第1話 Blue Bamboo Busters!!-3
◆◆◆ Round4の続き ◆◆◆
GM ……では、4Rめの続き! 順調に竹を集め、トップを独走していた君達の前に、怪しい黒子が立ち塞がって、折角集めた竹を捨てさせようと襲ってくる!
景文 「何者だ、こいつ……!!」
瀬那 『気をつけて、景文くん!』
GM ちなみに、人災2ndには【遭遇ルール】というものがありまして、4Rめは本格的な戦闘状態にはなりません。
■【遭遇ルール】……敵対ユニットが登場したRは、敵味方ともに互いにダメージを与える行動ができない、というルール。調査のために単独行動をとらざるを得ないことが多い本作で、襲撃や遭遇を忌避して単独行動ができなくなることがないよう、設定されている。
GM ただし、ダメージが発生しないだけで攻撃があたれば竹は奪われる。
瀬那 猶予が生まれて合流しやすくなるってメリットはあるけど既に合流している状態だと1R待機という形に……。
月華 【治療】とか【解析】はできるんだよね?
GM その通り。次のRからの戦闘に備えて、このRに態勢を整えるんだ。
景文 むむむ。
GM ……エリア2に出したかったんだけどなあ。混雑度たけーから。
月華 GMが悪い顔してるー。
瀬那 悪ーい!
GM いやあ、今回は全体的にPC有利に展開しちゃって残念至極。竹EXとるまでもなく勝っちゃいそうなんだもん。(笑)
月華 本当は10点竹を取って逆転!って形にしたかったの解る。
GM めそめそ。
月華 最初のイニシアでのクリティカルと、移動バッティングがおいしかったね!
GM ……なんの、4回殴られると5点のLを捨てられちゃうから、逆転の目があるんだぞ! 4~6Rで6回殴られる可能性があるから、最大17点減るぜ!
瀬那 それは痛い……。
月華 【襲撃者!?】の【解析】に成功すれば、「成功」でも取られずに済むし、命中にもボーナスがつく。早々に開示したいね。
景文 ……それにしても、刀持ってる黒子と木刀持ってる奴が中央神社にて向かい合ってるって、なんか格闘ゲームみたいな絵面だね。(笑)
GM あぁ、解るわ。(笑) カッコイイ! ……ま、とにかくイニシアチブだ!
■4Rめのイニシアチブ:黒子[11]→月華[9]→景文[7]→瀬那[5]
GM うむ、ではファストフェイズ。瀬那ちゃんからー。
月華 移動はするんだけど……ちょっと相談があります。
瀬那 うん?
月華 キャラ的には景文に任せて、自分らで仕事すればええやんって奴なんですよ、月華は。……でも、データ的には調査は瀬那姉さんに任せて、二人でボコった方が多分良いんで。
GM クールキャラやなぁ。(笑)
月華 なのでこう、誰か手伝いにいってあげてー、的な感じの演出をして欲しいんですが……。(笑)
GM ふむふむ。
景文 僕は異能力者的には月華の後輩だから、僕が未熟なのを知っていて、心配して来てくれる……とか、そういう感じでどう?
月華 なるほど。「景文、見た感じどう? やれそうか?」
景文 『……正直、キツい、と思う。さっきの一撃をやり過ごせたのは完全に運だった……!』
瀬那 では私も。「月ちゃん、こっちは任せて景くんのサポートに行ってあげて!」
月華 「……了解した。お互いに仕事を果たそう!」と、瀬那姉に声をかけつつ、エリア1へ【高速移動】!
瀬那 「任せて!」とサムズアップしつつ、私はエリア2へ。
GM 景文は特にできることないかな……? じゃあ、メインフェイズだ!
景文 木刀を構え直す……!
GM ではどっちを殴るか……CHOICE!
■GM (CHOICE[景,月]) → 月
GM ああん、カタいほう。
景文 「月さん、そっちいきました!」
GM では、黒子は無言のまま新手としてやってきた月ちゃんにきりつける! 武器で、命中値は……(ころころ)おおっ!? 回って回って34の近接!
