第4話 リトルラックは砂塵に沈む-後編
■ 混沌たる戦場 ■
GM さて、後半です! 今回のレギュレーションはAC-BDでの分断戦闘!
BDチームはジュリエットを護衛しつつ敵リーダーか敵母艦を撃墜、ACチームはその間船の防衛という感じだったね。
アントニオ 相手がCにきてくれれば!
GM 出ませんよ。(笑) でもまあ【突撃】でC→Aに近接攻撃することはできまする。
アントニオ カノンが火を噴かないな。
レン BDラインはレンがジュリ姉さんとかを守りつつヨルノハちゃんが攻勢の作戦ですね。
イニシアチブはアントニオ13→スパロウB13→グースリーダーB12→ケイン11→グースC、スパロウA11→ヨルノハ10→レン9→グースB9→グースリーダーA、グースA7となっている。(多いよ)
GM 数が多過ぎて処理が大変……。
アントニオ お疲れっす。(笑)
GM ……ま、とにかく、早速戦況からスタート!
と、勇んで引いた戦況カードは……まさかの♠K!
GM やっちまったわ……。
アントニオ うおっ?
ヨルノハ 絵札っ!?
GM 戦況は……1の混戦。
特殊戦況[1]:混戦/以下のエリアのユニットをシャッフルする。
♠A⇔C ♣B⇔D ♦A⇔D ♥B⇔C
GM AとCをシャッフルするって書いてあるな? ヒャッハー!
ヨルノハ これはひどい!
ケイン どうなる? どうなる?
アントニオ グースリーダーのカノンはあるけど、ミサイルが使いにくくなった?
レン もしかして……すごく面白いことになりました?
GM ……いやこれどーすべ? ぶっちゃけケインを集中攻撃する方が有利っちゃ有利だが……。まあともあれ、この状況で風向き↑からスタートです!
一同 おー!
レン 【伝令護衛】のEP消費タイミングは今ですか?
GM うむ、この時点でよろしく。
レン 外部ブースターで軽減できます?
GM む……それはナシにしようか。継続的な移動をしている態なので。基本駆動値点の消費、ということで。
レン 了解です。
GM 準備はできたかな? では、ファストだ。……便宜上、雑魚は一番低い奴に合わせて全部やるね。その方がPC有利だし。
※コマの処理上、グースA~CとスパロウA~Bはそれぞれコマ一つで管理していたのである。
アントニオ あいあい。
GM まずはグースA~Cとグースリーダー。最低値7。……やることないな? 【エイミング】もできんし、【セッティング】も焼け石に水だからこのままでいいや。グースリーダーはケインを【ロックオン】して……成功。
GM 次はレン。
レン 【ウィービング】です。R中回避+2。振りなおしても追いつける気がしないので、【エイミング】されてもとんとんにします。
GM じゃ、次はヨル。
ヨルノハ セッティングで振り直し! [6]+7で13!
GM お、一気に最速に。
レン 「ヨルノハちゃん、気を付けて!」
ヨルノハ 「! 気をつけるねっ」
GM では次スパロウとケインだけどスパロウから。こっちも悩ましいが……両方レンに【エイミング】しておこう。
ケイン 次は俺か。……難しいな。
アントニオ これ、ケインCにいてもミサイルとグースでふるぼっこなんだよな。
ケイン Aで頑張ってた方が無難かな?
アントニオ カノンは回避の目があるけど、ミサイルはじわじわ削られるからなー。
レン それに今風向きが厳しいので、↓移動はEPもかかります。
ケイン 狙える位置だし、リーダーを狙ってみるか。リーダーに【エイミング】だ!
GM で、次はグースリーダーB。【セッティング】でイニシア値を13にしておこう。
アントニオ 俺はグースCに【ロックオン】かな。
GM 一番早い奴でいいね?
アントニオ うんむ。【サーチ】を使って12以下……[2,0]で成功!
ケイン 良い出目だ!
アントニオ ……命中でも来て欲しいな。(苦笑)
GM ではメイン……の前に支援攻撃だな。
※支援攻撃の管理番号
ACチーム リトルラック[0]、ケイン[1]、アントニオ[2]
BDチーム ジュリエット[0]、レン[1]、ヨルノハ[2]
襲撃部隊 中型艦[0]、リーダー[1]、グースA/B/C[2/3/4]
GM そちらの砲撃はACチーム側のみだが……まぁ、いつも通りPC番号順でレンから処理しよか。
レン 了解です。……[3,1,5]ですね。
GM リーダーとBが被弾。こちらは中型艦5D、小型艦3D。まず、中型艦が[8,5,1,5,5]でケインに5点。
ケイン ちっ!
