見出し画像

■サモゆう!! 巻頭リプレイ-2


■ ゲームの説明っ!! ■

GM さて、冒険に出る前にざっくりとこのゲームの流れとルールを解説していきましょう。
 まず、この世界は5つの階層(=Lv)に分かれており、各Lvの攻略を1サイクルかけて行います。

アルケイオス 全5サイクルということだな。

GM ですです。1~4Lvは攻略に失敗しても、ペナルティを受けるだけで先に進むことはできますが、最後の5Lvで失敗すると全滅してゲームオーバー!

あかつき ふむふむ。

GM 各Lvでは《魔神》の妨害など、さまざまなトラブルがありますので、指定された能力値コのダイスで《挑戦》して、出目の合計が《目標値》以上なら《達成値》+1。これが《必要達成値》まで溜まればLvクリアです。

クララ 「もてモン!!」なんかと同じですね。

GM 同じシリーズと位置付けております。(笑) で、《挑戦》の際は、[1]が出たら《チャンス》と言って振り足しができ、[4]が出たら《死の目》と言ってダメージを受けてしまいます。

あかつき 振り足しやったー!

ユディ でも《死の目》はこわい!

GM 《挑戦》の基準になるのは〈勇〉〈知〉〈魔〉で、〈命〉と〈運〉は消費することで振り足しができたり、出目の操作ができるリソースです。

アルケイオス ふむふむ。

GM そして《切札》! これは、最初に開示したときは、必ず使わないといけません。なので、[ゲーム中1回だけ]とか[Lv5のクエスト時]みたいな限定がある場合、序盤に開示したら無駄遣いになってしまいます。

クララ 開く場所も考えていかないとですね。

GM まあ、切札はあくまでここぞという時に明かして盛り上げよう、というフックなので、そこまで厳しく処理しなきゃいけないわけではないです。あと、[ゲーム中4回まで]とか、回数多い奴は、早めに開示しても大丈夫。

アルケイオス 切札の内容はGMに知らせておいた方がいいか?

GM 知らせてもいいけど、秘密でもいいですよ。自分だけでほくそ笑んでいてください!

あかつき にやにや!

GM 手番の順番は任意ですが、前のクエストで《挑戦》をしなかったPCは優先的に手番が回ってくることになっています。

アルケイオス 〈命〉が[0]になると《死亡》なのか?

GM 〈命〉が[0]になると《死亡》で、以降ゲームには参加できません……が、《死亡》が確定するのは《挑戦》が完全に終わってからなので、判定結果は無駄になりません。
 《死亡》前提でリソースを使い切って華々しく散ってもいいし、一時的に〈命〉が0以下になっても、確定前に〈運〉や〈切札〉を使って回復すれば死ななかったことにできますよ。

ユディ 〈命〉は大事に……!

GM 死んだ方がカッケーって人は死ぬ自由があるよ!

あかつき 死ぬ自由って!(笑)

クララ 生きるも死ぬも自由!

GM ……とまあ、ゲームの進行とルールについては大体こんな感じですね!


■ Lv1 荒野の階層 ■

女神(GM) 「この世界は、世界樹を守るために5つの階層に分かれていて、順に次元門と呼ばれるゲートを抜けなければ世界樹に辿りつくことはできません。私は分身体で、本体は第5階層で《魔神》の侵攻を食い止めているのであまり助力はできませんが……解らないことなどあればいつでも聞いてくださいね」

ユディ 「ありがとう、女神様」

女神(GM) 「《魔神》の侵略が進んでいて、それぞれの階層にも《魔神》の配下がいると思いますが……みなさんなら切り抜けられるはずです!」

クララ 「早く世界樹に辿り着かないといけませんものね。がんばりましょうね、みなさん!」

アルケイオス 「問題ない」

あかつき 「がんばるのじゃ!」

GM てわけで親睦を深めつつ、周りを見渡しますと――各階層(Lv)には、全9種のエリアを用意していて、ランダムに決めてもいいんだけど、今回は選んでいくぜい――最初の階層は「荒野」の世界だ!