■人災派遣の攻撃処理……攻撃側が命中判定を行って命中値を出し、防御側は防御値-命中値から「防御成功度」を求め、その結果によって有効度が変化する。簡単にまとめると、「防御成功度」が+10以上で「完全成功」でダメージ無効、0以上で「成功」でダメージ半減、-1以下、-10以下、-20以下、-30以下でそれぞれ失敗~完全失敗となって追加のダメージが発生する。
■攻撃タイプと防御判定……攻撃方法には「近接」「投射」「遠隔」の3種の攻撃タイプが設定されており、それぞれについて「反応(対近接)」「回避(対投射)」「抵抗(対遠隔)」の対応する防御技能が設定されている。どの技能で判定をしてもいいが、対応していない技能で防御すると、防御判定の結果が1段下がってしまうため、ダメージを完全に軽減することができなくなるというデメリットがある。
月華 「む、なかなかやる……!」
GM まぁ、今回は竹とられるだけだし、とられるのは1点のGだからそんなに頑張らなくてもいいかもね。
月華 反応高めだけど34は無理だな……(ころりん)21。
GM 中失敗なので竹を一本ポイー!
月華 くそー。
GM 続いて【速攻】! 練習も兼ねて景文に。命中値は……23の近接。
景文 【戦の記憶】を使用して……(ころりん)防御値7。ひっく。
瀬那 まあ、被害の少ない時で良かったじゃない。
景文 そう思う事にします。……慣れない感じで木刀ぶん回して防ごうとしたけど、普通に竹ポイされました。
GM では、黒子は君達が背負っていた竹を続けざまにぽぽいっと捨て去り、指先クイクイして挑発。……で、こちらの手番終わり。
景文 「……やってくれたな」
月華 「安い挑発にのるこたないよ、景文。こっちのペースで叩くんだ!」
瀬那 玄人っぽいなー!
月華 で、私の番。……景文、【解析】なんとかできる?
景文 14なら……【オールマイティ】とLPでなんとかする。
月華 「ああいうのに突っかかると大抵ひどいことになるんだ。師父と将棋とかやるとよくわかるよ」
亮子(GM) 「突っかかってきてるのは向こうじゃない~!」(逃げ逃げちゅう)
月華 「挑発にって意味だよ。……亮子姉さんがいい見本」
景文 「なるほど。勉強になる」
亮子(GM) 「ちょっ、ひどくない!?」
月華 知らん顔~。……とりあえず、今回は【治療】と【応急処置】で、AP1貯めつつSPを2回回復。2D×2で……(ころりん)低いけど、10点回復。
GM あ、初治療だから、1回はAPなしで【応急処置】できて、回復量も+2Dできるよ。
月華 そういえば。……でもお参りしてるわけじゃないしなぁ。
GM まぁ、パワースポット的な何かってことで、特に演出なしで増やしていいよ。
月華 じゃあ、お言葉に甘えて……(ころりん)さらに6点回復。……これで2Rは全力攻撃できるでしょ。
GM じゃ、景文のばん。
景文 えーと。まず【襲撃者!?】を解析。……同一エリアで+1D。【オールマイティ】を使用。これで合計+2D。
GM 今回もボーナス職能があるが、<アウトサイダー/スカラー/ビジネス/ミスティック>のどれで挑戦する?
景文 <ミスティック>かな。
月華 伝承系はそれっぽいよね。
瀬那 わくわく。
◆景文の<ミスティック>判定 (4U6[6]+0) → 2,7[6,1],4,4 → 17
景文 よし、17通った!
GM おおー、素で成功しとる。ちなみに、ボーナス職能は<ミスティック>だったので、14でも成功してた。
景文 「そら――"捕まえた"」
GM では、敵は君の影をするりと抜けてしまう。それは明らかに人間の動きではない。
亮子(GM) 「えっ、えっ、今の見た!?」
月華 「見たよ、少なくともまともな人じゃないよね。こっち側だ」
瀬那 あーん、私だけ蚊帳の外~。(笑)
GM 抜けられはしたが、景文の影が触れた一瞬、その感触から、景文は敵の正体や実力を直感的に把握する――って感じで、解析完了。
GM ……という感じだ!