GM 続いて小型艦。あ、支援攻撃はジュリエットにも当たりますのでよしなに……[3,0,1]で、レンとジュリエットに5点ずつだな。
レン これはかばえるのです?
GM カバーしてもいいけど、これからもっと重いのくるかもしれないね。
ジュリエット(GM) 「なんの、この程度なら大したことないさ! それよか元を絶っとくれ!」
レン 「わかりました!」
GM ではメイン。逆順でアンちゃんとヨルからだね。
アントニオ じゃ、こっちからいきますわ。……【艦船補修】を稼いでおきたいしな、今回は【エイミング】なしで、【ロックオン】したグースCにカノンで攻撃だ。
GM ほいほい。Cでんな。
アントニオ [7,1]で命中、ダメージは……おおっ、[0]が出てる! 24+《FD[2]》だ!
ヨルノハ でかーい!
ケイン 良い出目だー!
アントニオ 「"仙虎・改"のお目見えだ。派手に行くぞ!」
レン フレームもダメージはいって性能さんが。
GM ぐぬぬぬぬ。
アントニオ ミサイルポッドSで追撃だ!
GM 回避は4に減ってます。
アントニオ だったらトータル命中25……おおっ、[0,5]で差分20!
GM なぬ~!?
アントニオ 「ひゃっは~~最高の集積率だぜい!」
GM いきなり新型機を使いこなしてるじゃねーか……。
アントニオ 基本サーペントと系統同じだからな。……よし、こうなればロングカノンも撃ってこう!
GM 最適射程外ではあるが……?
アントニオ 3D10で12以下……っと、[4,8,3]の高い目2つで、ぴったり12か?
ヨルノハ 当たってる~!
アントニオ ダメージは[9,7,5]+10で、31+《FD[2]》!
GM 一人で70くらいダメージ出しとるやないか……。
アントニオ 「ひゅ~。とんでもない火力だ。さすが高級機だけあるぜ!」
GM Cは残りFP+AP21。
レン いきなりグースさんがぼろぼろに!
アントニオ しかし21は出せないな。ここでストップ。
GM やべー、PC側の火力がやべーよ……。
アントニオ メインで【艦船補修】。〈運動/運転〉-2Lvで……[1,2]。
GM 3成功じゃねーか……。
アントニオ なんか運を使い果たしてる感があるな。次で死にそう。(笑)
GM ちな、1消費すれば防衛チームの臨時LPにすることもできるんでお忘れなく。
ケイン 余裕があったら削っていこう。
アントニオ 「よ~し。相手の足がビビって止まってるうちに補修材をはっちまえ」
ダニー(GM) 「アンちゃん……新型なのに乗りこなしてるじゃん! やるじゃん!」
アントニオ 「任せろ!まぁ基本コンセプトがサーペントと同種なんでな」
GM では次。ヨルノハだね。
ヨルノハ はーい! ぶっぱなしていくよー!
GM まずは【エイミング】? 誰に?
ヨルノハ 「なるだけ短期決戦でいきたいから……」 【エイミング】をリーダーにして……あ、【ウェザーサイト】も使っておきましょう。
GM ほい。じゃあ忘れないうちにやっときましょ。
ヨルノハ はーい。……ってこれは無理。(笑)
GM 判断早いな!
ヨルノハ 無理でした。(笑)
GM あいあい。では山札の一番下に。運を天に任せましょ。
ヨルノハ で、攻撃です!【バラージ】と【ラピッド】も使用して、リーダーにリニアマシンガン、マシンガンL×2の順で!
GM こいやー!
ヨルノハ 命中24で[8,2]、20で[0,6]と[2,1]!
GM ふぁー!?
ヨルノハ 全部MAXダメージで、14,12,12で38点です!
GM 1/3位削れたぞ……? PCの火力がとんでもないことになってる……。
ヨルノハ 「なるだけ早く仕留める! ラックのみんなのためにっ!」……ってところで終わります。
GM ではこちらのスパロウとリーダーB。ここは↓に【突撃】してレンにプラズマブレードで攻撃だっ!
レン 回避12です。
GM ……たっか!? こちらの命中値は23だから……半分くらいしか当たらんやんけ。
ヨルノハ 私(3)の4倍……。(笑)
GM そんなん当たらねーよ! ……[6,9]ほら外れた!
レン わーいー。「あれは……危ない!」ささっと回避です!
GM んーむ、折角【突撃】してるし、レンにマシンガンS打っておくか……?
