記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

【ラストマイル】映画のネタバレあらすじ:ラスト・結末の解説あり

映画「ラストマイル」は、ラストマイル・アンナチュラル・MIU404が1つに繋がる世界線が最高すぎる作品です。

現代社会が抱える労働問題へのメッセージが強く反映された物語となり、後半はバンバン伏線回収する爽快さがありました。

起承転結にわけて「ラストマイル」のあらすじをわかりやすく紹介していきます。

【ラストマイル】映画のネタバレあらすじ(ラスト・結末まで)

世界規模のショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発

世界規模の大手ショッピングサイト「DAILY FAST(デイリー・ファスト)」関東センターのチームマネージャー・梨本孔(なしもとこう)は、九州センターから異動してくる新センター長・舟渡エレナ(ふなどえれな)を迎え入れます。

就任後すぐ流通業界最大のイベント“ブラックフライデー”の前夜に関東センターから出荷された荷物が爆発する事件が発生!
爆発事件は次々と発生しその荷物の全てが関東センターから出荷されていることがわかります。

警察は関東センターの何者かの仕業と考え捜査に踏み込みます。
舟渡エレナは自社のせいではなく、配送最中にすり替えられた可能性を伝えますが警察からは出荷を止めるよう言われてしまいます。

犯人探しに難航する中、SNSにブラックフライデーの予告として殺害予告動画が上がっていたことがわかり、全ての爆弾は1ダース(計12個)用意されていたことが分かりました。

捜査線上に犯人として名前が上がったのは、元関東センターで働いていた社員・山崎佑(やまさきたすく)です。
警察は舟渡エレナに山崎佑の情報を開示するよう求めますが、既に削除しておりそんな人は働いていないと言い切ります。

九死に一生!舟渡エレナの正体は…

これまで5つの爆弾が爆発し死者も出る中、関東センター、運送会社「羊急便」、委託ドライバーには緊張が走ります。

犯人は山崎佑に絞られ警察は後を追いますが、なんと山崎佑は5年前から昏睡状態で入院をしていたのです。
5年前、山崎佑は自身のロッカーに2.7m/s→70kg→0と書き、3階から荷物の流れるベルトコンベアーの上に飛び降りました。

そして梨本孔は舟渡エレナが山崎佑の情報を消したこと、九州センターに舟渡エレナがいた経歴がなかったことに気づき真意を問いつめます。
うまく話を濁していた舟渡エレナでしたが、なんと自分が開けようとしている商品が爆弾だと気付きます。

これで死んで疑われるのは嫌だと、舟渡エレナは自身の本当の正体を明かします。実は舟渡エレナはアメリカ本社から派遣されてきたのでした。

そしてアメリカにいるときに一人の女性が尋ねてきたことを話し始めます。なんと尋ねてきたのは山崎佑の婚約者・筧まりかでした。
山崎佑が自殺を図ろうとした原因は結婚へ対する不安や悩みと思われていましたが、女性は過度な働き方を強いた会社のせいだと話します。

山崎佑が飛び降りる前に「ブラックフライデーが怖い」と筧まりかに漏らしていたのです。
本社の人間に山崎佑を死へ追いやった恨みがあることを伝えに、わざわざアメリカまでやってきたのでした。

舟渡エレナがスイッチを押してしまった爆弾はなんとか爆弾処理班の手により爆発を防ぎ命拾いしました。

真犯人の行方は…悲しき死に際に驚愕

舟渡エレナと梨本孔によって爆発物の購入者履歴から犯人が山崎佑の婚約者・筧まりかだと分かり捜索が始まります。

そして筧まりかの購入物から次々と爆弾が見つかり、なんとか出荷前に11個目までを回収することができました。
しかし、残り1個がどうしても見つかりません。

爆弾を製造した人物から12個中1個は起動しない可能性があることを筧まりかに伝えて渡したと話していることから、12個ではなく11個で全てなのではないかと、捜索終了を予感させた頃にある事実が判明します。

それは不自然死究明研究所(UDI)で最初の爆破事件の死体を解剖したところ、40代男性と聞いていた死体は若い女性、歯の型から筧まりかだったことがわかりました。
特に顔面に反応が強く出ており、筧まりかはガスを充満させ顔から焼け苦しみながら爆弾の起爆スイッチを押し死んだことが解剖してわかったのです。

