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■サモゆう!! 巻頭リプレイ-4(完結)


■ Lv5 最後の階層 ■

GM ……君たちはついに次元門を抜け、最後の階層へと到着する。

クララ どういう場所でしょう?

GM そこは、体感としてはさほど大きくもない島で、中央に一本の太い木が立っている――そんな感じの世界だ。

ユディ 「あれが《世界樹》……」

GM 島の周囲は清らかな水が湛えられている……のだろう、本来であれば。

あかつき じゃあ、今は?

GM ……島の周辺のごく狭い範囲をのぞき、水はすべてどす黒く染まっている。それらは意志を持っているかのように世界樹へと押し寄せている。結界によって阻まれ、島の中までは侵入できていないようだが、時間の問題のように思われる。

クララ  「ひどい……海があんなに魔の者に汚染されて……」

アルケイオス 「あまり猶予はなさそうだな」

女神(GM) 「……分身体の私がご案内できるのはここまでです。私は本体のもとへと帰ります」

クララ 「女神様?」

ユディ 「本体って言うと……」

女神(GM) 「……さあ、樹のもとへ進んでください。後のことは私本体の口からご説明しますわ」

あかつき 「どういうことなのじゃ……?」

アルケオス 「……………」 無言のまま、世界樹へ向かって歩き出そう。

GM しばらく歩いて世界樹に触れられるほどまで近づくと、君たちの耳に再び声が聞こえてくる。――それは冒頭、夢の中で聞いた声と同じだ。

世界樹(GM) 「やっと、来てくれましたね、異世界の英雄のみなさん……」

あかつき 「にゃ? 女神様なのじゃ?」

世界樹(GM) 「ええ。私の分身体がお世話になりました。私が女神の本体――そして《世界樹》そのものです」

ユディ 「女神――いや、《世界樹》自身が助けを求めていたんだね」

世界樹(GM) 「その通りです」

アルケイオス 「……《魔神》は、どこだ?」

あかつき 「あの気味悪い黒い水かの?」

世界樹(GM) 「《魔神》は……私自身です

一同 「は?」

世界樹(GM) 「正確に言えば、《魔神》とは、私自身の自壊作用なのです……」

クララ アポトーシス、というやつですか?

世界樹(GM) 「私は長く生き過ぎました――世代を交代する時期が来ているのです。その運命が具現化したのが《魔神》です」

アルケイオス 「そういうことか」

世界樹(GM) 「みなさん、《魔神》が――いえ私が完全に自壊する前に、私から核を取り出し、植え替えてほしいのです」

あかつき 「じゃあ、女神を救うためじゃなく、女神を……《世界樹》を倒すために、わらわたちは喚ばれたのか……?」

世界樹(GM) 「私の自壊作用が、世界を滅ぼす《魔神》であることに違いはありません。それは刻一刻と私を蝕んでいます。完全に《魔神》に侵食されたとき、すべては無に帰します」

あかつき 「にゃ~……」

世界樹(GM) 「ですが、私の中にある《核》を取り出し、それを苗として新たな地に植えていただければ――時間はかかるでしょうが世界を維持できるのです」

クララ 「それが、世界樹が永遠に存在する理由だったのですね」

ユディ 「なるほどね……」

世界樹(GM) 「ああっ、私が私でなくなっていきます……! どうか、どうか早く……!」

クララ 「女神様っ!?」

GM と、そこで《世界樹》の声は途切れ、君たちには《魔神》と化した《世界樹》の枝葉が触手として襲い掛かってくるのだっ!

クララ 「きゃあっ!!!?」

ユディ 「行こう! 女神様の意志を、未来に繋げなきゃ!」

あかつき 「やるしかないのじゃ!」

アルケイオス 「……ああ」 決意を込めて、剣を構える。

GM では、最後のクエストだ!

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GM ってわけで、このクエストは、全員で合計220を出すっていうシンプルなやつだよ!

あかつき 220!

クララ 220÷4で……一人55ずつ必要ですわね。

ユディ が、がんばらねば!

GM 最後のクエストだから、リソースは全部使いきっていいぜ。 ……ってことで、誰からいく?

クララ 良かったら一番手、行きましょうか!

アルケイオス 頼む。

ユディ よろしく!


クララ リソースを確認しつつ……よし、まずは〈魔〉で判定!

■クララの〈魔〉判定(6D6)
:[2,1,4,3,3,4]=17
:[3]+17=20

GM 2ダメージで残り200。

クララ 〈運〉を全部使います!