景文 みんなに把握した情報を連絡!
GM では、それを元にバックアップの亮子が手早くデータベースにアクセス。しかし、「……だめだわ、そんな奴派遣社員のデータベースに載ってない! 正規のエージェントじゃないなら、何をしてきても不思議じゃないわ! みんな気をつけて!」ってな感じで悲鳴を上げる。
瀬那 『面倒な相手みたいね……!』
月華 「異形の類いなら、こっちかな」と、髪の中から暗器を探る……!
景文 ……サブは【応急処置】で。(ころりん)おっ、クリティカルして14点!
GM たかぁい……。景君はいいとこで良い目をだすなぁ。
景文 SP+14で22点。で、手番終了です。
GM ほい、じゃあ瀬那ちんのばん!
瀬那 はーい。では【最高の青竹】を!
GM 島治さんが竹を刈っている横を、するすると通り抜け、瀬那ちゃんは普通の青竹がなさそーなところをあえて探るのであった。
瀬那 「ここらへん……どこかしらね?」 水晶を取り出して何か唱えながら歩いて……判定いきます! <スカラー>かな……?
GM 探し方思い切り<ミスティック>だけどね。(笑)
瀬那 し、しまったぁ~!? ……まぁ、2回チャンスあるし、まずは<ミスティック>で……(ころりん)17。
月華 あと3で+2。
瀬那 ラストのLP、ここで使おう。この出目は勿体ない。
◆瀬那の<振り足し> (1U6[6]+17) → 1+17 → 18
瀬那 がーん!(笑) ……仕方ない、ここは諦めてサブでもう1回調査。
GM 今度はちゃんと<スカラー>でいこか。(笑)
瀬那 「む~? この感じの分布だっとこっちの方かな……?」とか、アタリをつけまして……(ころりん)うん、14で2成功!
GM 瀬那は、普通の竹林からちょっと離れた場所に一本だけすらりと高く伸びた、美しい青竹を発見する! ……これで10ポイント!
月華 これで回収できたから、次のラウンドには混ざってこれるね。
瀬那 でもエリア1へは<侵入移動>なのよねえ。
GM 瀬那ちゃん<イントルーダー>+2あるやん。
瀬那 えっ……。ほんとだー!? わたし<イントル>2D+2だー!?
一同 こらぁ!?(笑)
瀬那 あはは……じゃあ、次のRのメインで合流ですね。(笑)
GM うむ。では最後に他チームの方々。峰さんは襲われてるので収穫不能。Uをポイされてトータル9点。島治はA[1]とa[3]を獲得してトータル25。三吉はK[1]、f[1]、h[1]を獲得してトータル20ですね。
月華 うちらは、GとIをポイされて、EX[10]を獲得したからトータル+8。合計36点!
景文 このまま行けば勝てるけど……?
◆◆◆ Round5 ◆◆◆
GM さて、5Rめ。開始時に、瀬那ちゃんは近くで騒ぎが起こってるのを耳にします。
瀬那 むむ?
島治チーム(GM) 「な、なんだね君は!」「わあ、それとっちゃらめえ!」「えーんいたいよー!」
景文 だから最後の人……!(笑)
瀬那 「なんだか騒がしいような?」
GM どうやら島治さんチームも何者かに襲われているようだ。
亮子(GM) 「峰さんとこもまだ交戦中みたい! ……あの黒子、何人いるのよ!?」
瀬那 「一体何なのよ……もぅ……」
月華 「姉さん、敵の正体を探るのは目の前のを叩いてからにしよう」
亮子(GM) 「……そうね、みんなよろしく!」
GM ……なんかあれだね。亮子がただの賑やかしで、迷惑なNPCになっちゃってるから、次回までになにかしらサポート能力考えておくわ。(笑)
瀬那 サポート能力?