 ――君たちが降り立ったのは、見渡す限りの砂と礫が広がる荒野の世界だった。
 砂漠では獲物を求める凶暴な獣や、砂に潜む巨大な砂蟲が君たちを獲物と見做して襲い掛かってくるし、わずかに点在する町には《魔神》の影響か、ならず者が跋扈する無法地帯と化している。
 果たして君たちは、この危険極まりない世界を無事に通り抜け、次の階層へたどり着くことはできるのだろうか――?

クララ おお、はじまりのステージっぽい!

GM そして、最初のクエストはこれだっ!

画像1

ユディ 治安が悪いぞ!

アルケイオス 「……何か来る」

あかつき いきなりならず者に目を付けられる英雄たち!

GM 君たちは、次元を超えたはるか先に微かに見える《世界樹》へ向かって歩き始める――と、そこにけたたましい音を立てて何かが近づいてくる!

ならず者(GM) 「ヒャッハ~! こんなところに余所者がいるぜえええ!」

あかつき びくーっ!

クララ 「まあ、この世界の方でしょうか。はじめまして~」手を振ってご挨拶しましょうね!

ならず者(GM) 「ここを通りたきゃ有り金全部置いていきな!」「おっ、かわいいねーちゃんもいるじゃねーか! あんたが体で支払ってくれてもいいんだぜ!」「げひゃひゃひゃ!」

ユディ ほんとに治安悪いな!

アルケイオス 「野盗の類か」

あかつき 「なんじゃ突然~!」一番屈強そうなアルケイオスの背中にひっつく!

GM あ、ちなみにバギーとかバイクとかに乗った世紀末っぽいならず者です。ファッションもパンキッシュだぜ!(笑)

クララ 肩パッドにトゲトゲがついてるんですね。(笑)

ユディ わかりやすいなぁ。(笑)

あかつき ヒャッハーなのじゃ!

ならず者(GM) 「《魔神》様のお陰でこの辺りはオレたちの天下だぜええ!」「痛い目にあいたくなければ有り金全部出せよ!」「坊や~良い子だ金出しな!」

クララ 「いけませんわ!お金を旅人から奪おうとするなんて!」……って最後の子守歌みたいのなんですの?(笑)

GM ま、そんな感じでとりつくしまもないんで。痛い目に遭わせて乗りきっちゃおうぜ! ってクエストですね。

あかつき 暴力は全てを解決するのじゃ。

GM ってことで、このクエストは〈勇〉で判定するなら5で1達成値、他の能力値では挑戦できないね。必要達成値はPCの人数で調整される仕組みになっていて、ここでは8だ。

クララ 「争いは良くありませんが、こうも話を聞いていただけないのでは……仕方がありませんね」 アルケイオスさん、やっておしまいなさい!(笑)
GM 急にクララが水戸黄門に!

アルケイオス 「……ここは任せておけ」と前に出て剣を構えましょう。

あかつき 邪魔にならないよう背中から降りておくのじゃ。(笑)

GM では、アルケイオス。《勇》の個数のダイスを振りたまえ。

■アルケイオスの〈勇〉判定(6D)
: [3,1,6,3,3,5]=21

GM  [4]がねえ!

あかつき すごーい!

アルケイオス そして1コ振り足しか。

■アルケイオスの振り足し(1D)
:[4]+21=25

GM 5成功! ……で、このとき、どんな風にトラブルに対処したかを演出してくれると嬉しいぜ。

アルケイオス 了解。1ダメージを受けつつ――長剣を構える。

ならず者(GM) 「おいおい、なんだよコイツ。アナクロな剣なんか構えて!」「そんなもんでオレたちをどうにかできると――」

アルケイオス ふわりとマントが翻ったその刹那で一閃。それだけで数台のバイクが寸断される。

ユディ 強者感がすごい!

ならず者(GM) 「ぎょえー!?」「い、今何をしやがったー!?」

GM ただの一振りで寸断されたバイクにならず者たちはビビりまくる!

アルケイオス 振りかぶり。振り下ろし留めて。残りのものを威圧する。「……まだやるのか?」

ユディ 「全然見えなかった!」

クララ ぱちぱちと拍手をしている。「さすがアルケイオスさん!素晴らしいですわ!」

あかつき 「あるけいおすー! かっこいいのじゃー!」

ならず者(GM) 「ななな、なんだコイツやべーよ!」「び、ビビってんじゃねー!」「みんなでかかれば怖くない!」

GM ってわけで、ナメられたら負けだとばかりに一斉にとびかかってくるならず者たち! ……ってことでアルケイオスの手番はここまでで、次の人!