■クララの振り足し(6D6)
:[2,1,5,1,3,1]+20=33
:[6,3,1]+33=43
:[1]+43=44

GM 続くなぁ!

アルケイオス やる!

■クララの振り足し(1D6)
:[4]+44=48

クララ ああ、最後で!(笑)

GM 3ダメージで死亡だね。

クララ 《切札》を使います! ……でも開示はしないで〈命〉2に変換。

GM うむ、それで生き残りだ。

クララ ……実は♠9で、ユディさんと同じだったんですよね。

ユディ そうだったのか! なんか察してるなって思ってたんだけど。(笑)

クララ 結局こう使わないと生き残れませんでしたから、問題なしですわ。(笑)

GM さて、最後のクララの演出。《魔神》と化した世界樹の枝にどう対処するか、って感じか。

クララ 「……今、わかりました。私がここへと呼ばれて来た意味が。xxxxx神よ、私に力をお貸しください!」 神の信徒は朗々と祈りの言葉を自らの神に捧げる。すると、黒い海のさらに向こうからxxxxx神が姿を現し、世界樹の枝を受け止め、引きちぎる!

GM 黒いのと黒いのが大決戦!

クララ 「世界樹を抑えるのは私とxxxxx様にお任せ下さい!みなさんは核を!」

GM 邪神の触手は世界樹の根とがっぷり組み抑えつつ、うちの一本がクララたちに向かってサムズアップをするぜ。

xxxxx(GM) (ここは我に任せて先に行くがよいよいよい……)

クララ きゃー!邪神様ー!

あかつき お茶目な邪神さま!

アルケイオス 「……そうさせてもらおう」

クララ でも、ノルマにはちょっと届きませんでした。ごめんなさい、後のことは頼みます……!


ユディ 次は僕が行こう。とりあえず判定!

■ユディの〈知〉判定(5D6)
:[1,1,2,2,4]=10
:[1,4]+10=15
:[3]+15=18

ユディ で、切り札の残り1回を使って、[2]を一つ[5]に!

GM 現状21と1ダメージ!

クララ いい感じですわ!

ユディ まだまだ! 〈運〉を使っていくよ!

■ユディの振り足し(2D6)
: [3,4]+21=28
■ユディの振り足し(2D6)
:[5,6] +28=39

GM 高めによれた!

ユディ もいっちょ!

■ユディの振り足し(2D6)
:[4,4]+39=47

ユディ うわー!(笑)

GM 47で5ダメージ!

あかつき 最後の【機転】じゃ!

ユディ あかつきちゃん……天使……っ!

GM ならば、48で4ダメージ!

ユディ 自分の運を2つ使って[4][4]を[5][5]にして50。……まだ足りてない。(苦笑)

あかつき では〈運〉も1点投げるのじゃ!

ユディ すまない……っ! でもこれで生き延びたっ!

GM これで51。クララのとあわせて99!

ユディ これでもノルマ(55)には届かないか……!

アルケイオス だが、充分だ。

GM じゃ、ユディの活躍を語ってくれ!

ユディ そうだな……魔法の絨毯も使ったし、アイテム使いつつ高速で突っ切る、チェイスシーンて感じいこう!

魔法の絨毯(GM) (旦那……オイラの出番だろ? 乗りなよ!)

GM と、絨毯がジェスチャーしてるぞ!

ユディ 絨毯かわいいな!(笑)

クララ ディ●ニーっぽい。(笑)

ユディ 「よおし、みんな乗って! 最高速度で突っ切るよ!」 と、超スピードで世界樹の攻撃を振り切って飛んでいきます!

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GM 襲いくる触手の中をサーフィンのパイプラインのごとく突っ切っていく絨毯!

ユディ 距離を稼いだところでアルケイオスとあかつきにパス!


あかつき ふむ、どっちが先にいくかの?

GM 〈運〉に余裕があるあかつきが後の方が安全ではあるね。

あかつき あかつきが〆でいいのかのう?

クララ 巨大な敵をアルケイオスさんが抑えて、その隙にあかつきちゃんが苗をゲットするというのはどうでしょう?

あかつき にゃ、にゃるほどー!

ユディ キャラにも合ってる!

アルケイオス よし、ならば俺が先に行こう。

GM ……《世界樹》の内部へと突入した君たちの前に、巨大なヤドリギの瘤のような禍々しい物が立ち塞がる!

