのほとんどが男性だったが、最年少で未経験の自分は、彼らの足手まといになりたくない!と、かなり背伸びをしつつも、ドロップアウトしないよ

怒りにどう向き合うか

先日、ずしんと落ち込んでしまう出来事があった。 目から情報が入ってきたあと、まず手や足からスゥゥ…と血の気が引いていく。次に心臓がドキドキして、アドレナリンが吹き出してくる。苛立たしい、同じことを二度と繰り返してくれるなよ、と強く警告を打ちたくなる。おまけに怒りをしっかり表現することで、快楽物質がドバドバと出て気持ちは高揚してしまうのだ。 けれども、その代償は大きい。 怒りの感情にまかせて言葉を表に出すと、相手も怒り、それがまた自分に跳ね返ってきて、自分の周りはどんどん

ふくよかな対話をするために

私たちはだいたいいつも、誰かと話している。 お茶を飲みながらのおしゃべりであれ、食事中の団らんであれ、打ち合わせであれ、日々の会話があって「その人らしさ」が、より輪郭をあらわしてくる。 同じような話題を起点としても、そこから対話がふくよかで豊かなものになる人がいると思えば、テンポの良い予定調和で終わってしまう人、もしくは手持ちの「知識カード」の見せあいに終始してしまう人もいる。 その、知識カードの見せあいというのが、私はどうも好きじゃない。 私は「あなた」と話をしてい