クララ 《勇》が次に高いので私がいきましょう。

GM よかろう。

ならず者(GM) 「女子供を人質にとってやるぜーっ!」

クララ 「これでもわかっていただけないのですか。悲しいです。……でも、仕方ありません」 とりあえず判定!

■クララの〈勇〉判定(4D)
:[4,4,2,5]=15

GM ぬあっ、ぴったり3達成!

クララ いぇい! 2ダメージ受けちゃいましたけど。

あかつき すごいのじゃ!

GM ま、このゲーム〈命〉は0にならなきゃ大丈夫。 

クララ 「xxxxx(冒涜的な神の名前)よ、どうぞその力をお貸しください」

GM な、なにが起こっちゃうんだろう?

クララ 私の影から、ズズズ……と黒い触手のようなものが現れ、ならず者たちを攻撃!

GM ひええ!

あかつき 邪神なのじゃ~!?

ユディ 使役してる!?

クララ 仲間に向かって投げ飛ばして、しっちゃかめっちゃかになります!

画像2

ならず者(GM) 「な、な、な、なんじゃこりゃ~!?」「ひぃ~! バケモノ~!」「こわいよー!」「おがあぢゃ~ん!」

クララ 「あなたたち、もう悪いことをしてはいけませんよ」触手を背後に背負ったまま、聖母のような微笑みで言うぞ!

あかつき 地獄絵図なのじゃ。

クララ こうすると大体悔い改めてくれるんです。神様はすごいのです!

GM 勇気を振り絞って襲い掛かった連中がxxxxxの触手でぼこぼこにされたので、ならず者は全員降伏します。(笑)

ならず者(GM) 「さ、サーセンしたぁ! どうか命ばかりはぁ!」

アルケイオス ならば、剣を腰に差し戻そう。

クララ 「ああ、良かった!やはり誠心誠意話し合いをすれば、どんな方ともわかりあえますのね」

ユディ 話し合い……?

あかつき 「い、今のはなんなのじゃ……?」

クララ 「神様の奇跡です」(笑)

あかつき 「すごいな! ただ、なんだか見ているとしっぽの毛がざわざわするのう」

クララ にっこり。あ、触手はするすると影の中に帰っていきます!

アルケイオス ふむ。それについては深く突っ込まず、淡々とならず者に尋ねよう。「次元門の場所は知っているか。お前たち」

ならず者(GM) 「へ、へい! みなさんそちらへ向かってらっしゃるんですかい?」

アルケイオス 「お前たちの言う《魔神》を倒しに向かう」

ならず者(GM) 「へ? 《魔神》様を? ……ほ、本気ッスか?」「いや、この人たちならやれるかも」

クララ 「ええ。私たちは《魔神》を倒す旅の途中なのです」

ならず者(GM) 「……わかりやした。小汚ねえクルマっすがご案内させてくだせえ!」

ユディ 舎弟みたいになってしまった。(笑)

アルケイオス 「……ユディ。こいつらは信用できそうか?」

ユディ 「あれだけ恐ろしい目に合わされたんだから、もう歯向かう気もないんじゃないかな」(苦笑)

クララ 「もしも私たちを謀ったり、嘘をついているのであれば、神罰が下るでしょう」にっこり。

ならず者(GM) 「そんなことしねえっす!」

GM ……まぁ、ならず者たちはすっかりビビっちゃったんで大人しく従います。(苦笑)

クララ やりましたわ!

ユディ やったぜ! 僕は何もしてないけど。(苦笑)

GM うむ、ユディとあかつきは手番が余っちゃったので、【パス】して力を温存したことになります。この場合、〈命〉が1増えます。

ユディ やったね。次は活躍しないと!

あかつき もらったのじゃー!

クララ そういえば私は《死の目》で2ダメージでしたね。

GM クララみたいに序盤にダメージを受けちゃった時は、以降はなるべく後ろに行動してパスしたりするなどすると良いかもね?