クララ 「きゃあ!?」

あかつき 「邪魔なのじゃ~!」

ユディ 「わー! 絨毯! ストップストップ!」

GM ……それは、《魔神》と呼ばれた自壊作用の本体、《世界樹》を蝕む害毒そのものだ!

アルケイオス 構えていた盾を捨て。腰にさげた剣を抜き放つ。

GM 道を塞ぐように根を張り巡らし、触れたところから世界樹を腐らせていくっ!

アルケイオス 〈勇〉で判定。合わせて《切札》も公開だ。

あかつき おおっ!

ユディ いよいよ!

アルケイオス ♣のJ!――【秘密兵器】だ!

■アルケイオスの切札
[♣J/秘密兵器]:Lv5の挑戦時、判定+4D(ゲーム中1回まで)。

アルケイオス 「――聖痕は此処に。蒼天の彼方へ至る銀星の輝きを以て己が誓いを此処に示さん。此れは誰かの願いを背負い叶える標。《銀星》――抜剣」

クララ 聖剣!!

ユディ 「これが、聖剣の真の姿なのか……っ!」

アルケイオス 銀光が掲げた剣の刃に宿り煌めく! 12Dで判定!

■アルケイオスの〈勇〉判定(12D)
:[5,1,4,1,5,3,1,5,5,2,3,3]=38
:[1,1,4]+38=44
:[5,1]+44=50
:[2]+50=52

GM これだけ振って2ダメージだと!?

アルケイオス 〈運〉で[4]を一つ[5]に変換、1ダメージ。……生き残ってしまったか。

クララ さすが英雄!

あかつき 英雄かっこいい…!

アルケイオス 「此れは。女神の、世界の願いである」

GM 聖剣が閃き、ヤドリギが一刀の元に切り裂かれる! ……だが、そう思ったのも束の間!

ユディ 「な、なに!?」

GM ヤドリギはすごい勢いで再生していく!

クララ 「っ!!そんな、再生するなんて!」

GM 再び道が塞がれる――その刹那、絨毯から何かが飛び出していった!

アルケイオス 「あかつき!」

あかつき 「わかっておるのじゃ!」 隙間を縫って核に飛びつくのじゃ!


GM ……では最後の判定だ。ただいま合計152、残り68だな。
あかつき まずは〈勇〉で判定!

■あかつきの〈勇〉判定(4D)
: [2,3,3,4]=12

GM 1ダメージで残り56!

あかつき よーし、この時のためにとっておいた〈運〉、がんがん使っていくのじゃ!

■あかつきの振り足し(2D)
: [6,3]+12=21
■あかつきの振り足し(2D)
: [1,6]+21=28
: [2]+28=30

GM 現在182、残り38!

あかつき 2点使って+4D! これで〈運〉は残り1点!

■あかつきの振り足し(4D)
:[6,4,3,2]+30=45

GM あと23で2ダメージ!

あかつき 〈命〉を6使うのじゃ! 残り4!

ユディ 凄い溜まってる。(笑)

GM 一応超えるまで振ってね!

あかつき 突然諦めたりしないのじゃ!

GM 急ぐあかつきの視界の端に突然ビーフジャーキーが!

あかつき ジャーキー!? 食べずにはいられない!

ユディ ちょっ!?(笑)

クララ 何故こんなとこにジャーキーが!?

GM ふふふ、それが《魔神》の罠なのだよ!

あかつき 世界の存亡とジャーキーを天秤にかけて悩むが、世界を優先するのじゃ!(笑)

ユディ えらい!

あかつき 英雄じゃから!

アルケイオス ああ、英雄だからな!

GM 《魔神》の罠などものともせず、あかつきはまっすぐに核のもとに向かう!

■あかつきの振り足し(6D)
:[6,2,6,1,5,3]+45=68

ユディ (計算中)これは……ぴったり超えた!?

あかつき 〈チャンス〉するまでもないのじゃ!

クララ 合計ダメージも2ですから、無事生還ですわね!

GM うむ……合計220、必要達成値クリアだ!

一同 よっしゃーっ!

GM 《魔神》に侵食されかけた核を、ぎりぎりあかつきがゲット!

あかつき 「やったのじゃ~!」

GM 再度のアルケイオスの剣が切り裂いた道を通って脱出!

アルケイオス 「こっちだ!」

GM ユディの操る魔法の絨毯が猛スピードで来た道を戻り!

