記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

【ミラベルと魔法だらけの家】ネタバレあらすじとラスト・結末の解説

ディズニーのファンタジーミュージカル「ミラベルと魔法だらけの家」は、第94回アカデミー賞の長編アニメーション作品賞を受賞するほど評価が高く、オリジナル楽曲も大ヒットした作品です。

この記事では、そんな「ミラベルと魔法だらけの家」のあらすじをネタバレありで紹介しています。

個性あふれるキャラクターが素晴らしい楽曲のリズムにのって躍動する同作品の魅力を少しでもご知ってもらいたいため、ぜひ最後までお付き合いください。

★ミラベルとおばあちゃんの関係が…「ひどい」「かわいそう」


【ミラベルと魔法だらけの家】あらすじ:ラスト・結末まで

マドリガル家はみんな、魔法が使える!ミラベルを除いて…

南米コロンビアの奥地に広がる安息の地・エンカントで、意思を持つ不思議な家"カシータ"に住む大家族のマドリガル家。

この家では誰もが5歳で「魔法の才能(ギフト)」を与えられ、その能力を地域の人々を助けるために使っていました。

主人公のミラベルはマドリガル家の一員でありながら、なぜかギフトをもらえなかった普通の女の子。

それでもみんなの役に立とうとがんばりますが、全てに完ぺきを求める祖母のアルマからは他の家族の邪魔をしないように釘を刺されてしまいます。

マドリガル家の魔法を支えているのは奇跡のロウソク

約50年前、紛争で故郷を追われた若いアルマは、新天地を求める中で夫のペドロを失い、赤ん坊だった三つ子(ミラベルの母フリエッタ、ペパ、ブルーノ)を抱えて絶望の淵に立たされていました。

その時、アルマが持っていたロウソクが奇跡を起こし、目の前にカシータが現れて彼女と三つ子を迎え入れてくれたのでした。

※スペイン語で、「casa(家)」に、親しみを込める時に使う「-ita」がくっついて「カシータ(casita)」です

奇跡を救え!“普通”の少女ミラベルが一家のため立ち上がる

いとこのアントニオが動物と話せる魔法のギフトを与えられた夜、ミラベルは自分がギフトをもらえなかった時のことを思い出して孤独感に苛まれていました。

そんな時、突然カシータにヒビが入り、ロウソクの火が消えかかっているのを目撃します。

慌てて家族に報告に行きますが、みんなを連れて戻ってきた時にはカシータは元の姿に戻っていて、ミラベルの言ったことを誰も信じてくれませんでした。

ですが、アルマが内心では奇跡が消えかかっていることに怯えていると知って、ミラベルは自分こそが一家の危機を救ってみせる!と調査に乗り出します。

姉ルイーサは超人的な力持ちで町の力仕事を一手に引き受けていますが、実は魔法の力が弱まったことを感じていて、魔法が消えて自分が「無価値」になってしまうことをとても恐れていました。

ミラベルは、立ち入り禁止になっているおじのブルーノの部屋に手がかりを探しにいきます。

ブルーノは未来を見られる魔法のギフトを与えられましたが、ある日突然、家族の前から姿を消した謎の人物。

ミラベルはなんとかブルーノの“ビジョン”を見つけて持ち出しますが、そこに映っていたのは大きな亀裂が入ったカシータとその前に立つ自分の姿でした。

姉との確執に終止符?鍵を握るブルーノのビジョン

何でも完ぺきで、自由自在に花を咲かせられる魔法を持つ姉イサベラとミラベルは犬猿の仲。

ミラベルはイサベラのことを自分勝手な“お姫様”だと信じていて、イサベラはミラベルのことをいつも自分の邪魔をするトラブルメーカーだと感じていました。

この日のディナーでイサベラはボーイフレンドのマリアーノからプロポーズされるはずでしたが、ブルーノのビジョンのことがみんなに知られて、その場は大混乱に。

プロポーズを台無しにされたイサベラはミラベルを責めます。

一方、ミラベルはネズミのあとを追いかけて壁の裏側に秘密の通路を発見。

その先にいたのはなんと家族のもとを去ったはずのブルーノでした。

ブルーノはビジョンでミラベルの姿を見たことを言えず、姿を消してずっと壁の中でネズミと暮らしていたのです。

ミラベルはブルーノに新しいビジョンを見るよう頼みますが、そのビジョンは火が燃えるロウソクと、なんとお互いをハグするミラベルとイサベラでした!

奇跡を救うためにはイサベラをハグしなくてはならないとブルーノに言われ、いやいやイサベラの部屋を訪れたミラベル。

ところが、怒ったイサベラは、マリアーノとの結婚は自分の望みではなく家族のためだと本音を口にします。

ミラベルはこの時初めて、イサベラが家族のために常に完ぺきな自分を演じていたことを知ったのでした。

本当の自分をさらけ出したイサベラの力は大きく成長し、2人はとうとうハグで喜びを分かち合いました。

祖母との和解と家の再建!再び奇跡が起きる

ところが、ミラベルはアルマから、家族に起こっている災難の元凶は全てミラベルで、家族に迷惑をかけていると厳しく責められてしまいます。

ミラベルは、家族のことがちゃんと見えていないアルマこそが奇跡が消えていく原因だと指摘しました。

その時、カシータに大きな亀裂が入り、崩壊が始まります。

ミラベルは消えかけている魔法のロウソクを命懸けで守ろうとしますが、その努力も虚しく、とうとうロウソクの火は消えてしまいました。

一家は魔法も家も失ってしまいます。

家族の前から姿を消し、ペドロが亡くなった川のほとりで泣いていたミラベルを見つけたのはアルマでした。

若いころに一度全てを失ったアルマは、奇跡が自分にくれたものを再び失うのを怖れるがあまり大事なことを見失い、自分のせいで家族を壊してしまったと後悔していました。

ミラベルは壊れたものはみんなで直せばいいと言い、ついにアルマと心を通じ合わせたのでした。

ブルーノと再会した一家は、町の人々の力を借りて、カシータを建て直します。

そしてミラベルが家族からの贈り物であるドアノブをはめ込んだ瞬間、カシータに再び命が宿り、みんなの魔法も元に戻りました。

かつては一家の厄介者だったミラベルとブルーノも加わり、幸せな家族写真で幕を閉じます。

【ミラベルと魔法だらけの家】あらすじ解説

魔法の力を持つ“特別な”マドリガル家を、家族で唯一魔法をもらえなかった“普通の”ミラベルが救うという、わかりやすいストーリー展開も同作品の魅力のひとつだと思います。

鑑賞するこちらはもちろん普通の人間なので、ミラベルに大いに共感できるという点でも物語に入り込みやすいです。

ただ、「なぜミラベルにギフトが与えられなかったのか」(もしくは「ミラベルのギフトは何だったのか」)という最大の謎については、直接的に触れられることはありませんでした。

ファンの間では様々なセオリーが生まれているようで、続編も期待できるかもしれません

また、コロンビアの異国情緒あふれる雰囲気が素敵で、見るたびにちょっとした旅行気分も味わえます。

スペイン語が好きな人やコロンビアに興味がある人ならば、何度見ても新たな気づきがあるのではないでしょうか。

監督をはじめとする制作チームはコロンビア各地を訪れてこの国の文化を体感してきたのだとか。細かいところまでコロンビアの情報満載です

また、何度も見て、「なぜミラベルにギフトが与えられなかったのか」という最大の謎について考察するのも面白いと思います。

【ミラベルと魔法だらけの家】注目の話題

★「ひどい」「かわいそう」と言われてしまう理由は?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?