起動しない可能性がある爆弾は筧まりかが使用していたということは、まだ見つかっていない爆弾があるということです。
そして、その爆弾が入った商品は関東センターには既になく出荷・お届け済みのお荷物でした。

間一髪!物流という決して止めることのできない現代社会の生命線

小さな女の子のいる家に送られた爆弾を委託ドライバーは必死に回収しに向かいます。
そして、ギリギリのところで間に合いなんとか家族の命を救うことができました。
爆発寸前の荷物を洗濯機に放り込むという伏線回収です!

舟渡エレナは羊急便の関東局局長・八木竜平と手を組み配送ドライバーと共にストライキを起こします。
DAILY FAST JAPANの統括本部長の五十嵐道元(いがらしどうげん)にドライバーの賃上げを求め、無事賃上げ交渉に成功しました。

そして舟渡エレナはビデオ通話でアメリカ本社のサラにを退職することに決めたことを話します。
サラに山崎佑の社員データを削除するように言われたこと・本社に筧まりかから告発文が送られてきていたのに対処しなかったことを言及します。

そして「爆弾はまだある」と言い残し通話を切りました。

舟渡エレナは梨本孔に山崎佑のロッカーの鍵と今後の対応を任しDAILY FASTを去っていきました。

【ラストマイル】映画の犯人と動機を解説(ネタバレ)

一連の連続荷物爆破事件の犯人は、筧まりかでした。
動機は婚約者を死に追いやった会社への復讐です。

筧まりかの婚約者・山崎佑は関東センターで働いていましたが、5年前のブラックフライデー前日に倉庫の3階から飛び降りました。

結婚のことでも悩んでいたと知っていた山崎佑の家族から筧まりかは「お前のせいだ」と非難されます。
ただ、筧まりかは山崎佑が「ブラックフライデーが怖い」と思い詰めていたことを知っていたのです。

ブラックフライデーは注文が殺到し物流業界が大いに賑わう時期です。
しかし実際倉庫から出荷手配をする現場や運送会社・ドライバーは過度な業務量を強いられる世界です。

真面目で勤勉な日本人の働き方の問題が如実に反映されていました。

【ラストマイル】映画のラスト・結末の解説

爆発事件は全ての爆弾を回収し、犯人死亡で幕を閉じました。

しかしこの事件を起こしたきっかけでもある、働き方や物流の問題については事件が解決してもおわっておらず、舟渡エレナは羊急便の関東局局長・八木竜平と手を組み配送ドライバーと手を組み、DAILY FAST JAPANの統括本部長の五十嵐を相手に、ストライキを起こします。

舟渡エレナは自身が仕事でギリギリの精神状態を経験したことから、誰もが次の山崎佑になる危険性を持ち合わせていることをいち早く感じていたのではないでしょうか。
委託ドライバーが配送する単価1個150円の荷物を20円アップするよう求め、渋っていた五十嵐ですが、物流は完全にストップし希望をのまざるえないところまで追い詰めます。

交渉が成立し賃上げを約束したことからやっと物流がまわり始めたのでした。

ただのサスペンスエンターテインメントではなく、現代の社会問題となっている「物流」や「労働」について切り込んでいるメッセージ性が強い作品になっていました。

【ラストマイル】映画のあらすじネタバレ:総括

これまでのドラマが面白かっただけに期待値を高く持って鑑賞したラストマイルでしたが、まったく期待を裏切りませんでした!

改めて物流の凄さとありがたさを感じるきっかけとなりました。

観終わった後に考えさせられることがたくさんありますが、そんな感情も含めて鑑賞してよかったと思える一作です。

登場する人物は、それぞれ自分の置かれている立場や想いが全く異なります。その立場故の苦悩があり、自らの立場が近いキャラに感情移入して観てしまいます。
そのため鑑賞後、心に残るシーンや言葉は人それぞれ違ってくるかと思われます。

もう一度違う視点になってみたいと思える作品です!
是非未鑑賞の方はこのハラハラドキドキ感を味わいにいってください!
※できれば「アンナチュラル」「MIU404」を観ていってください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?