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論文を書くときのWordとLaTeXの使い分けについてのメモ

前提

共同執筆者の中にLaTeXを使えない人/使いたくない人がいる。

Grammarlyを用いて文法ミスを修正したい。

投稿予定の論文誌にLaTeXのスタイルファイルが提供されているのでフォーマットはそれでやったほうがいい。

画像をwordに貼り付けると解像度などが低くなってしまいぼやけた感じになるので、LaTeXを使って鮮明な画像を入れたい。

複雑な表を作りたいのでLaTeXを使いたい。

LaTeXはOverleafで編集する。


Wordでの作業内容

原稿を作るときはwordあるいはGoogle Docを使用する。両方ともGrammarlyが利用可能なので、ある程度の文法的なミスは書いた後でほぼほぼ直せる。書き終わったらコメント機能を使って原稿を完成させる。

図表などはwordに挿入するとがたがたになるので、別ファイルとして一つのフォルダに格納しておく

数式は手書きでいい。その後の扱いは図表と同じ。写真とって画像化してやはりフォルダ内に格納しておく。

数式・図・表のキャプションは別のワードファイルに入れておく。数式・図・表を文中で引用する場合はキーワードを用いて引用する (ex. Figure-study-area)。これによって図表の順番を入れ替えたり削除したりしても混乱が生じない。もし共同執筆者からの要求があった場合には図表をタイトル込みで貼り付けたワードファイルを作ってもいい。

引用についてはZoteroのアドインを用いて作っていく。

図表をどこに入れるかはLaTeXでフォーマットを整えるまでは考えなくていい。

LaTeXでの作業内容

ポイントはLaTeX上では原稿の内容をいじらないこと。とにかくテキストと図表を流し込んでフォーマットするのみ。

まずはテキストを流し込んでいく。

次に数式を書き込んでいく。

そして図表を流し込む。

最後に引用文献をbiblatexキーワードを使って埋め込む。


利点と欠点

ポイントは内容の修正を必ずWordで行なうこと。最新の内容は必ずWordに存在することになる。

このワークフローのダウンサイドは、修正はwordで行うので、内容の修正を行うたびにLaTeXにwordの内容を流し込まなければいけないこと。そのたびに「LaTeXでの作業内容」に書いた内容を繰り返さなければいけないということ。細かい話だが%は\%と書かなければいけないから、そういったこまごまとした変更にはいちいち時間がかかる。査読のためにpdfを作って送り、それについてpdf上にコメントをもらった場合、コメントに基づいてwordを修正し、修正後のwordをLaTeXに流し込まなければいけない。

Overleafで全ての作業を行えるか?

結論から言うとWordを使わずともOverleafで作業を完結させることは可能である。これについては後日改めてメモを残そうと思う。

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