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『漁港口の映画館 シネマポスト』が開館しました。
山口県で常設の単館系映画館は萩ツインシネマさんに次いで2館目になります。
山口市の山口情報芸術センターことワイカムさんは行政による公的複合施設の立ち位置から趣きがやや異なります。

この日、tysテレビ山口さんの取材も入りまして、番組情報の一部特集コーナーで計3日間に及ぶドキュメント、私についてのレポートが10月13日のテレビ山口、情報番組『mix』にて16時50分から放送予定となります。
オンエアーチェックできる方はどうぞご覧ください。お恥ずかしい限りです。

取りも直さず、緊張感とふわっとした感覚に終始、落ち着く暇もなく開館初日が過ぎていったように感じます。
こうしてふと思うのは、若い力が育っている実感、そこに私はある種の感動を覚えるのです。
一日が終わり家路に向う前の晩飯に、地方で遅くに営業している店はファミレスしかありません。
副支配人に任命した24歳のスタッフから今日の気づきは何かと訊ねたところ、

「一歩を踏み出したことです」

とかく目先の動員や数字に捉われやすいのがいわゆる仕事を単なる営業係数でしか測れないとされる私のような壮年期入口人間の口上でしょう。
しかし、彼の言葉に何のためにこの映画館事業を始めたのか根本を見つめる瞬間があったのです。
その一歩を踏み出すまでに様々な決断を経てトライアンドエラーを繰り返し、今日に至ったのは、そのためではなかったのかと、この数ヶ月の多忙からやや過労気味の精神にふたたび軸が入ってきたような克己心を取り戻しました。
副支配人の言葉に感謝をすると共に、これから始まる景色がどのようなものなのか、焦らずに探究していこうと思いました。

口々に旧知の顔馴染みの方からは「待ってました」のお言葉をいただきました。
大変ありがたいことです。
自分の務めはそうした思いに応えていくために自信をもって私自身が奨められる映画を提供し続ける楽しさ、生き甲斐へのリスペクトを忘れないことだと感じています。

ホームページの挨拶文にも綴ったご来館いただいた皆さまと共に歩めるミニシアターでありたいと、まさに願っています。

ホームページ内にギャラリーページを追加しました。
そして今週末、当館こけら落とし作品にして上映中作品『遠いところ』監督の工藤将亮さんがシネマポストに登場します。限られた時間ではございますが、直接工藤監督から作品について伺える機会となります。
スケジュールをどうぞご確認いただけたらと思います。

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