クララ 中盤は大人しくしておきましょ。(笑)


■ クララの未来 ■

GM さて、階層を突破すると、《インターミッション》が発生します。まずは《成長》! これは1Dを振って、対応する能力値が上がります。

ユディ 僕ら(パスした人)も上がる?

GM もちろん!

あかつき わーいなのじゃー!

クララ やったー! じゃあ早速! ……[3]だから魔!

GM 得意分野が伸びるのが嬉しいかな!

ユディ こちらも[3]で〈魔〉。うーん、苦手分野なんだけどなあ。

アルケイオス [4]で〈命〉だな。

あかつき [4]で〈命〉、これで〈命〉は9なのじゃ!

ユディ すごい!

GM 運命の英雄はリソースおばけなのだ。


GM ……さて、では次に《交流クエスト》。これはリストにある指示に従って仲間と交流ロールプレイをすると、ボーナスとして追加の成長ができる、みたいな感じだね。

あかつき 楽しみ!

GM 今回は最後にクエストに挑戦したクララに選択権がある。リストから選んでもいいし、ランダムに決めてもいい。

クララ どうしましょ?

GM リストから選んだ場合、ボーナスが一律[自PCの成長:1回]になるので注意してくれ!

クララ なるほど、ではせっかくなのでダイスで決めてみましょう!……あら、[66]?

あかつき さいだいち!

クララ どうしてここで運を使っちゃうのか。(笑)

GM いきなりだな。 [66]はこんな内容~。

[66/未来]:他のPC たちに、自分のこれからの目標や未来について語る。
■キーワード:「そのためにも、無事に帰らなきゃ!」
■ボーナス:自PC は任意の能力値+1

GM キーワードは、必ず使わなきゃいけないわけではなく、そういう雰囲気で語るといいよ、っていう指針くらいでok。

クララ 了解です! ちょっと考えさせてくださいね……!

ユディ 謎シスターのクララの本心がいきなり詳らかに!

クララ えーと、休憩中にでも、皆の前で自分の自己紹介の素性を話したことにしましょう!

GM 触手についても聞かれてそうだしな。(笑)

クララ ですね! 聞かれた流れでいろいろ話したことにしましょう! xxxxx神様の信仰に目覚めた経緯や、それを広めようとして迫害されたこと、捕まって処刑されかけたときこの世界に呼び出されたこと……。

アルケイオス 「魔女狩り、か」

あかつき 「くららもたいへんだったのじゃな……」

クララ 「私には夢があるのです。xxxxx神様の素晴らしさを、多くの人々に伝えること。この世界に呼び出されたのも、まだ死ぬべきではないというxxxxx様の導きに違いありませんわ!」

あかつき 「志が高いのじゃー」

ユディ 「うんうん、夢があるのはいいことだよね」

クララ 「ふふ、みなさんにもわかっていただけてとても嬉しいです。元の世界では、残念ながらわかっていただけませんでした。……でも私はあきらめませんわ。《魔神》を倒し、元の世界に無事に帰らなくては!」

あかつき 「くららの神様はくららが呼んだらいつでも出てきてくれるのか?」

クララ 「ええ、神様はいつでも私達を見ておられますよ」

女神(GM) 「私も一応神と呼ばれてはいますが、クララさんの神様はとても強い奇跡を起こせるのですねえ」

クララ 「きっと、人間を愛してくださっているからこそ、力を貸してくださるのでしょう」

GM 姿形は異形でも、クララにとっては実際に助けてくれる神様だしな。

クララ そうなんですよ、神様良いところもあるんです! ……なんだかダメ人間を擁護する人みたいになってきました。(笑)

アルケイオス 「精霊、妖精、悪魔――力の根源を考えても意味はない。クララが使役し、何を成すか、だ」

クララ 「……これで、私のおはなしはおしまいです。さ、次はみなさんの話もぜひ、聞かせてくださいな!」 と、いうことで、みんなにもどうしてこの世界へ来たかなどを質問攻めにするうち、夜が更けていきます。

あかつき いっぱい語り合って親睦を深めるのじゃ!

ユディ 仲良し! じゃ、僕もいろんな世界の体験談をしよう!

アルケイオス みんなが我先にに喋るなか、相槌打ちながら焚火でチーズを焼いておく。

GM ま、それをいちいち語っていたら時間が幾らあっても足りないから、このあたりで〆ようか。

一同 はーい!

