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新作公開の知らせが届く喜びを噛み締めて〜『在りし日の歌』〜緊急事態宣言Day41

 京都シネマ、出町座の5月22日(金)再開が発表された今日、もう一つ、久しぶりの公開の知らせが届いた。ここのとこり公開延期、中にはすでに来年まで延期が決まっているものもある中、待機作となっていた作品が6月半ばに公開されるという。

 仮設の映画館で上映されていた『精神0』がいよいよ劇場公開される他、非情な運命を受け止め生きる夫婦、30年の軌跡を丹念に描いたワン・シャオシュアイ監督(『我らが愛にゆれる時』)の最新作、『在りし日の歌』もいよいよ公開される。

 80年代から10年代に至る中国の改革・解放の30年を紐解く壮大なヒューマンドラマだ。第69回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で最優秀男優賞に輝いたとヤオジェン役のワン・ジンチュンと、最優秀女優賞に輝いたリーユン役のヨン・メイが体現する「ある中国人夫婦」の30年が訴えかけてくるものに、静かに心を寄せてみたい、これぞ映画という群像劇。変わりゆく中国の風景にもぜひご注目を!

『在りし日の歌』非情な運命を受け止め生きる夫婦、30年の軌跡

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