恐怖心や想像力は、未来からの助っ人
車のそばを歩くときには最悪のイメージが脳裏に浮かぶし、過ぎ去る特急電車をホームで見送るときにも歯を食いしばってしまう。飛行機が着陸する数分前からは、最期に家族に伝えるべきことは何だろうと、突然の走馬灯が始まる。
自然の中を歩くときだって、熊と対峙したときの私の腕っぷしの弱さを思うと、冒険心よりも恐怖が勝り、そそくさと公道を通って直帰する。
家の中にいたって安心できない。いたたまれないニュースを報じる文字列を目にしただけで、当事者でもないのに心が真っ暗になってしまう。映像な