クララ 能力値は〈運〉を上げておきますね!


■ Lv2 要塞の階層 ■

GM 次なるLvは「要塞」!

 君たちが降り立ったのは、《魔神》による拠点が築かれた要塞のエリアだった。
 目指す次元門は要塞の最奥。しかし、そこには《魔神》に忠誠を誓う異形の兵隊が、周囲を厳重に警戒しており、突破するのは容易ではない。さらに、兵隊を指揮する《魔神》の腹心、《魔将》が存在する可能性も高い。
 だが、この難局を乗り越えねば《魔神》のいる世界樹の元へは辿り着けない!

クララ すごい難所っぽい!

あかつき 強者の気配がする!「なんだか居心地悪いのじゃ~」

GM というわけで、第2の階層にはすでに《魔神》の拠点が鎮座している。

アルケイオス 第2階層で出る風景じゃなくないか。

クララ Lv3とかLv4では?

GM Lv4でも出るんだけどね。こちらは前線基地といった様相。

ユディ なるほどね。「思った以上に《魔神》の侵略は進んでいるみたいだね……」

GM 今回のクエストはこちら!

画像3

GM 《魔神》は、余計な邪魔が入らないよう、階層の往来を厳しく監視しているようだ。《魔神》によって生み出された数千、数万の兵団が、要塞を隙間なく監視している。さすがに、ここを正面突破するのは難しそうだ。

アルケイオス 「……攻略には骨が折れるな」

クララ 「xxxxx様の力でもこれは……」 数が多すぎる!

女神(GM) 「……次元門は、どうやら要塞の中のようですね。いえ、次元門の上に要塞を築いたというのが正しいでしょうか」

あかつき 「次元門が使えんではないか! いじわるなのじゃー!」

GM ……てわけで、今回はなんとか監視の目を潜り抜けて要塞奥の次元門に辿り着こうぜ! ってクエスト! 前回行動しなかったユディとあかつきから先に処理していくよ。

あかつき はーい!

ユディ 〈知〉なら任せろ!

GM ちなみに《挑戦》以外に《サポート》という選択肢がありまして。《サポート》は《チャンス》と《死の目》がないけど、次の人の判定に2Dを足せるっていう処理。判定の苦手なあかつきなんかは《サポート》をする方が具合がよいかもね?

あかつき なるほど、猫の手を貸してやるのじゃ!

GM 連続で《サポート》すれば累積するけど、次のクエストには持ち越せない。

ユディ ふむふむ。

GM で、あかつきの猫の手からいく? ユディからいってみる?

あかつき まずはユディをわらわがサポートするのじゃ!

GM では、ダイスを振って、その後どんな感じでサポートしたのかを演出するのだ!

あかつき 任せるのじゃ~!

■あかつきのサポート(2D6)
:[1,2]=3

あかつき がっかりなのじゃ……。

GM これは切ない。

ユディ あるある。(笑)

GM あかつきがなんか助けようとしたけど、兵士に見つかっちゃってピンチとかそんなシチュエーションかな?

あかつき 猫モードになって、ユディの肩にぴょいと飛び乗るのじゃ!

クララ ネコモードかわいい!

ユディ 「!? えっ、君は? ……あかつきかい??」

あかつき 「そうにゃ! ゆでぃ、あっちだにゃー!」 にゃいにゃい耳元で敵のいなそうなところを指示します! しかし雑!

兵士(クララ) 「侵入者だ!」「捕まえろ!!」

GM そうだね、そういう方向かな。(笑)

あかつき 「にゃーん!? 勘が狂ったのにゃ! こっちくんなにゃ~!」

GM 猫モードでごまかそうとするんだけど、魔神の兵隊たちは心がないから、ネコチャンの魅力に惑わされたりはしないのだ。

魔神兵(GM) 「マジンサマ……メイレイ……ネコノコイッピキトオスナ……」「ムシロネコ、トオサナイ……」「ネコ、ゼツユル……」「ネコ、コロス……」

ユディ 命令が曲解されてる!

あかつき 「痴れ者どもがー!」

ユディ 「あかつき、ちょっと危ないから静かにしてて!」(笑)

あかつき 「ごめんにゃ~……」

GM ……てわけでちとピンチになりつつもユディ!