GM 共有リソースみたいな感じで、亮子のサポートをもらえる仕組み。
月華 なるほど。そうなるとちょっと上司っぽさも出るかな?
GM ま、とにかく今回はそういうの特にないから、みんなの力で何とかしてくれい!
■5Rめのイニシアチブ:黒子[19]→瀬那[9]→月華[8]→景文[8]
景文 「了解、やってみるさ……!」……と亮子に返事。
瀬那 『私もすぐに行くからね!』……と言いつつ、コストの支払いが結構辛いし、ファストは放棄してメインでエリア1に侵入移動。
月華 私も特になしー。
景文 僕は――
GM あ、景文君。これ初戦闘ターンだから、練習も兼ねて、今回はファストで【完全憑依】使わないことにしよう?(一同爆笑)
月華 どんなぶっちゃけかたですか。(笑)
GM しょうがないんだよ、【完全憑依】はホントに出目次第で何もできずに終わる可能性があるから……練習にならん!
◆【完全憑依】……一時的に戦闘能力を大幅増強する【憑依体】のスキル。1R中、命中・防御・ダメージがそれぞれ+10になるという超強力な効果で、まさしく切札と言える。ただし、相応のコストが必要で、使用回数の制限も厳しい(現時点の景文では1セッション中に1回しか使えない)ので、使いどころは難しい。
景文 了解です。……きっと亮子の使用許可が要るんですよ。(苦笑)
GM では、ファストないなら今回も攻撃だっ。……【解析】に成功したので、防御判定「成功」に達してれば竹とられんくなったよ! ……で、さっきは順番間違ってしまったのだが、先に【突風】使わないと速攻コストがかさんじゃう構成だったのよね。……ではまず、初お披露目の【突風】を景文に! 命中は……(ころころ)21の投射!
景文 回避は特に修正なし……(ころりん)14か……。
GM あと7で成功までもってけるけど、やってみる?
景文 これ以上竹とられたくない。振り足し!
◆景文の<振り足し> (1U6[6]+14) → 9[6,3]+14 → 23
GM ああん、目がいい……。
景文 影を操り、敵の動きを阻む……!
GM ぐすん。ダメージは4D+8で……(ころころ)クリティカルして32点。
月華 結構デカいね。
GM でもどうせ半減だからなぁ。……<出血>ダメージは(ころころ)8。こちらも半減で4点だ。
景文 13点抜けて、HP37に。
GM 成功してるので竹はとられない……続いてカタナで【速攻】。これまた景文君で、命中値は……(ころりん)ああん、微妙。20。
景文 【戦の記憶】を使用して……(ころりん)15。LPも使って……(ころころ)2点使って、25。こちらも成功!
GM フェイトずるぅい。……って、ここで竹の一つも捨てられないとLを捨てれない! ここは切札の【邪眼】1回目をきって、そっちの防御値を-10だ!
景文 むむっ……!
GM 処理の途中で使用したので、ラストのLPで振り足しをするのは認めましょう。
景文 ……【未来の思い出】を使用!
◆【未来の想い出】……ダイス目を[6]に変更する【フェイト】のスキル。
GM げ、ゲエエ!? つ、使えるでごわす……! ええと、途中で1出てるから、それを[6]に変えて、さらにクリティカルが発生……。現在1D+20……?
月華 【フェイト】強ーい!
瀬那 さすが【フェイト】!
GM すんすん。いちおー判定もしてみて。
景文 (ころころ)5で、合計25。成功してればなんとかなるだろう……ってことでここでとめ!
GM ほい。ダメージは……回って回って37点だけど、これも半減……。
景文 12点抜けて、残りHP25。
GM ……うむ、ではぬるぬるした動きで意表をついた攻撃をしてくる黒子だが、景文は天性のセンスでそれを読み切り、被害を最小限に抑える! なお、黒子に動揺した風は観られない。まるで無感情な感じである。
月華 いいぞいいぞー!