レン EPどんどん使ってくださいー。
GM 命中14じゃ当たってもカスやん……。
レン シールドもありますしね。
GM 相性悪しと判断し、S2本はヨル、Lはジュリエットに撃とう。
ヨルノハ 回避は3です。
GM 21以下だから確定で命中。……うむ、両方MAXで20点。
ヨルノハ いたた……! HPで半分受けました~。
GM ジュリエットにL。19以下で……両方12点だ。
レン 【カバーリング】します。シールド込みで9ダメずつで18点。
GM ここまでで4発×2+4、マシンガンで12EP消費。残り34。
アントニオ 消耗激しいな。
GM 1Rで20点消費したわ……。
GM 続いてスパロウ。こちらもレンを【エイミング】してるから、とにかく一回は殴っておこう。ライフルとマシンガン……ライフルだけ2差で命中。
レン む、結構ダメージ大きいですね。どうしよう?
GM あんま使わないHPで受けれるから、受ける手もある。
レン そうですね、素通しします。
GM あいあい。ダメージは……10点。
レン 「さすがに全部は……避けられません!」
ジュリエット(GM) 「ちぃ……っ! ここが正念場だ! 二人とも、死ぬんじゃないよ!」
ヨルノハ 「こんなところで死んでられません……!生きて通りぬけますっ!」
GM ……しかし、レンとヨルの回避格差がありすぎて困るなこれ。(苦笑)
レン 機体の差ですねー。
GM スキル構成的に、白兵系は回避も上がりやすくなるんだよな。
GM さてでは次、ケイン。
ケイン ↑に【突撃】してグースリーダーにパイルバンカーだ!
GM 風向き↑なので【突撃】はEPなし。こちらの回避はなし。
ケイン 9以下で命中……おしい、[8,2]で10。
アントニオ 惜しい!
ケイン いや、ここで新スキルの【クリティカル】を使用、[8]を[2]に変えて、4で命中だ!
GM ぐぬぬ。
ケイン 20ダメージ+《FD[6]》!
GM くらって《小破》!
ケイン では、【ダブルアタック】!
GM おっと、リーダー狙いでいいのかな?
アントニオ グースCをライフルで仕留めてくれると手数が減って助かる。
ケイン なるほど、ではグースCをライフルで攻撃。
レン ライフルで倒せます?
アントニオ そいつ、残りFP18だからな……ライフル+マシンガンか、ダブルアタックも乗せればいけるだろう。
GM ま、とりあえず撃つだけ撃って、倒しきれたらリーダーでいんじゃないかなって。
ケイン 12以下で命中……あたって、ダメージ8点。
アントニオ これはイマイチだな。攻撃Pを使っても良いんじゃないか?
ケイン よし! ……って、下がってしまった……。7点。
GM 残り11。
ケイン マシンガン……も外れ。
アントニオ こりゃ厳しいな。ライフルを【ダブルアタック】しても足らない可能性が濃厚。
ケイン うーん……。仕方ない、なら予定通りリーダーにパイルバンカーを撃っておこう。
GM 《小破》したので9以下かな。
ケイン 【スティング】を使って、命中+2。……[1,9]で命中!
GM げげげ。
ケイン 「貫けえええ!」
アントニオ いいぞ! これで《小破2》、カノンの命中率も下がったぜ!
GM APはまずまず残っているが……FPが危険水準だぞこれ。パイルバンカー5発喰らうと沈むじゃん?
アントニオ 沈むね。
GM まぢかよ……。
レン むしろそれだけ受けると大抵落ちると思うのです。
ケイン そこまでEPが残ってるといいがな!
GM スパロウAがヨルとジュリを1発ずつ攻撃。ヨルへのライフルが15以下……[9,7]で外れ!?
ヨルノハ わぁい!
レン いい出目ですね!
GM ジュリエットへのマシンガンは、16以下で[1,6]。差分で11点。
レン 3回目の【カバー】で、EP残り6に。
GM ちな、防衛Pをジュリに使ってもイーヨ?
レン 固定軽減じゃないですからね。やっぱりかばっておきます。
GM じゃ、次はレンだね。
レン メインで【補給】をして、EP+6。【ワイルドハント】で【エイミング】をリーダーにかけて、攻撃!「そう何度も耐えれません、ここは攻勢にでます!」
GM 風向き↑だから【突撃】0コストなので、ブレード殴りもできるよ。メイン使わなければだが。
レン 悩みどころですがEPの方が大事なので、ライフルでいきます。
GM りょかい。
レン 一発目、命中して10ダメージ。2発目、命中して8点。
GM ごりごり。
レン ここで【リザーブ】を使って……EP7回復。【ダブルアタック】でもう一発ライフルです。……これも当たって、12点。
GM では、こちらのグースリーダーA。ケインに全弾発射だぁ!
アントニオ だが、そちらは《小破2》だぜ!
ケイン オレもレンほどじゃないが回避は10ある!