ユディ はーい! 振ります!

■ユディの〈知〉判定(5d6)
:[1,5,1,5,3]=15
:[3,4]+15=22

ユディ あかつきちゃんのサポートを足して25か。

GM 25だから、あと5で2達成……頑張ってみる?

ユディ ここは気張っておきたい! 〈命〉を1使って……!

■ユディの振り足し(1d)
: [4]+25=29

ユディ あーっ、しまった! 1足りない上3ダメージ!?

あかつき じゃあ、ここでわらわの切札を使うのじゃ!

■あかつきの切札
[♣2/機転]
:任意のPC判定時、出目一つ(《死の目》を含む)を±1する。(ゲーム中3回まで/重複可)。

あかつき これで[4]を一つに変えるのじゃ!

ユディ ありがとうありがとう! 2ダメージで済んだ!

GM 一連の展開を演出していこうか! ユディが頑張ってる途中でピンチになりかけ、あかつきの機転で切り抜けた、って感じかな。

ユディ 「魔王城の奥でだって商売したことあるんだから、こんな見張りくらい無いも同然さ! ついてきて!」とみんなを先導!

アルケイオス 「ああ」

クララ 「わかりました!」

GM ユディの案内でするすると要塞内に侵入した一行。兵士たちに見咎められず、驚くほど順調に奥へと進むのだが――そのとき、あかつきの第六感に危険信号が走るッ!

あかつき おヒゲが信号をキャッチ! 「いかん、ゆでぃ、危ないのじゃ!」

ユディ 「このくらい、チョロいチョロい……えっ?」

GM あかつきが危険を知らせた次の瞬間、ユディの鼻先を巨大な刃物の切っ先がかすめる!(ダメージ演出)

ユディ 「うわーっ!?」

あかつき 「び、びびび、びっくりしたにゃ!」

クララ あかつきちゃんの一声で立ち止まったからかすり傷で済んだやつ!

ユディ 「あ、危なかった! あかつき、ありがとう……!」青い顔で。

あかつき 「間一髪だったにゃ~!」 頭を肉球でぽふぽふ!

GM 死を免れたユディに、頭上からくぐもった声が投げかけられる。

魔神軍兵長(GM) 「ほう、今のを避けるか。命拾いしたな。薄汚い侵入者め……」

GM と、身長3mくらいの巨大な戦士が立ちはだかる!

クララ ボスっぽい!?

アルケイオス 「この砦の長か」

兵長(GM) 「いかにも! ここまで兵士たちに気づかれずに侵入したことは誉めてやろう。……だが、貴様たちの命運もここまでよ!」

ユディ 「くそっ、こっちは安全なルートだったはずなのに!」

アルケイオス 「いや。ユディ。お前の導きは正しい。……だからこいつがここにいる」

兵長(GM) 「ふっ、俺を倒さねば門へは辿り着けぬ。だが、その前に貴様らのそっ首、叩き落して魔神様に捧げてくれよう!」


GM ……てなところで、流れ的にアルケイオスの番かな?

アルケイオス です。早速判定。

■アルケイオスの〈勇〉判定(6D)
:[2,4,4,6,3,2]=21

GM ぴったりクリア!(笑)

アルケイオス 2ダメージで残り〈命〉6。……問題ない。

あかつき つよい!

ユディ さすが!

GM クリアはしたけどダメージ出たし、苦戦した風の演出しとこ! ――巨躯にふさわしい強大なパワーで迫る兵長! しかし、アルケイオスも負けてはいない!

アルケイオス みんなを護るため、大楯で捌きつつ立ち回りその身で幾つかの攻撃を受ける。

クララ 「ああ、アルケイオスさん! 私、見ていられません!」苛烈な戦いに思わず両手で顔を覆う。影からギョロッとした目玉が現れ、代わりに見ます!(笑)

あかつき 目玉が生えた!

ユディ 便利だな! xxxxx様!

あかつき 「あるけいおすー! まけるなー!」

GM ……ま、もうクリアは確定してるんだけどね。(苦笑) 激しい剣戟の末、アルケイオスは魔神兵長を打ち倒す!