景文 致命傷だけは避けるように影の領域を調整。捌いた。
GM ……ってところで、そちらのばんだ!
瀬那 私! まずは【侵入移動】。〈イントル〉で……(ころりん)11。うん、無事に抜けれた! サブは……SP回復しておきたい人いる?
月華 景文のSPが厳しいかも。次全力で動けない。
景文 SPがかつかつです……!
瀬那 了解!……(ころころ)うん、18点回復!
景文 ありがとうございます!
GM じゃあ、次。景文。敵は回避型。つまり反応は低めで、近接攻撃にはやや弱いってことだな。さらに、解析成功してるから命中+1D!
景文 メイン。【オールマイティ】【アウターハウル】を使用! SP-9で残り21。命中は……(ころころ)24!
GM たかぁい。……(ころころ)14。ゲェェ、ぎりぎり中失敗……。
景文 影をまとった木刀を横薙ぎに切り払う!
◆景文の〈威力〉判定 (6U6[6]+9) → 2,5,11[6,5],3,4,10[6,4]+9 → 44
GM えええ。
月華 おつよい。
瀬那 つよーい!
GM 6D+9の出目じゃねえよ……っ! 所謂肉を切ったような手応えはない……が、何かを引き裂いた感覚は手に残っている――そんな感じだっ!
景文 そのまま【速攻】! 背から通して逆手打ち。
月華 待って景文! それやったらSPなくなるよ!
景文 まずい?
GM まずかないんだが、ぶっちゃけ【完全憑依】したターンにやった方がお得なのだ。
月華 それね。【完全憑依】の効果は両方に乗るのが強みだから。
景文 解った。今回は【応急処置】でSP回復します!……(ころころ)回って、15。全快!
瀬那 出目が主人公してる……。(笑)
GM ほんまやな。……じゃあラスト、月ちゃんだよ!
月華 はーい。神隠しは髪隠し……と髪に隠された武器を引き抜いて、と。
GM 洒落たことを言いよる!
月華 今回は異形っぽいので、ふわりといい香りのする桃剣を引き抜いて「私も負けてられないね!」と、【鬼神力】【アサシネート】を使って殴ります!……(ころころ)出目イマイチで、命中は25の近接。
瀬那 それが低いって……。(苦笑)
月華 そこが取り柄だからねー。
GM 防御判定は……15。えええ、またギリギリ中失敗。しょぼーん。
月華 じゃあダメージは……物理の32点+出血12!
GM いでででで、トータルすると景文と同じくらいやんかー!
月華 私はコスト軽めだから【速攻】するよ! さっきと同じ+武器効果で速攻コスト-5。命中は……(ころりん)28!
GM (ころころ)15と言って中失敗~。
月華 ダメージは25+16だよ!
瀬那 属性ダメージ出目が強い……!
GM 相変わらず当たってる感触はあまりないのだが、切りつける度に何か霊力? 存在感? みたいなものが薄れていっている感じがするぜ!
月華 「手応えは今一つ……でも、この邪気祓えば大人しくなるかな?」
景文 「ですかね……」
GM で、R終了。峰さんは襲われてるので回収不能。島治さんも回収不能。三吉は襲われなかったものの、回収なしで[20]のままです。
瀬那 襲われてないのは三吉さんだけ……?
月華 怪しい……?
◆◆◆ Round6 ◆◆◆
GM それがねー、このRのあたまにはエリア4の方で騒ぎが巻き起こるんですよ。
三吉チーム(GM) 「わっ、なんだなんだ!?」「やめろーっ! その竹はコーちゃんが頑張って刈った大事な……!」「わぁ~ん、もうだめだぁ~!」
景文 変な寸劇が混じったぞ?(笑)
月華 これで容疑者が消えてしまった。……一般企業が割り込む仕事じゃないんじゃないの? これ。
瀬那 正体も目的も意味不明だね……?
