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【ミニシアター支援】加藤綾佳監督企画の「配信映画祭」で思い出す、女性監督による「桃まつり」〜緊急事態宣言Day22

  緊急事態宣言解除が1ヶ月延びる方針であることが明かされた4月の最終日。5月1日(金)19:00から、20日(水)23:59まで開催されるのが、『おんなのこきらい』加藤綾佳監督が企画した「配信映画祭」だ。

 加藤綾佳監督といえば、もう10年ほど前になるが、毎年春に女性監督たちによって開催されていた映画まつり「桃まつり」にも参加していたことが思い出される。今から思えば、『21世紀の女の子』の原点になるような企画だが、毎年「kiss」や「嘘」などのお題に沿って、10名ほどの女性監督たちが短編映画を撮影し、数日間に渡って上映&トークイベントが開催されていた。関西では、プラネットプラスワンで開催され、30名でいっぱいになる狭い場所で、連日賑わいを見せていた記憶がある。今から思えば、染谷将太を初めてスクリーンで見たのも、この「桃まつり」の一編だった。瀬田なつき、安川有果をはじめ、現在活躍している女性監督の原点的場所でもある。

 さすが「桃まつり」出身監督と言うべきか、この配信映画祭では、ソフト化されていない、現在映画界で活躍中の作家たちのインディーズ時代の作品がずらりと揃う。それこそ、「桃まつり」とほぼ同時期に開催されていたインディーズ映画の祭典「シネドライヴ」で上映されていた作家の作品も。2010年代前半のそんなインディーズ映画が勢いづく頃の作品に触れ、また開催予定のトークなどで、当時の裏話などをぜひ聞いてみたい。

 ちなみに、この配信映画祭もミニシアター支援になるとのこと。関西ゆかりの作品(宮本杜朗「太秦ヤコペッティ」、松野泉「さよならも出来ない」)もあり、1作品200〜500円とお財布にもやさしい価格設定だ。ちょっとアングラ感が漂う配信映画祭もぜひ、ステイホームの楽しみに加えてみて!

配信映画祭

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