GM ……諸々計算すると、カノンの命中8以下? (ころころころころ)……あたるわけがない!
アントニオ よしよし。
GM み、ミサイル! 射程外だから3Dで……7と9?
ケイン その程度ならっ!
GM しょぼすぎる……。え、ダメじゃない? これもうダメじゃない?
GM 最後、こっちの雑魚グースだな。……うーん、ケインを狙ってもダメダメなことがわかってしまったからなぁ。アンちゃんとラックを狙おう。
アントニオ こい!!
リーダーの攻撃が思ったよりも振るわず、やむなく拠点攻撃に切り替えたグースたちだったが……これが思いの外ダメージを叩き出し、ライフル+マシンガンSL×3機の計9回の攻撃はほぼほぼ命中! ラックをかばったアントニオは、合計70点ものダメージを受けてしまう!
HPでの軽減を含めても50点近いダメージを受けてしまい、AP60を誇る"仙虎"のAPはあっという間に危険水域に!
アントニオ 「うおおお集中砲火じゃねーか!」
ケイン 「アントニオ!生きてるか!?」
アントニオ 「削れたが流石は仙虎だな。サーペントだと沈んでたぜ」
ダニー(GM) 「アンちゃん! 無理するな、こっちも防備は高めてあるんだ、少しはこっちに回してくれていいんだぜ!」
アントニオ 「……まっ、もう少しくらいは耐えるさ」 あ、防衛Pとか使って軽減しておいてもいいかな?
GM いいでしょう。
アントニオ じゃあ一番大きかった奴を2回ほど……よし、まずまず。AP28まで戻したぜ。
■ Round3 ■
GM では3Rめ! ……大分想定とは違った展開だが、まぁ、もう1Rくらいは耐えるだろう……。
ヨルノハ まずは戦況?
GM ですな。……では引きますぞ、っと。
GMが引いた戦況は、♦Jであった……。
一同 また絵札~~~~~!?
GM 僕が一番言いたいわ! 特殊戦況は……[2]。
特殊戦況[2]:乱戦/すべての攻撃は[近/中/遠:〇]となる。
レン 乱戦だー!
ヨルノハ ……というかこれはひどい。【ウェザーサイト】で避けた結果がこれって。(笑)
ケイン 何を撃っても当たるぞ!
GM ……これは、本当にひどいっ!
2回の絵札でGMの想定は完全に崩壊。
特に、勝利条件であるグースリーダーBが丸裸になったのは痛恨である。
ヨルノハの攻撃にマシンガンSが乗り、レンも最大威力のブレード攻撃がノーコストで可能。
GM側の攻撃は素早いグースリーダーB&スパロウ側は命中&攻撃力不足でレンとヨルノハを削り切れず、グースリーダーA&グース側は攻撃できれば、アントニオを撃墜できる可能性が少しだけあったが、その前にレンの手番が回ってきて勝利条件が達成されてしまう、という状況。
GM ……アカン、勝てる目が欠片もない。
戦闘の結果は……この時点でのGMの予想通りとなった。ヨルノハのマシンガン斉射で40点のダメージを受けた後、レンのブレードでグースリーダーBがきっちりととどめを刺され、あっさりと戦闘は終了してしまったのだった……。
GM とほほ……。2Rめは完全に消化試合だったわ……。
アントニオ オレはなんだかんだ削られたけどな。(残りHP10、AP28)
レン 私もです。ほとんどカバー分ですけど。(残りHP16、AP16)
アントニオ 残りEPも全員1ケタだしな。補給Pは少し残っているが、もう1R続いてたら厳しかったぜ。
ケイン 結局こちらのリーダーは逃しちまったしな。
レン なんだか毎回絵札で大変なことになってる気がしますね。
ヨルノハ 良い効果でも悪い効果でもめっちゃ面白いですねー。(笑)
GM まあ、そこは狙い通りに機能していていいんだけどね。……いや、それにしても今回はほぼほぼ完封で、あたしゃ虚しいよ……。
■ 危機を越えて ■
GM ……ってなわけで、グースリーダーが撃墜されると、敵部隊は潮時とばかりに撤退していく。
レン 「去っていきます、やりました、ヨルノハちゃん」
ヨルノハ 「や、やった……! なんとかなったわねっ!」 嬉しそうに勝ちの余韻に浸る……!