GM 一応、こいつらの目的に繋がるヒントは提示されてはいるんだが……正直、的中できたらエスパーやんけってゆー類いなので、とにかく黒子から竹を守り切ることに集中すればいいと思うよ。
一同 ふえ~い。
■6Rめのイニシアチブ:黒子[19]→月華[17]→景文[7]→瀬那[5]
GM うむ。ではファストフェイズ。
月華 ファストのフリーで【気魄】。SP回復ー。
瀬那 私は特になし。
景文 僕は――【完全憑依】を使用!
一同 きたきた!
GM 簡単に説明すると、命中と防御とダメージとダメージ軽減が全部+10!
景文 意識を集中、影をオーラのように全身に纏う――! 「――《緋は日に。月は憑きに。此処に己が影を鎖として牢の王国を築かん。我が名は矛盾の王》――!」
GM カッコイイ演出してきよった! ……しかしイニシアチブは上がらないから、こっちの番! まずは……(ころころ)げぇ、よりによってパワーアップ中の景文狙いかぁ。
月華 よしよし。
GM とりあえず【突風】で……!
◆黒子の〈異能制御〉 (3U6[6]+12) → 1,1,1+12 → 15
GM ……えええええ!?
月華 人災でファンブルなんて初めて見たかも。(笑)
GM ま、待つんだボーイ! こいつはボスだから一応LPを持ってる! 1振り足しで……3! ファンブル回避して18!
景文 では、【蘇る悪夢】を使用!
◆【蘇る悪夢】……[6]でないダイス目一つを[1]に変更する【欠落者】のスキル。要はファンブル誘発装置。まさに今が使い時!
GM ……うん、知ってた。今振った3が1になったので、やっぱりファンブルですぅ……。景文がファンブルしない限りは完全成功です……。
景文 ……(ころころ)うん、ファンブルしない。
GM ですよねぇええ!? くそー、最後の一撃は一回も攻撃受けてない瀬那ちゃんに! ……(ころころころ)こっちは回って回って37!
瀬那 びえええええ!? ……(ころころ)7。全然無理ぃ! せめてもの抵抗で、AP消費で+1Dして完全失敗→大失敗まで引き上げ……。
GM ではダメージ+2Dで……(ころころ)39点!
瀬那 ほっ。死ぬほどじゃあないわね。……でも【光の盾】で軽減。……(計算して)トータル18点抜け。+竹Jをロスト。
月華 どうせ1点竹だ。L5を守り切ったから私達の勝利は確定だい!
一同 いえーい!
GM とほほ……。あとはもう好きにしてくれい。
月華 そのつもりよ!
…… と、いうわけで。
月華 まずはメインで36+出血15点、【速攻】分は31+出血10点よ!
景文 全部乗せで……ダメージは58点!
GM ああん、【憑依】+【速攻】をするまでもなく一撃目で落ち!
瀬那 「……あら? これで終わりなの? え? 私、せっかく合流したのに殴られただけじゃない?」(笑)
景文 「いやいや、先輩の治療がなければ奴の攻撃を止めきれなかったよ」
GM ――景文の影が巨大化し、黒子を包みこみ、食らいつくす! その影が沈んでいくのとともに、黒子は霧散していくのでした――戦闘終了です!
一同 やったーっ!!
◆◆◆ Epilogue ◆◆◆
GM さて、黒子を倒した――そう思ったそのとき。
???(GM) 「痛たたた……」
GM どこからか、痛みを訴える声が聞こえてきます。
瀬那 「ん?」
GM その声に、景文は聞き覚えがありますね。
景文 「え。……どちら様でしたっけ」
???(GM) 「……おやおや、もう忘れたのかい? 僕だよ、僕。この神社の宮司」
一同 えーっ!?