ユディ 「急いで、脱出するよ!」

GM 崩壊する《世界樹》からギリギリのところで君たちは飛び出すことができた!

ユディ 「あかつきすごい! えらい!」ねこ胴上げだ!

クララ 「さすがです、あかつきさん!」わっしょいわっしょい!

アルケイオス 「よくやったぞ、あかつき」

あかつき 「みんなのおかげなのじゃ~!」 わちゃわちゃ!

GM あかつきに抱かれた《世界樹》の核が、ほんのりと温かくなる。まるで、君たちにお礼を言っているかのように――。


■ エピローグ ■

GM ……と、いうわけでエピローグ。君たちは、第3の階層へと戻ってきていた。妖精王の守る森のエリアだね。

クララ 「ここなら世界樹の核も立派に育ってくれそうですね」

ユディ 「うん、良い環境だ」

あかつき 「日当たりの良いところはあるかのう?」

ユディ 「確か肥料も仕入れてあったはず……」がさごそ。

GM ま、妖精王の案内で、良き場所を指示してもらった、ってことで。

あかつき よーせーおーおすすめなら心配ないのじゃ!

妖精王(GM) 「……なるほど、そういうことでしたか。1000年以上を生きてきた私ですが、それよりもはるか昔から、《世界樹》はこの宇宙に存在しました」

アルケイオス 「そうか」

妖精王(GM) 「その代替わりがこのような形で行われ――それをこの目で確かめることになるとは思っていませんでした。女神様……いえ、《世界樹》……いいえ、この宇宙に生けるすべてのものに代わり、みなさんにお礼申し上げます。みなさんのお陰で、宇宙は崩壊を免れました」

クララ 「お礼なんて不要ですわ! 私たちは英雄として、当然のことをしたまでです!」

あかつき 「なのじゃ!」

妖精王(GM) 「……ですが、世界樹が元通り宇宙のすみずみまで根を行き渡らせるにはまだ時間がかかります」

アルケイオス 「そうだな」

クララ 「確かに、元の大きさになるまではどのくらいかかるかわかりませんね」

あかつき 「気長に待つしかないのじゃ~」

妖精王(GM) 「或いは、みなさんのいた世界でも、《世界樹》の自壊作用――《魔神》の欠片が残り、混乱をきたしているかもしれません」

クララ 「まぁ、それは困りましたわね……」

ユディ 「うーん、完全に元通りってわけにはいかないね」

あかつき 「心配はいらぬ。わらわの世界は《魔神》がきても、あっという間に倒されるじゃろうよ。英雄には事欠かぬゆえ」

GM そんな世界なんだ。(笑)

あかつき そうなのじゃ!

クララ 自分の手をじっと見る。この手が届く範囲だけでも、人々を救わなければ……!

妖精王(GM) 「なるべく早く、混乱が収まるよう、私はここで世界樹の生育を見届けます。みなさんはこれから如何しますか?」

GM ……とまあ、そんなこんなで新たな戦いの予感をおぼえつつ、君たちが望むなら元の世界に帰ることができる。

クララ お別れは寂しいけれど、自分の世界も救わなくちゃ!

GM 或いは、もう少しこの世界で世界樹の成長を見守ることにしてもいいだろう。或いはそれ以外の道も――と、いうわけで、最後に君たちそれぞれのこれからについて語っていただき、エンディングとしましょう。

一同 はーい!


■ アルケイオスの道 ■


アルケイオス では、俺からで。顛末を一通り見届けたところで、俺の体は光に包まれる。

ユディ 「な、なんだ!?」

あかつき 「まぶしいのじゃ~!?」

アルケイオス 「ここでの戦いは終わったが――まだ、俺の戦いは終わっていない……」

クララ 「アルケイオスさん……」

アルケイオス 「聖剣の導きにより、俺は《魔》と戦い続ける宿命なのだ」

GM ……その聖剣、半分呪いみたいなものだな。

アルケイオス 実は途中で語った師匠も《魔》に落ちていまして。

一同 な、なんだってー!?

アルケイオス 彼を探して止めることも、目的の一つなのです。

ユディ シリアス設定がポロポロ飛び出てくる。(笑)

クララ 話が続いちゃう。(笑)

GM さすがにそれは別セッションで語られるといいねって感じかな。(笑)

アルケイオス と、そこでアルケイオスはふと思い出して兜を脱ぎます。

ユディ 脱いだーっ!?

