ブックサンタ2023に参加してきたよ
子どもたちへクリスマスプレゼントとして本を贈るプロジェクト、ブックサンタ。9月の募集開始直後に参加してきたのですが、選んだ本や参加について考えたことを改めて、noteにまとめてみることにしました。
今年は対象店舗がかなり拡大したようで、馴染みの書店で贈る本を選べるようになったのが嬉しい。せっかくなら売り上げにも貢献したいもんね。
昨年の反省
ちなみに、昨年参加した際に選んだのはこの3冊。
どうにかミステリを布教したいという下心が透けて見えるラインナップですね〜!
出かけた先で偶然対象店舗を見かけて慌てて参加したのであまり吟味できず、文庫本ばかりになってしまったのと、中高生向けに偏ってしまったのが反省点でした。
今年のチョイス
なので今年は反省を活かして「(作りが立派だったりきれいだったり、繰り返し読んでも楽しめたり、)プレゼントとしてもらって嬉しい本を選ぶ」、「幅広い年齢層を対象にする」ことを心がけて、4冊チョイスしてみました。
ネットで調べて候補に挙げていた本がほとんど店頭になくて焦ったけど、普段は児童書棚をじっくり見ることってあまりないから、新鮮で楽しかった。
ぼくはめいたんてい(1) きえた犬のえ
子供向けの推理絵本って何かないかなとググったら真っ先に出てきたのが「ぼくはめいたんてい」シリーズでした。
読んだことはないけれど、ブックサンタの推薦図書にも入っているし、絵本ナビでも評価高いし、これなら安心だろうと選択。
コナン・ドイルショートセレクション 踊る人形
児童書棚で見かけて、「えっ! ヨシタケシンスケさん表紙のホームズなんてあるんだ!?」と嬉しくなって即決してしまった一冊。「まだらの紐」「踊る人形」「黄色い顔」の他、「ワトソンの推理修行」って小咄的なパスティーシュが入ってるのが面白いですね。
シリーズについてちょっと調べてみたら、ポアロ、ルパン、ブラウン神父が揃い踏みだし、ミステリ以外もチェーホフやらゲーテやらディケンズやら錚々たるラインナップで驚き。子どもの頃に出会いたかったなあ!
今からでも図書館で探して読んでみような。
世界 魔法道具の大図鑑
こちらも、児童書の棚で見かけて一目惚れした一冊。巨大な博物館を巡る構成が面白いし、様々な神話・伝承に登場する魅力的なアイテムが、美麗なイラストと丁寧な文章で一つ一つ解説されていて、読んでいて飽きなそう。
子供のころ、「魔女図鑑」や、プレイしてないゲームの攻略本を読むのが大好きだったので、きっと同じ趣味の子もいるはず……! と思って選びました。
ただ、買ってから「解説文にルビがない」ってレビューを見て、やっちまったなあと……児童書コーナーにあっても児童書とは限らないのですね。
理想の色に巡り会える 青の図鑑
こちらは、美術書のコーナーで見つけた一冊。
青系統と色の名前や、青が印象的な絵画・植物・鉱物など、「青」に関するあれこれを、A6サイズのハードカバーにギュッと詰め込んでいて、モノとして美しいし、ページをパラパラめくるだけで楽しい本。
対象年齢は高いかもしれないけれど、これプレゼントでもらったら宝物になっちゃうな~と思って選びました。
面陳だったし、買ったあと即再入荷してたから書店としてもイチオシの本なのかも。
誰かのために本を選ぶのは、楽しい
家族以外の交友関係が激狭なので、他人にプレゼントを贈る機会ってあんまりないのですが、「この本、ぜひ読んでもらいたい~!」と「年に一度のクリスマスプレゼントにもらって嬉しい本ってなんだろう?」のせめぎあいの中から「これだ!」って本を選ぶの、めっちゃくちゃ楽しいんですね。
ミステリ好きが「ミステリ初心者におすすめするなら何選ぶ?」って考えるのが楽しいのとだいたい同じ感覚。わかるでしょうか。
普段見ない書棚を真剣に見ると、「こんな本出てるんだ! 面白そう、子どもの頃に出会いたかった!」「今の子ってこういう本読んでるんだ……」と今の読書事情について伺い知れるのも楽しい。
ブックサンタは苦境にある子どもたちと、その保護者のためのチャリティイベントではあるけれど、自分はあくまで自分が楽しいから参加するってスタンスでいたいと思っています。
自分が楽しくてやったことが誰かの助けになるって最高だと思うので……受け取った子が「やった!」と思ってくれたら、そしてその本を楽しんでくれたらいいなあ。
まだまだ本は足りていないようだし、今回選んだ本も「読んでもらいたい」に寄ってしまったかなという反省もあるので、もう一回くらい参加しようかな……。