レン 「ジュリ姉さんと、カイルくんの方は怪我とかありません?」
カイル(GM) 「こちらは大丈夫です!」
ジュリエット(GM) 「ああ、お陰様でね。……それよか急ぐよ! 早いところ救援要請届けなきゃ、あんたらの帰るとこがなくなっちまうからね!」
GM ……で、リトルラック側を攻めていた敵も、連動していたのか撤退していく。
アントニオ 「おっ撤退を始めたな。向こうでうまくやったか」
ケイン 「そのようだな。アントニオ、こちらは船の修理を急ごう。」
アントニオ 「そうだな。補修をして迎えてやらんとな」
GM ってわけで、どうにかこうにか救援要請が届き、おっとり刀でWW社の救援部隊が到着。これにはダニーもにっこりだ。
ダニー(GM) 「の、乗り切ったか……。さすがに肝が冷えたな……」
アントニオ 「いや~ぼろっぼろだな!」
GM ふーむ、ACエリアはここからリーダーとグース2体が殴れたから、アントニオはぼろぼろだし、実は割合ピンチだったかもだな。
アントニオ うむ。まぁ、LP4点と【ブロッキング】が命綱だった。
レン "仙虎"の頑丈さが映えましたね。
アントニオ うむ。火力と装甲大事。
ケイン 乱戦が起きなければ?
GM 混戦と乱戦がなければピンチになるのはケインだった、はず。(笑)
ケイン ははは。
ヨルノハ 実は、【ウェザーサイト】で除けたカードも絵札だったんですよね。(笑)
GM なんだよそれ。固まり過ぎだろ!(笑) ……ま、戦況に救われたにしろ、勝ちは勝ちだ。君達は今回も"小さな幸運(リトルラック)"に恵まれたとゆーわけだね。
レン 救援部隊と一緒に船に戻っていいのです?
GM うむ。WW社への伝令と救援要請は無事に届けられ、救援部隊とともにレンとヨルノハは帰艦するでよ。
レン 「戻りましたー!」
ヨルノハ 「なんとか勝ててよかったわ……っ」
アントニオ 「よう、お疲れ~」
ケイン 「そちらも苦戦したようだな」
GM ……はてさて、ではインターミッションの前に、状況とリトルラックの今後について少々。
ヨルノハ おお?
アントニオ ういうい。
GM 救援部隊に曳航してもらって、ジュリエットに送れること数日、どうにかこうにかウズモンド市に到着した"リトルラック"。その間にジュリエットの届けた情報は無事に受理されたのだが――。
アントニオ ……が?
GM その件について、ダニーがクルー全員を集めて発表する。
ダニー(GM) 「……やー、みんなお疲れ。今回もどうにかこうにか生き残れたねえ」
ヨルノハ 「はいっ、お疲れ様ですっ」
アントニオ 「危なかったな~流石に」
ケイン 「今回もリトルラック(小さな幸運)に恵まれたな」
レン 「船ちゃんと直るといいですね!」
ダニー(GM) 「みんなのお陰で、約束の情報を届けることはできて、報酬も入った。修理費もWW社から出してもらえることになった」
アントニオ 「ふぅ一、そりゃありがたい。これでひと安心だな」
ダニー(GM) 「……いや、それがそうでもなくてサ」
レン 「悪い知らせですか……?」ダニーさんの様子を見て。
ヨルノハ 「?」
ダニー(GM) 「修理には2カ月くらいはかかる。その間、ウチらは仕事ができない」
アントニオ 「あ~~~」
ヨルノハ 「に、2ヶ月も……」
レン 「2か月となるとこの騒動も終わってそうですね!」
ダニー(GM) 「報酬があったとはいえ、クルー全員を養っていくのは難しくてさ……」
ケイン 「ガッデム!」
ダニー(GM) 「規模を縮小するか、借金をするかしないと、修理が終わってもチームを維持することができないんだ」
アントニオ 「う~ん、A:GuSだけで警備とかでしのげないか?」
ケイン 「ちなみに借金するとなると幾らぐらいなんだ、オーナー?」
ダニー(GM) 「ま、修理費用はWW社から出て、クルーの維持費だけだからね、そこまでじゃない。せいぜい一回はタダ働きしなきゃならない、くらいなんだけど」
アントニオ 「……サーペントを売っちまうか」
GM それは割と良い案なんだな。(笑) それで金策解決しちゃうと、次の話どうしよう?
ヨルノハ あっさり解決しちゃった!
レン とりあえず選択肢に入れつつ、他も模索してみます?