景文 「……ちょっと、悪戯が過ぎるんじゃないですか?」
宮司(GM) 「いやはや、若者と思って侮っていたねえ。こんな手痛い反撃を受けるとは思わなかったよ」ハハハ、と屈託なく笑う宮司さん。
月華 あ、私めっちゃスルーして散らばった竹拾い集めてますんでー。
景文 「はぁ……」
宮司(GM) 「……ま、これも青竹まつりの一環でね」
景文 「……どういうことです?」
宮司(GM) 「……さっき言った通り、まつりってのは神事だからね。……形式てものが重要なんだよ」
瀬那 「形式っていうと?」
宮司(GM) 「まつりの由来は話したね。この祭りは、まつりを邪魔した鬼を行者が調伏して、青竹神輿を作らせた、という話」
月華 「それの再現してたってこと?」 拾った竹をどさどさまとめつつ。
宮司(GM) 「そういうことだね。邪魔をする小鬼……つまり、僕の出した式神を倒したり、逃げ延びたり……そういう経緯を経ることで、青竹まつりの儀式は完成するのさ」
月華 「……それ、最後はわざと負けるつもりだったってこと?」(ぷんすか)
宮司(GM) 「茶番というワケじゃないよ。僕の式神ではあるけど、操っているわけではなくて、昔から神社に伝わっている術を継承しているだけなんだ。……本気でやりあって、あの式神からちゃんと逃れるか、勝つかしてくれるところじゃないと仕事は任せられないんだよ」
景文 「社長と宮司さんは、これを毎年してた……と?」
宮司(GM) 「そういうことになるね。……今時こんな迷信を、と思うかもしれないけどね……長らく続けてきたことには霊的な意味があるものだからねえ。途切れさせるワケにもいかないんだよ」
瀬那 「迷信……。そう切り捨てられないものが実在していることを、私達は知ってますからねえ」
月華 この業界にいちゃーねえ。
亮平社長(GM) 「……まぁ、そーゆーわけでねえ」と、後ろから急に現れるおじーちゃん。
景文 「……大先生?」
亮平社長(GM) 「何せ儀式だから、お互い本気で鬼ごっこしなきゃならんのでねえ。さすがに歳でやっとれんかったのよ」
瀬那 「こんなハードなら……腰痛めてしまったら厳しいですね」
亮平社長(GM) 「まぁ、来年からはお前たちが代わってくれるなら、一安心だな! はっはっは!」
月華 「……だそうで。亮子姉さん、全部聞いた感想は?」
亮子(GM) 「……そんな大事な話なら、コンペの前にしなさいよっ! 他の会社の人達もひどいめにあってんのよっ!」
亮平社長(GM) 「いや、不測の事態にも対応できるところじゃないとならんし、それを見極めるためにはだな……?」
亮子(GM) 「だまんなさい! くどくどくどくど……!!!!」
月華 「少なくとも一般企業に依頼するもんじゃないのは確かだね」
瀬那 「ほんとに。普通の方々を巻き込むのは……」
GM いちおー、竹刈りって言っても色々妙なことが起こるからって話は任務依頼書でも書いてあってね……? それを承知で名乗りをあげた会社ばかりではあるんだよね……?
一同 はいはい。
亮子(GM) 「……はぁー。とにかく、今回の報酬は無事に確保したし、みんなで山分けしましょっ! おじーちゃんのことはたっぷり絞っておくから、今日はパーっと初仕事のお祝い! おじーちゃんのおごりでね!」
景文 「確かに、このチームで初めての任務達成なんだね。……なら、お祝いも悪くはないね」
月華 「面白いものも見れたし」ちらっと景文の方見て。「久し振りに楽しかったわ」んーって伸びする。
瀬那 「みんなお疲れ様! それに……ふふふ、この報酬で欲しかったアレとかアレが買えるわぁ」
GM ……とまあ、そんな感じで。NGSことナカバ・ゼネラル・サービスの若手チームによる初仕事は無事に達成することができたのでした。君達の生活は、これからますます不思議だったり無茶だったりする仕事が舞い込んでくることになりそうですが……まずは、ここで一区切りとしましょう!――みなさん、お疲れ様でした!
一同 お疲れーっ!!
Go to next mission!!
◆◆◆エネミーデータ◆◆◆
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