兵長(GM) 「こ、この俺を倒すとは……! き、貴様一体何者だ……!?」

アルケイオス 「アルケイオス。"銀星"のアルケイオス」

兵長(GM) 「銀星のアルケイオス……! その名、地獄に落ちても忘れぬぞ……っ!」

アルケイオス 「……呪詛は聞き慣れている」

GM くそかっけえな!(笑)

あかつき かっこいいのじゃー!

ユディ まさに英雄!

アルケイオス とどめを刺して剣を仕舞う。「……行くぞ。次元門はもうすぐだ」

ユディ 「アルケイオス、助かったよ……ありがとう」

アルケイオス 「お前はお前の仕事をした」

クララ 「ここまで素早く来られたのは、ユディさんの案内のお陰ですし、危機に気づけたのはあかつきちゃんのお陰ですわね」みんなえらい!

ユディ 「そう言ってもらえてよかった。あかつきもありがとう」 あかつきちゃんなでなで。

あかつき 「ふふん、わらわもやるときはやるぞ!」のどごろごろ!

GM では、兵長の守っていた次元門への道が開き、君たちは次の階層へと向かうのであった――ってことで、インターミッショーン!


■ アルケイオスの師 ■

クララ 成長ですわね! [6]で好きな能力値! ここは〈運〉をアップ!

あかつき わらわは[3]で〈魔〉。これで3じゃ。

ユディ 僕は[1]で〈勇〉……うーん、またイマイチ!

アルケイオス こちらは[1]で得意分野が伸びた。

GM じゃ、今回の交流クエストはアルケイオス担当ね!

アルケイオス うむ。俺もダイスで決めよう。……[66] 。

GM またかよ!?

ユディ 凄い偶然!

GM ここは振り直しておこうか。ボーナスは[66]の[任意能力値+1]を使っていいので、フレーバーだけ変更しましょ。

アルケイオス 了解……[33] だ。

GM  [33]は……お、それっぽいのがきたぞ。

[33/先達]:他のPC たちに、自分の師匠や尊敬する人について語る。
■キーワード:「師匠に比べたらオレもまだまださ」
■ボーナス:自PC は〈運〉+1

クララ とてもそれっぽい!」

ユディ アルケイオスの師匠か、これは気になるね!

アルケイオス ふむ……。「俺は……度々小鬼や狼に農地を襲われては餓えて死ぬ。そんな村で生まれた……」

GM 過去話始まった……。

あかつき わくわく!

アルケイオス 「父母も死んで。いよいよ立ち行かなくなった時に村にやってきたのが冒険者の一団。自分の師匠ともいえる剣士もそこにいた」

クララ 「……その方に剣を習ったのですね」言葉少なに語る話を静かに聞いていよう。

アルケイオス 「近隣にあった大鬼の砦への侵攻のため、立ち寄っただけだったのだが。幼い時には自分を救ってくれる英雄だと思ったものだ」

ユディ シリアス設定がスイスイ生えてくる!

アルケイオス 「師匠はおとぎ話の英雄ではなかった。金銭に通じ、剣に通じ、策謀に通じた。幼い自分が無条件に憧れて復讐のために魔物狩りについていく事を許したりなんてしなかった。『着いてきたければ自分の価値を示せ』と言われ……俺は村はずれに祀られていた聖剣を引き抜いた」

ユディ 「それって……選ばれた者にしか抜けない類いじゃなかったのかい?」

アルケイオス 「そう言われていた。……だが、ここで抜かないと着いていけない、と思って無我夢中で試したら、いとも簡単に抜けた。それで観念したのか、師は俺に着いてくることを許し、それから魔物との戦い方や生き延びる方法を教えてくれた……」

GM 現実主義の冒険家が選ばれた勇者を育てるってシチュエーションは何やら乙なものがありますなあ。

アルケイオス 「おれはまだ、あの人には至らない……」

ユディ うーん、アルケイオスはストイックだねえ。

クララ にこにこ。仲間の身の上話を聞けて嬉しい!

あかつき 「あるけいおすはすごく強いぞ! 自信を持つのじゃ!」

アルケイオス 「そうか」 仲間の反応に、兜の中の素顔が笑ったような気がした……。能力値は、〈勇〉を上げておく。


Go to NEXT STAGE!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?