ダニー(GM) 「……まぁ、その件についてはいったん置いておこう。……で、戦況の話なんだけど」
アントニオ 「ふむ? 何か変化があったのか?」
ダニー(GM) 「……ぶっちゃけ、情報は間に合わなかった」
アントニオ 「……おいおい。こっちも最速級でいったはずだろう?」
ダニー(GM) 「WW社の北限地区の支社が、既に正体不明の部隊によって襲撃・占拠されてしまったそうだ」 なお、君達は南側からウズモンド市に向かっていた態だ。
アントニオ 「あ~~逆方向からってことか!」
ダニー(GM) 「向こうは、WW社がポラリス市侵攻をを決めて動き始めた時点で動いていたんだろう」
ケイン 「最初から予定に入っていたか……」
レン 「見越して行動されてますね!」
ダニー(GM) 「逆に言えば、これで一連の動きはすべて連動していたことが確定した。……証拠はないんだけどね」
アントニオ 「これで偶然とか、誰も信じないだろ」
レン 「それでWW社はどう行動するか言ってきました?」
ダニー(GM) 「ああ、通達があった。WW社は――北限支社を放棄することを決めた」
ヨルノハ 「そんな……」
ケイン 「……見切りをつけるにしても判断が速いな。何かあったのか?」
レン 「今はそちらに割ける戦力がないということです?」
ダニー(GM) 「その通りだ。今、全軍の4割がポラリス市戦線に投入され、1割にあたる北部支社防衛部隊が壊滅した状況だ。本格的な戦闘行為は不可能ってことだろう」
レン 「相手は1割に相当するかそれ以上の力を持つわけですね!」
ダニー(GM) 「北限支社への航路に防衛線を引き、敵部隊の南下を警戒するくらいしか、今はできることがない。……そんな状況だね」
ヨルノハ 「そこまで深刻になっていたなんて……」
ダニー(GM) 「……敵部隊は独立チームを名乗っているようだけど、北方の――おそらくプラデュー市の支援を受けているだろう」
ケイン ガタッ!
アントニオ 落ち着け。(笑)
ダニー(GM) 「ここで本格的に奪還作戦なんてしようものなら、それこそ戦争になる」
アントニオ 「ふむ。防衛態勢を取りつつ、主力の帰還まで耐えて。反撃はそれ以降……ってところか」
レン 「でもあらかじめ想定して行動しているチームがただ見ているだけですか?」首傾げてます。
ダニー(GM) 「というと?」
レン 「その方々が北限支社だけで満足するか、ということです」
ダニー(GM) 「将来的には、あるかもしれない。……僕も敵の指揮官じゃないから、なんとも言えないけど、少なくともWW社の水源の一部を切り崩した時点で作戦としては大成功だ」
ヨルノハ 確かに……。
ダニー(GM) 「まずはそこの維持を盤石にする方向で動くんじゃないかな……とは思う。敵側がよっぽどの戦闘狂でもない限り、しばらくは膠着状態になるんじゃないか?」 ……ちなみに、今の戦況こんな感じ。
アントニオ 「どちらも把握と建て直しで多少の時間はかかるか」
ダニー(GM) 「話は戻るけど、僕らもしばらくは動けない状況だ。今後どうなっていくのかは正直読めない」
ヨルノハ 「そうですね……」
レン 「WW社からは何か要請きました?」
ダニー(GM) 「いや、現状特には。……まぁ、何か要請されても船はこんなだしね」
アントニオ 「まだ船が動ける状況じゃなくて、助かったかもしれんな」
ダニー(GM) 「動けるようになったらどうなるかわからんけどね」
アントニオ 「その間にきな臭い情報は集めとくしかないな」
ケイン 「A:GuSパイロットの出向を求められる可能性は?」
ダニー(GM) 「……行きたいのかい? ケイン」
ケイン 「……"奴"がいる可能性があるのなら」
ダニー(GM) 「……解った、話があったら、知らせるよ」
レン 「そういえばケインさんの探しているA:GuSは目撃されたりはしていないです?」
GM それはねえ、ダニー的に言いたくはなかったんだけど、聞かれたら答えねえわけにはいかねえんだよな。
ダニー(GM) 「……目撃情報では、敵部隊はすべて黒塗りのA:GuSで統一されていたそうだ。機種までは解らないけど」
アントニオ うわー。(笑)
ダニー(GM) 「常識では考えられないような機動で、次々に防衛隊のA:GuSは撃破されていったそうだよ。……色々考えると、符合すると言わざるを得ないね」
ケイン 「全部がその機動をしていたら判らんが突出したのがいたのなら…!」
ダニー(GM) 「まあ、足は動かないし、移籍するにしても話もついてない」
レン 「お休みしつつ、何するか相談ですね!」
ダニー(GM) 「君等のA:GuSだって無傷じゃないんだから、とにかく補修を済ませて、それからできること、やらなきゃいけないことを考えよう」
GM ……ってわけで。戦況的にも懐的にも色々不安があるのですが、とりあえず、しばし補修と休養をとることを決めたのでした――てなところでインターミッション。
一同 はーい。
GM まずはリザルト!