アルケイオス 兜を脱ぐ――それはつまり、ここでの戦いが完全に終わったということ。

クララ 「アルケイオスさん、そんなお顔でしたのね!」

アルケイオス 「……素顔を見せる、約束だったからな」

あかつき 「ありがとうなのじゃ!」

アルケイオス そして、にこりと笑ってアルケイオスは光とともに消えていきます。「じゃあ、な……!」

クララ 「さようなら!」

ユディ 「またいつか!!」

GM ……アルケイオスの素顔については、読者のご想像にお任せするとしましょうかね。(笑)


■ クララの決意 ■

クララ ……では、私も名残惜しいですがみんなに別れを告げ、自分の世界に帰ります! 「みなさんとの冒険、とても楽しかったです」

あかつき 「クララも帰っちゃうのじゃ?」

クララ 「この旅で様々な事を学びました。アルケイオスさんからは勇猛さを、ユディさんからは異界の知恵を、あかつきさんからはどんな時も諦めずに運命を手繰り寄せる意志の強さを。
 お別れするのはとても寂しいですが……私にはやらなくてはいけないことがあります。今度こそ、私の世界で迷える人々を導き、神の信徒を増やしてみせます!」溢れ出るやる気、ズズズ……と影から溢れ出す触手。

ユディ 「出てる出てる、邪神様が漏れてる」

クララ 「あらいけない。ふふふ」触手をしまいしまい。(笑) 「みなさん、お達者で。またどこかでお会いできたらいいですね」……という感じで、クララは自身の世界に帰っていきます。

アルケイオス 処刑寸前だったのに……元の世界に帰るんだな。

GM 元の世界に帰ったら「やーい邪神邪神!」て排斥されるのにね。

クララ いつかわかってくださいます!!!

ユディ 焼かれずに頑張って生きて欲しいね。(笑)

GM 「お前の神様邪~神!」

クララ コラーッっておばあちゃんに引きずられていく坊主の男の子が見えた気がしました。(笑)


■ ユディとあかつきの選択 ■


ユディ 僕はもともと根なし草だし、もう少しここに残ろうかな。

GM お、ユディは居残り組か。

ユディ 「せっかくのご縁だから、この世界でもうちょっと商売を続けるのもいいかなってね」

クララ 《魔神》の影響でいろいろ物入りでしょうし、商人は喜ばれそうですね。

ユディ 「お別れは寂しいけど、僕は次元商人。みんなとはまたどこかの世界で会うこともあるさ」

GM この世界では品出しするばかりで仕入れしてないね。

アルケイオス せっかくの知らない世界だ、特産品を仕入れなければな。

ユディ そうそう、色々とレアアイテムありそう!

GM 使った分は仕入れないと!

あかつき 「じゃあ、わらわももう少し残るのじゃ!」

ユディ 居残り仲間だ!

あかつき 「帰ってもまた気楽じゃがちょっと退屈な日々に戻るだけじゃし、人が生まれて老いて死ぬのを見続けて、さすがに気が滅入ってきた頃じゃ。せっかくだし息抜きも兼ねて外の世界を楽しまんとな!」

ユディ そういえば実は一番年上だったね。

クララ ついつい幼女扱いしちゃう。(笑)

あかつき 「いずれはきちんと帰るぞ。こう見えても神社に祀られて愛でられている、えら~い猫又妖怪じゃからな!」

妖精(GM) 「よーし、勇者様を案内するぞー」「こっちこっちー」「違うよこっちだよー」「ずるいぞこっちにきてもらうんだぞー」

ユディ 人気者!

あかつき 「これこれ、時間はたっぷりあるんじゃ。順番に行くぞ! ……さあ、ユディもついてくるのじゃ!」 妖精さんとわちゃわちゃ!

ユディ 「あかつきが一緒ならしばらくは退屈しないで済みそうだよ」


 ――かくして、世界樹を巡る一つの戦いが終わった。
 英雄たちの人生はまだまだ続く。新たな戦いに挑むもの、自らの使命を全うするもの、しばしの平和を満喫するもの。
 だが、それらを語るのは、また別の機会としよう――。

サモゆう!! リプレイ
「希望の光は異界に輝く!!」
END



 世界樹を巡るアルケイオスたちの冒険、如何でしたか?
 「サモゆう!!」を手に入れれば、誰でもこんな風に手軽に世界を救う物語を楽しむことができるのです!
 さあ、ページをめくり、みなさんも異世界の冒険に足を踏み出してみてくださいね!!


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