■リザルト
■報酬:20000cdt
■撃墜:4000cdt
■経常利益:2000cdt
■全体整備:-1000cdt
■繰り越し:12000cdt
■合計:37000cdt
■個別報酬:2000cdt
GM で、これに加えて、敵リーダーBを撃墜の使っていた[プラズマブレード]を獲得できました。
アントニオ ドロップ判定なしでいいのか!?
GM ああ、ないよ!
ケイン 美味しいな!
GM 誰がもらうかも考えつつ、幕間イベントの処理をしていきましょね。
ケイン こちらは[56]だな。
■裏取引:PC/クルー1名と秘密の取引して報酬を獲得する。
■5000cdtを獲得。
GM 裏取引と言えばジュリエット……あれ、しかしジュリエットだとジュリエットが報酬もらう方向になりそうだな?
レン ジレさんの今までのことを購入とかー?
ケイン 俺は仲間は売らないぜ? レンちゃん。
GM そうだな、ここは金じゃなくて、例によって整備班に依頼した態としようか。これからの戦闘を考えて、バーナードに強めに改造を依頼した、とかそういう態で。
ケイン 良いですね!
バーナード(GM) 「……なるほど、わかった。やるだけはやろう」
ケイン 「"奴"に当てられるパイルバンカーに改造してくれ!」
バーナード(GM) 「だが正直、気は進まんな……。お前、この前から目が血走ってるぞ」
ケイン ……………。
バーナード(GM) 「昔の敵のことで躍起になるのは仕方ないが――死んだ昔の仲間と、生きてる今の仲間、お前にとってどっちが大事なんだ? お前を死なせるための整備なら、俺はごめん被るぜ……」
ケイン 「くっ……そんなもの比べるまでもない! 死んだ昔の仲間の仇を取る、それだけが理由で今まで生きてきたんだ!」
バーナード(GM) 「……そうかい」
ケイン 「死ぬつもりは無いんだ、とっつぁん。ただ奴に勝たないと俺は前に進めないんだ!」
GM バーナードは、それ以上は何も言わず、要求された改造をこなすのであった……。
ヨルノハ 私は[66]です。
■治療:戦闘中の怪我や病気で医療班のお世話になる。
■HP+6
レン わー、ヨルノハちゃん、大丈夫?
GM ……大した怪我じゃないけど、やっぱ戦闘で怪我したんじゃろね。……ここはやっぱりカイルだろう。
カイル(GM) 「姉さん、怪我したって聞いたけど、大丈夫!?」
GM 医務室で治療中のヨルに、カイルが慌てて駆け込んでくるわけです。
ヨルノハ 「あれ……。う、うん……大丈夫、だよ? ちょっとふらついちゃっただけだから」 笑顔で返しますよ。HPでの軽減は割かししたので、軽い脳震盪あたりとかで。
GM うむ、大きな怪我がないのを確認して安心したようだが、カイルの表情は曇ったままだ。
カイル(GM) 「なんだか、どんどん状況がおかしくなっていくね……」
ヨルノハ 「うん……」
カイル(GM) 「山から出て、街から街へ渡り歩いて……知らないことをいっぱい知れて、楽しかった。ずっとこんな生活が続く気がしてたけど……」
ヨルノハ 「そうね、私も……」
カイル(GM) 「……僕たち、これからどうなっちゃうんだろう?」
ヨルノハ 「きっと、今までどおりの生活は戻ってくるよ……。だって、この船は"リトルラック"だもの。名前の通りに小さい幸せがずっと続いてくれる……私はそう信じてる」
GM うまいこと言うなぁ。
ヨルノハ ふふふ。
カイル(GM) 「うん……そうだね。ごめんね、姉さん。不安になるようなこと言って。A:GuSに乗って戦ってる姉さんの方がずっと怖いよね」
ヨルノハ 「そんなに心配しなくても私は大丈夫だから。何も不安にならなくていいのよ……ね?」 抱きしめて安心させようとしますが、その腕は微かに震えていて……。
GM 姉弟は、小さな幸運を祈って身を寄せ合うのでした――って感じで。
ヨルノハ はーい!
アントニオ 俺は[72]だな。
■発明:PC/クルー1名が装備を発見した!
■兵装1つを半額で購入可。
アントニオ また兵装だ。何にするかな……?
GM ふむ、しかしバーナードはもう出しちゃったからな。……久々にダニーと語らおうぜぇ。
アントニオ はいよ~。
ダニー(GM) 「よ、アンちゃん。なんかまた掘り出し物見つけたんだって? 相変わらず目ざといね~」
アントニオ 「まっ普及品だけどな。掘り出し物があった」
ダニー(GM) 「……それにしても、ずいぶん遠くに来たもんだねえ。実家で遊び惚けていた頃が懐かしいよ」
アントニオ 煙~。「ふぅ~そうだな。……まっ、よく生き残って稼げてるって話だ」
ダニー(GM) 「"砂海"に放り出されて、どうにかこうにか生き残ってはきたけどさ。……いよいよ雲行きが怪しくなってきたじゃん? ……おれ、どうすりゃいいのかねえ」
アントニオ 「ちょっと尻に火が着きそうだな。だが規模も大きくなってきたしな。ここを乗り切れば、拠点を作って後ろにいてくれてもいいだぜ? 雇われ艦長に船は任せてな」
ダニー(GM) 「正直、戦争なんかにゃ関わりたくないんだよ。さっさと逃げだしたいよ。身一つだったら、ソッコー逃げてるね!」
アントニオ ふぅ~苦笑しつつ「そら俺も逃げたいが、今回はどっぷり浸かっちまってるからな。ケリをつけるまでは無理だろ。精々若い奴らが死なないようにな」
ダニー(GM) 「若い頃、家とか責任とかから逃げたくて遊び惚けてたのにな。……結局、歳を食うと責任って奴から逃れられないのかねえ」
アントニオ 「船の連中――俺らにとっての家族が、できちまったからな」
ダニー(GM) 「あんとき逃げずに向き合ってたら、俺もアンちゃんも、今頃実家でまともに暮らせてたのかねえ……」
アントニオ 「なぁに、本質は変わってねえよ。……だいたい、ここまで派手な火遊びもあるまいよ」(笑)
GM そりゃひどい。(笑) ……そのアントニオの台詞を聞くと、ダニーはぶはっと噴き出すよ。
ダニー(GM) 「……お前な~、今遊んでたことを後悔するような殊勝な話してたんだろ~? その〆はどうよ!?」
アントニオ 「A:GuSに乗ってる以上、そういう覚悟は済ませてあるさ」とにやっとします。
ダニー(GM) 「……ったく、アンちゃんには敵わないな~」
アントニオ 「まっ殿は任せておけ。いい機体と装備もまわしてもらってるからな」
GM ダニーは苦笑し、それから少し真面目な顔で言う。
ダニー(GM) 「……愚痴って悪いな。いつも助かってる」
アントニオ 「たまには、おっさん連中だけ集まって一杯いくか」
ダニー(GM) 「そうだな、どうせしばらくは暇だしな」
GM と、肩を叩き合う旧友二人であった――。
レン 最後は私ですね。[16]です。
■評価:PC/クルー1名が仕事を評価してくれる。
■XP+1
GM 評価してくれるのは、まあジュリエットかな?
レン ジュリ姉さん。
ジュリエット(GM) 「嬢ちゃん、この前はご苦労さん。さすがのあたしも肝が冷えたよ」
レン 「みんな無事でよかったです!」
ジュリエット(GM) 「いつの間にか腕を上げたねえ。アンセスで雇った時には素人に毛が生えたようなもんだったのに」
レン 「ここでよくしてもらっていて、慣れてきました」船の中を見渡すように。
ジュリエット(GM) 「それにしても……」
GM ジュリエットはちと不思議そうに首をかしげる。
ジュリエット(GM) 「不思議な機体だね、あんたのA:GuSは」
レン 「不思議……ですか?」
ジュリエット(GM) 「どこがどうとはうまく言えないんだが……既製品とは違う気がする。動きが良い、ってだけならあんたの腕が上がった、ってだけで説明がつくんだが……」
レン 「うーん……?」
ジュリエット(GM) 「あんた、これをどこで手に入れたって言ってたっけ?」
レン 「家の倉庫にありました!」
ジュリエット(GM) 「ふーむ……? ……ちょうど、しばらく船も動けないんだ。少し、調べさせてもらってもいいかい?」
GM と、実は整備士扱いのジュリエットが提案するのでした。
レン 「ジュリ姉さんがしたいのでしたら、構わないです、あ、でもダニーさんに一応許可もらった方がいいです?」
GM うむ。……ってわけで、急に予告なく伏線を張らせていただきました。
アントニオ ほんとに唐突だな!(笑)
ヨルノハ 一体に何が……?
レン なんでしょうねー?
GM ともあれ、次回はレンの機体の秘密について発表されるところから始まることでしょう! しばしの休息をとることになったリトルラックは緊張を増す情勢の中でどう動くのか! いよいよ本キャンペーンもクライマックス間近、次回もどうぞお楽しみに!
一同 はーい!
See you next mission!!
■■■次回更新のお知らせ■■■
本作は現在進行中のキャンペーンのリアルタイム連載となっており、
次回更新は2021年7月1~10日頃を予定しています!
次回も乞うご期待!
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